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第三章(40)

 今回も、お立ち寄り頂きましてありがとうございます。

 今回は少し投稿迄に間が開きましたが、話しは、短めで、申し訳ありません。

 それでは、最後まで読んで頂けると感謝です。

 少し苦しそうな顔をしながら、アリッサに対して。


「貴女には、丁度いいハンデかもね!

 遠慮しないで掛かって来なさい!」


 と挑発するニッキーお姉ちゃんに、まんまとのせられて打ち込んでしまい、返し技の餌食になって、あっさりと勝負が着いてしまった。

 決着が着くと、横腹を押さえながらも、余裕の表情を見せて、声援に応えていた。


 そして、舞台には、ハク姉ちゃんと、マリーの2人が対峙する。


 この勝負、どう考えても、マリーの勝ちは無いだろうが、一体どんな試合になるのだろうか?

 結果は、火を見るより明らかだが、ハク姉ちゃんに対してマリーがどう攻めるのか?

 興味は、その一点に尽きる。


 試合開始の号令が掛かると、マリーが右回りにじわじわと間合いを詰めていく、一足一刀の間合いまで、詰め寄ると、微動だにしなくなった。


 ハク姉ちゃんが強いのは言うまでも無いのだが、考えてみれば、マリーも元土地神、今では、土地との繋がりは無いけど、一度失くした力以上の力を、毎日の鍛練で手に入れている。

 何か観戦している僕の方が緊張しているのか、掌に汗がにじみ出している。

 長く思われた膠着状態に終わりを告げる様に、マリーが刀を下げ一気に踏み出し、下から逆袈裟に切り上げると、ハク姉ちゃんは静かに、円を描く様にして、マリーの刀を払い、更に一歩進み、右手でマリーの刀の柄を握ると、左手の刀をマリーの首筋に当てたところで、


「やっぱハクタイセイの姉御には勝てないわ!」


 と自ら、負けを宣言して、ハク姉ちゃんの手を取り高々と持ち上げた。

 その光景に観客席からは、拍手が沸き起こり、僕も拍手していたのだが、次の試合の選手が、舞台の下に控えているのを見て、慌てて僕も舞台の下に駆け寄った、よく考えると、次が僕の試合だった。


 この辺り迄勝ち上がっている選手は、流石に一筋縄じゃいかなかったが、試合の方は、多分、見てる方には、楽勝に見えた試合だったと思うか、実際のところ、結構ギリギリの勝ちだった。

 これから先は、全ての試合で神経を磨り減らす事になるだろう!そう思いながらマリーを探し、何故、逆袈裟で仕掛けたのかが聞きたかった。

 マリーを見付けて、あの攻撃の真意を尋ねると、ハク姉ちゃんに、攻撃を誘導されたのだと教えてくれた。

 マリーが言うには、攻撃出来そうな構えの綻びが、あの場所しか無かったので打ち込んだら、相手の術中にはまっていた、後100年修行しても勝てないと、マリーが、感じた実力の差に驚いた。


 僕は今日の最後の試合で、最強の実力者と切り結ばなければならない。

 何か攻略の糸口になればと、マリーに話しを聞いたところで、何の参考にもならず、ただハク姉ちゃんの底知れない実力を垣間見たと言う話しを聞かされただけだった。


 この際、下手に策を考えて臨むより、潔く無策の出たとこ勝負に賭ける事にしたら、何故か気持ちが、軽く成った。

 ただ単に、吹っ切れただけだとおもうけど、押し潰されそうなプレッシャーは感じなくなった。


 よし、いちいち考えるのは、止めて、これからの試合は、全て自然体で臨む事にしよう!


 次の試合は、確か!!?

 最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。

 話しの区切りの良いところと思っていたら、短い話しに成ってしまいましたが、次回も少々短くなりそうです。

 それでは、次回も、また、お会い出来ると嬉しいですね!

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