第四章(27)
今回、もお立ち寄り頂きまして、ありがとうございます。
前回から、2週間程開きましたが、次は、もう少し早くUPしようと思います。
それでは、よければ、最後までお付き合い下さいね。
剣術団体戦が終わり、初日の最終競技の、魔法競技の的当て競技が、これから行われる。
この競技は、属性毎に10人の代表が、弓術の的の様な物に魔法を発動して、いかに的の中心を当てるかと言う競技で、チーム内の上位5人のポイントの合計を競う競技だ。
まず、騎士養成校の代表10人が、火属性の魔法で競技を行った。
結果は、41ポイント
続く、付属校の代表の結果は、47ポイント
魔法士養成校の結果は、満点の50ポイント
そして、僕達も、満点をたたき出した。
さすがに、スカーレットさんによる、底上げを受けただけの事はある。
少し卑怯な気もするが、ルールには反していないと思うのでセーフだろう。
次に水属性だが、騎士養成校は、43ポイント
付属校、45ポイント
魔法士養成校、再びの満点で50ポイント
続く僕達も満点の50ポイントで、この競技、魔法士養成校と、僕達、総合学園のマッチレースになりつつある。
風属性になり、騎士養成校が、満点をたたき出し意地を見せた。
付属校は、48ポイント
魔法士養成校が、ここも満点を出し後攻めの、僕達にプレッシャーを掛けるも満点で、ここもイーブンだった。
最後の、土属性で、騎士養成校は、48ポイント
付属校は、45ポイント
魔法士養成校は、満点でパーフェクトだった。
そして、僕達は、ここで49ポイントと1ポイント差で、魔法士養成校が、1位で競技を終えた。
2位は、僕達、総合学園、3位付属校、4位騎士養成校の順でこの競技を終えて、この日の競技は、全て終了した。
競技終了後、僕達の控室に、騎士養成校の、ルドルフ·ラングレンが、やって来て、少し話しをする事になった。
「エドワード君、君は、全ての競技に出場するのかい?」
「理事長命令で、3年生の試合以外は、全て出なければならないんだよ。」
「凄いな君は、総合学園の理念を体現した、オールラウンダーなんだな。」
「実は、僕、学生と実技講師を兼任しているんだよ、だから、この競技会に出るの、反則なんじゃないかと思っているんだ。」
「学生で在りながら講師を兼任しているなんて、凄いね!
でも学生として、学園に在籍しているのであれば、反則ではないよ。
うちの団体戦の副将のミシェル·リンドバーグも、1年生の体術講師を兼任しているんだ。」
「ああ、人の話しを聞かない副将さんだね。」
「魔法競技にも、君が出ているのを見て、君が的を当てる度に大喜びして、婿にすると息巻いていたから、また君に迷惑を掛けるもかも知れないよ。」
「いや、まさか?」
「実は、君に会いに来たのは、この事を報せなければならないと思ったからだ!」
「ヤバい人なのでしょうか?」
「闘えば、間違いなく君が勝つだろうけど、何か有りそうな気がしてならないんだよ。
彼女、自分よりも強い人を探して、うちの学校に入ったって噂なんだよ。」
「自分よりも強い人を見付けて、どうするつもりなのかな?」
「今日の君への態度を見ていると、結婚相手を探しに来ていたのかも知れない……」
「強い人を探すなら、武闘祭に出れば良いのに!」
「あの大会は、未成年は出ないだろ?」
「いや、うちのマリーは、あの大会の剣術女子の3位入賞者だよ。
そして、大会には出てなかったけど、リリーもマリーと互角の腕を持っているから、来年は出場するかも知れないよ。」
「彼女達そんなに強かったのかい?」
「ああ、スカーレットちゃんを含めて、僕の妹弟子だよ。」
「じゃあ、星取戦でも、僕達は負けていたのかも知れないね。」
「いや、勝負は、時の運だよ。」
「いや、いくら運が良くても、君には、絶対に勝てる気がしないよ。」
「これからの努力次第で可能性は増えていきますよ。
良かったら、その内一緒に練習でもしませんか?
何か、強くなれる様な発見が有るかも知れないですよ。」
「それは、願ってもない事だ、是非とも、一緒に練習させてくれないか!」
「レイク·ステイ·ゴールドの橋を渡って来れば、僕は、そこにいますから。」
「じゃあ、休みの日にでも伺わせてもらうよ。」
こうして僕は、騎士養成校のルドルフ·ラングレンと友誼を結んだのだが、2人の会話を途中から、ミシェル·リンドバーグが物陰に隠れて聞いていた事に気付いてはいなかった。
今回も、最後まで、お付き合い頂きまして、ありがとうございます。
前回に登場した2人ですが、後に誰かが波乱を巻き起こします。
さて次回の話しですが、何の捻りもなく、今回の続きになります。
そりでは、次回の、お立ち寄りをお待ちしております。




