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第三章(47)

今回も、お立ち寄りの皆様、私事ではありますが、本業のほうが、年末進行に入り、公私ともに慌ただしくなってきました。

 27日迄、休み無し状態になり、一応、暇を探して更新するつもりですが、少し間が空くかもしれませんので、先にお詫び申し上げておきます。

 マリウスさんに促されて、僕の様子を伺いに来ていた世界樹の森の出場メンバーと僕は、表彰式の準備が整った試合会場だった舞台へと向かった。


 先程まで、試合が繰り広げられていた試合会場には、表彰台、トロフィーを並べたテーブルそして王族の方々に、花束を抱えた女性達、その中には、弓術部門で活躍したシェーラ姉ちゃんにシーナさんや、プリンセスのスカーレットちゃんと僕の双子の姉のセリーヌお姉さんまで並んでいた。


 表彰式が始まると、宰相のケインさんの挨拶から、試合の総評等の話しが終わると各部門の3位以上の上位入賞者の名前が呼ばれた。


 そして、先ずは槍術部門の4人が表彰台に呼ばれていた。

 

 この武闘祭では、3位決定戦が行われない為に、3位の人が2人いる事になる。


 3位の人から順番に、前国王のマークさんから、トロフィーを受け取り1人づつ労いの声を掛けてもらっていた。

 2位のアナスタシアさんが、トロフィーを受け取った後、ギルド長が現れ、アナスタシアさんにD級昇格と告げていた。

 そして1位のハク姉ちゃんは、ギルド長から、B級昇格と告げられていた。

 そして、スカーレットちゃんが


「先生、優勝おめでとうございます!」


 満面の笑みで花束をわたしていた。


 次に格闘部門が、呼ばれ、僕とスカーレットさんとグレイシァも表彰台に登り、グレイシァは、トロフィーを受け取りながら、マークさんに、


「君の試合が、一番豪快で楽しめました。

 準決勝は、派手にぶっ飛びましたが、身体は大丈夫ですか?

 来年も是非、参加して豪快な試合を見せてほしいですね。」


 と声を掛けてもらっていた。

 その後、ギルド長から、D級に昇格と言われて、力こぶを見せて会場を湧かせていた。

 スカーレットさんは、トロフィーを受け取る時にマークさんに、


「試合は、優勢に運んでいたのに残念でしたね!」


 と労いの言葉を受けていた。

 ここでもギルド長が、スカーレット、さんにC級昇格と告げていた。

 そして僕の番になり、マークさんに、


「エドワード決勝戦は、かなり痛い思いをしたね!

 でも、観客席には、心配する声よりも、笑い声が溢れてたのが、印象的だったよ!来年も参加して、笑いとハプニングを振り撒いてもらえると、盛り上がるのでお願いしておくね!」


 何やら、来年は、お笑い担当を頼まれた様な気がするのは気のせいなのだろうか?

 そんな事を考えていると、セリーヌお姉さんが、僕に花束を渡しながら、


「優勝したのは、凄いと思うけど、締まらない勝ち方ね!

 3部門で優勝してるけど、まともに闘って勝ったのは、剣士部門だけじゃない!」


 実の姉に、辛辣な一言を頂きました。


 そして剣士部門女性の部では、ハク姉ちゃんとニッキーお姉ちゃん、マリーにアリッサの4人が表彰台に上がりトロフィーを貰うと、ギルド長から、マリーは、後2回依頼達成でA級昇格で、アリッサは、この場でB級昇格と告げられていた。

 ニッキーお姉ちゃんは、A級のままで、ハク姉ちゃんは、先程B級に昇格して、またここでA級に昇格した。

 その上で、2部門で優勝したので、最後にもう一度、表彰されるらしい。

 花束贈呈は、シーナさんで花束を渡しながら


「やっぱ、師匠は、ハンパないっスねー!」


 と、茶目っ気たっぷりの笑顔が印象的だった。

 剣士部門男性の部では、マリウスさんが、トロフィーを貰い、マークさんに


「仮面を外しては、来年の参加は無理じゃな!」


 と言われて


「いえ、来年は、素顔で参加します!」


「無茶を申すな!国王が相手と知れば、対戦相手が困るであろう!」


「いえ、これは、国王をぶん殴れる唯一のチャンスです。

 その是非を観客に聞いてみましょう!」


 そう言うとマリウスさんは、振り返り、観客に向かって大きな声で


「来年の武闘祭で、私と闘いたい者は、いるかぁー?

 試合に出れば、国王をぶん殴れるかも知れないぞー!」


 マリウスさん、何か無茶苦茶な事を叫んでるけど、観客は大盛り上がりで、至るところから、


「いいぞー!国王!」


 等の声援が飛び交う中、前国王のマークさんは、頭を抱え


「やれやれ!困ったもんだ!」


 と苦笑いしながら、ため息をついていた。

 そして、スカーレットちゃんが花束を渡しながら、

「御父様、来年も、エドワードお兄ちゃんと闘うの?」


「ああ!来年は、勝ってみせるからな!」


「御父様、あまり無理なさらないで下さいね。

 御母様が、心配なさってます。

 ソロソロ歳を考えて欲しいとか、いつまで若いつもりでいるのかしら!とか、試合を観ながら、こぼしてましたよ。」


 スカーレットちゃんの話しを聞いたマリウスさんは、言葉を失くし、妙に哀愁たっぷりの、薄い笑いを浮かべて肩を落としていた。


 2位のニッキーお姉ちゃんは、マークさんに誉めちぎられて、真っ赤に成っていた。


 そして、僕には、トリッキーな技が多く相手を翻弄させ短時間で、決着を着ける試合が目に付いたと言われたので、


「僕は、身体がまだ、小さいから、まともに大人の人と闘うと、力負けするので、こうしないと勝ち残れませんでした。」


 と答えると、マークさんは、満面の笑みで


「自分と、相手の力関係を良く理解した上での闘いに、多くの者が、これからの闘いの参考にするであろう、戦略の重要さを感じさせる闘いぶりには、王国の騎士達の手本になるだろう、その小さな身体で良くやった!」


 と最後に頭を撫でられた。

 花束贈呈は、シェーラ姉ちゃんで、


「弓術部門の時は、エドワードに貰ったから、今度は、私が花束をってケインさんにお願いしたの(笑)

じゃあ、お約束の!」


 と、またキスをされてしまった。

 今回も、観客の女性から、シェーラ姉ちゃんにブーイングが沸き起こったのと同時に。

 僕にも、男性の観客から、ヤジが飛んで来た。



 そして、いよいよ最後の無制限総合部門の表彰で、ゴールディさんには、


「あのデコピンには、痺れました。

 今夜は盛大に飲み明かしましょう。」


 と宴会の話しをして、同じく3位のマリウスさんには、


「料理人と酒の手配は、大丈夫なのか?」


「任せて下さい、昼には、向こうで準備を始めているはずですので、この後、直ぐに押し掛けても大丈夫です。」


 と宴会の準備の話しをしている。

 この国の王族は、どれだけ宴会が好きなんだ。


 そして、2位のハク姉ちゃんには、


「今回の武闘祭では、多分ですが、貴女が一番強いのでは?と言う声が一番多く聞こえて来ましたが、決勝戦での、試合放棄と、この結果に満足なのでしようか?」


 と尋ねられ、


「勿論ですとも!私は、生まれて初めて、異性の人に愛の告白をされて、それがエドワードだったなんて、夢なら覚めないで欲しいくらいです!」


 と言い終わらないうちから、顔を真っ赤にして、もじもじしているハク姉ちゃんが、可愛らしく思えたが、次に僕は、何を言われるのか気が気でならなかった。

 そして、僕は、マークさんに、


「武闘祭の決勝戦で、相手に告白等、前代未聞じゃぞ!しかも相手が、デレて、試合放棄など、本来あっては成らん事じゃが、ある意味、祭のハプニングとしては、面白かったぞ!」


 やっぱ、そんな扱いだった!

 実の姉が言った通り、剣士部門以外は、ラッキーなフロック扱いだった。

 まぁいいか!


 そして、最後に、ハク姉ちゃんと僕が、呼ばれ、槍術と剣士部門女性の部の2冠女王と、格闘部門、剣士部門、無制限が部門の3冠王者として2人が表彰されたのだが、それぞれ何か一言と言われ、ハク姉ちゃんが、


「私、エドワードのお嫁さんに成りま~す!」


 と宣言したものだから、会場のすべての人から、ヤジとブーイングの嵐を1人で頂いてしまった。

 僕にヤジが飛ぶと、


「私のエドワードに酷い事を言わないで!」


 ときたものだから、


 更にブーイングが 巻き起こり僕では、どうしようも出来なく、収まるのを待つしかないと思っていたら、アレックス父さんが、


「私の息子を悪く言うな!」


 と、観客に向かって叫んでくれた。


 でも、実際がところ、一番、ヤジをとばしてた貴族席が、静かになったのは、驚いてしまった。

 序でに言えば、僕の身元が、完全にばれた瞬間だった。


 今回も、最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。

 長く続いた第三章も、次回で終了の予定です。

 (次回で、終われなかったらごめんなさい。)

 さて次回は、宴会の話しになる予定です。


 それでは、また次回も、お立ち寄り頂けると嬉しいてすね。

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