表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/102

第四章(9)

 今回も、お立ち寄り頂きまして、ありがとうございます。

 

 上級生の授業をしてから、暫くたったのだが、学校で、上級生と出会う度に、師匠!師匠!と呼ばれるので、いつの間にか同級生にまで師匠と呼ばれる様になり、そう呼ばれる度に、赤くなっている僕の事が何故か女生徒に受けていた。


 そんなある日、魔法実習の授業を受けていると、シャルロットさんが、


「エドワード様は、初めて魔法実習の授業の時に、凄い魔法を発動させていましたよね。」


「よく、覚えているね、あの後、先生に説教されました(笑)」


「私、色んな属性の魔法が使えるのですが、魔力量が少なくて、大きめの魔法を発動すると、魔力切れを起こしてしまうのです。

 どうすれば魔力量を増やす事が出来るのでしょうか?」


「それって、学校では、教えてくれないの?」


「はい!魔力量に関しては先天的なモノだと教えて頂きましたので……」


「じゃあ、毎日、寝る前に魔法を使いまくって、魔力切れを起こしてから、更に魔法を使うイメージを頭の中に描いて瞑想してから眠るといいですよ。」


「毎日続けていると、少しずつ魔力量が、増えていくから、騙されたと思ってやってみて。」


「本当にそんな事で増えるのでしょうか?」


「僕は、5歳の頃から、常に魔道具で魔力を空にしていたから、今の魔力量は、10万位あるよ。」


「へっ?」


「ん?何かおかしい?」


「10万って!先生!今直ぐにエドワード様の魔力量を調べて下さい!」


「えっ?何で?」


「エドワード様は、軽く10万と仰いましたが、この国最強と言われる宮廷魔導師ですら、5~7万位ですよ。

 いくら、高位魔法が使えるからと、10万などと冗談ではありませんわ!」


「そう言えば、エドワード達、編入組は、魔力量を測ってなかったな。」


 シャルロットさんの言葉に先生が、前向きに反応し、魔力測定器を持って来た。


「じゃあ、編入組の4人、順番に測ってみようか!」


 まず、リリアの魔力量は、6800だった、次にマリーが測り14万の数値に先生も生徒も、声を失くした。

 そして、リリーが測定器の上限一杯の20万で、先生は、鼻水を垂らし、僕が測ると、上限を振り切り、測定器が壊れてしまった。


「また、魔力量が、増えてたみたいだね。」


 マリーとリリーに話し掛けると、シャルロットさんが、


「貴方達どうかしてるわ!

 大魔導師なの?」


「あり得ない!」


 先生が何故かパニックを起こしている。


 先生、何処かへ走り去って行った。


「でも、僕は王城の測定器で♾️の数値を出した人を2人知ってるよ。」


「その2人って神様か何かなの?」


 あっ!そうか、ゴールディさんもハク姉ちゃんも神様だった。

 思い出して、ヤバいと思ったけど、既に口に出してしまったので、引っ込める訳にもいかず、どうしようと思っていると、先生が、理事長室からマークさんを連れて来た。

 そこで、マークさんが、


「エドワード君は、幼い頃に精霊の祝福を受け、ハイエルフや龍属に魔法を教えて貰ったので、常人とは桁違いの魔力量を持っている。」


 なんて、かなり苦しい言い訳をしてくれたお陰で、それ以上の追及を受けなかったが、先生の僕を見る目に、怯えた光が感じられた。

 その後、マークさんに現在どんな魔法が使えるのか尋ねられたので、地、水、風、火、聖、闇、時空、無属性、それから最近、雷属性が使える様に成りました。

 正直に話すと、マークさんは、


「分かっていた事だが、ここまでデタラメだとは!」


 そう言って頭を抱えて悩んでる風を装いながら、口角が僅かに上がり、少し嬉しそうだった。

 去り際に、エドワード君、この授業が終わったら、儂の所に来てくれ、と言い残して。


 言われた通りに授業の後、理事長室へ行きマークさんの所へ行くと、魔導師ギルドに連れて行かれ、魔力量や、使用可能属性等、色々調べられた結果、大魔導師の称号を与えられた。

 魔導師ギルドからの帰りにマークさんが、これで魔法の授業も、お主に任せる事が出来るのぅ!と言われ、


「またですか?僕は、確か生徒のはずですが!」


「イヤイヤ、許可は、取って有る、魔法を教える教師が質も悪く、数も少なくて困っていたのじゃ!」


 そう言いながら、頼んだぞとばかりに、肩を叩かれた。

 どうも学校に通い出してから、いい様に使われ過ぎているとしか思えないので、帰ってハク姉ちゃんに愚痴を溢すも、


「人に教えるのも修行のうち。」


 剣術の時時同じ様な事を言われ、なし崩しに魔法の授業まで受け持つ事になった。


 しかし考えてみると、最近、特に武闘祭の少し前から、剣術の練習ばかりになって、魔法の修行が疎かになっていたので、少し本腰を入れて復習をするために、魔導書を読むことにした。

 実際のところ、地、水、風、火の基本的な4属性に関しては、最上位の魔法まで使う事が出来るのだが、その他の魔法に付いては、雷属性が上位魔法を覚えたぐらいで、他は、低位の魔法しか知らなかったりする。

 講師をするならば、使える属性の魔法にもっと精通しなければ、ならないと思い、ハク姉ちゃんに更なる教えを乞う事にした。

 今回も、最後迄、お付き合い頂きまして、ありがとうございます。

 今回の話し少し加筆しました。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ