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風詠と蟲姫

古代神話の詩

作者: あやぺん

 廻る廻るくるくる廻る。


 巡り巡る。


 失われても何度も巡っている。


 永遠に終わらない。


——届け


——届け


——炎の向こうへ届け


——全ての命は愛に燃える


—— 炎は身を焦がし時に破滅を招く


——だからこそ……


——美しく……


——綺麗な炎を胸に灯せ……


——憎しみを捨てて生きろ……


 廻る廻るくるくる廻る。


 巡り巡る。


 失われても何度も巡っている。


 永遠に終わらない。


——憎い


——憎い


——燃え盛る炎に焼かれる


——炎が身を焦がし破滅を招く


——必ず復讐する


——永遠に続ける


——愚な人など死ぬがよい


——決して許さない


——意識に残る憎悪は時に増殖し、侵食し、転移する。


 希望と絶望は表裏一体。


 救いと破壊は一心同体。


 形や意味を変えて現れる。


 廻る廻るくるくる廻る。


 巡り巡る。


 失われても何度も巡っている。


 永遠に終わらない。


 同じ答えに辿りついても離れて消える。


 不変は存在しない。


 終わりはない。


 ずっと続いていく。


 影は光がなければ生まれない。


 この世から光が消えないならば、影もまた永遠に存在し続ける。


 希望と絶望は表裏一体。


 救いと破壊は一心同体。


 愛と憎しみは切り離せない。


 廻る廻るくるくる廻る。


 巡り巡る。


 失われても何度も巡っている。


 永遠に終わらない。


 未来永劫命は続く。

風詠と蟲姫より

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― 新着の感想 ―
[良い点] 荘厳な雰囲気が渋くてかっこいいです。
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