第三章(46)
今回もお立ち寄り頂きまして、ありがとうございます。
今回は、武闘祭、最後の試合の話しになりすが、
あまり面白味の無い試合内容で。
ごめんなさい!先に謝っておきます。
では、最後まで読んで下さいね。
舞台を見上げると、微笑むハク姉ちゃん、ドレスでは、試合て得意の蹴りは、出さないつもりなのかな?等思いながら、試合の舞台へと短い階段を登ると、ドレスに見えた服は、脛辺りまでの上着で、両サイドには、腰の辺りまで開くスリットがあり、ちゃんと足首までの真っ白にやはり銀色の糸で、見事な刺繍が施されている、上着とお揃いのパンツを着用している。
試合の舞台に立ち、ハク姉ちゃんを見て、
「綺麗な服だね、ドレスかと思ったよ。」
「ありがとう、エドワード、貴方に服の事を誉められるとは思いませんでした。
これは、アオザイと言って、在る国の女性用の民族衣装なのです。
素敵な衣装でしょ。
貴方は、ちゃんと帯刀してるのね。」
そう言うと、いつの間にかハク姉ちゃんの手には、刀が握られていた。
マズイ本気でマズイ!剣術では、ハク姉ちゃんに、いつも子供扱いされているし、刀ばかりに気がいくと、あの蹴りが飛んで来るかも知れない。
と考えていると、ハク姉ちゃんは、僕の考えを察したのか、
「心配しなくていいわ、枷を外した貴方の剣を受けてみたいから、少し切り結んだら、素手で相手してあげるからね。」
「じゃあ僕も、1~2合切り合ったら、素手で相手します。」
「エドワード、貴方は刀を使ってもいいのよ、それとも、素手なら、私に勝てるとおもっているのかしら?」
「そんな事は、全く思っていないよ。
同じ土俵でハク姉ちゃんの強さを、直に感じてみたいんだ。
ハク姉ちゃんの様に強くなりたいから!」
「分かったわ!貴方は昔から、物分かりが良くて、手の掛からない素直な子だったからね。
大好きよ、エドワード。」
「僕も、ハク姉ちゃんの事、大好きだよ。
いや!愛してるハク姉ちゃん!」
僕から、愛してると言われたハク姉ちゃんは、顔を真っ赤にして、両手を頬に添えてもじもじしながら、にやけた顔で審判に試合放棄すると告げた。
驚いた審判はハク姉ちゃんに
「本当に棄権なさるのですか?」
「はい。」
「本当の本当に、いいんですね?」
「ええ!エドワードに愛してるなんて言われたら、もう試合どころじゃ在りません!
1秒でも早くエドワードを抱き締めたいの!」
と言うと、審判さんが、僕の不戦勝を告げた。
すると、舞台上での僕とハク姉ちゃんの、やり取りが舞台の下では、よく聴こえなかったらしく、ゴールディさんが、舞台の上に駆け上がって来て、
「エドワード!どう言う事だ!
何故ハクが棄権したのだ?それに何故、真っ赤になってもじもじしてるのだ?
アレでは、まるで恋する乙女ではないか?」
と質問されたので、順を追って説明すると、
「まさかエドワードに告白されて、あの様になるとは、ハクもなかなか可愛い処が在るではないか!
何はともあれ、エドワードお前の優勝じゃ!
祝いのデコピンをくれてやろう。
ほれ!」
ゴールディさんのデコピンを食らって、僕は、意識が飛んでしまった。
焦ったゴールディさんが、
「大丈夫かエドワード!こんな軽いデコピンで倒れるんじゃない!しっかりしろ!」
それまで、もじもじしていたハク姉ちゃんは、その光景を見るなり。
「兄様!私のエドワードに何て事するんですか?
もしエドワードが、記憶を飛ばしたりバカに成ったら、いくら兄様でも赦しませんからね!」
と言いながら放ったハイキックが、ゴールディさんの側頭部にヒットして、ゴールディさんもその場に倒れてしまい、それを見ていた審判さんが、笑いながら、ハク姉ちゃんの手を取り、高々と持ち上げると観客席からは、歓声と笑いが沸き起こった、のだと、後でリリーとアンナが、笑いながら教えてくれた。
そして、僕が目覚めると、僕の周りには、世界樹の森から、武闘祭に出場していた選手達とマリウスさんが、心配そうに見守っていた。
中でも、ハク姉ちゃんやマリー、ニッキーお姉ちゃんは、僕の手を握り締めていたのだが、僕が身体を起こすと、ハク姉ちゃんが抱き付いて、
「私の事分かる?
何があったか、ちゃんと憶えてる?」
泣きそうな顔で聞いてくるので、ハク姉ちゃんの頬に僕の頬をくっ付けて、
「心配させて、ごめんね、もう大丈夫だし、試合の事もちゃんと憶えてるよ。
スカーレットさんと激突して僕は、股間を強打して、意識を失なっていたんだね。」
笑いを取ろうと思って言った、軽いジョークのつもりだったのだが、ゴールディさんの顔面に、ハク姉ちゃんの拳が、めり込んでいた。
慌てて、冗談のつもりだったと、ハク姉ちゃんとゴールディさんに謝ったのだが、ハク姉ちゃんに、言っていい冗談と悪い冗談があります!と怒られてしまったが、ゴールディさんは、笑って許してくれたが、そんなジョークじゃ笑いは取れない、と冷静に評価されてしまった。
僕には、人を笑わせる才能は、あまり無いようだ。
そんな事をしていると、マリウスさんが、そろそろ表彰式の準備が終わった頃だから、皆で試合会場へ行こうと言ったので、会場に向かうことにした。
今回も、最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。
武闘祭の話しの構想の時点で、この締まらない決着を考えていたのですが、文章にすると、少し間抜けでした。
次回は、表彰式から、宴会といった話しになります。
では、次回も、宜しければ、お立ち寄り下さいね。




