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第三章(37)

 今回も、お立ち寄り、誠に、ありがとうございます。

 今回は、ゴールディさんとハクタイセイさんの試合の裏で、世界樹の森の女性達が、お喋りしてるところです。

 

 話しは、この日の朝に戻り、世界樹の森の集会場の厨房では、ヘレンさん、シェーラ姉ちゃん、シーナさん、アナスタシアさん、ハク姉ちゃんの5人の料理上手な女性達が腕をふるい、皆の朝食と武闘祭の観戦用のお弁当を作っている。

 その中でハク姉ちゃんは、大量の唐揚げを揚げていた。

 どう考えても、量が多すぎる、聞けば、会場の貴族達にハク姉ちゃん作の唐揚げを高額な料金で売り付けるらしい。

 どうもヘレンさんの入れ知恵のようだ、試合前にヘレンさんは、救護班の指導や医務室のチェック等で、王族用の観覧席や医務室の辺りで仕事があるので、その時に、世界樹の森のメイド部隊を引き連れて貴族席で売り子をさせるらしい。

 これは、増えすぎた鶏が毎朝、にぎやかに鳴き声をあげる鶏の数を減らし、少しでも静かになれば、とヘレンさんが、ハク姉ちゃんと相談して決めたらしいが、毎朝、鶏の世話をしていたゴールディさんは少し寂しそうだった。

 ちなみに、フェニックスと名付けられる鶏は、切りのいい第50代フェニックスを最後にその歴史に幕を閉じ今では、名前の付いた鶏はいない。


 ハク姉ちゃんが、揚げ終わった唐揚げアンナやクリス達が素早く小分けして、使い捨ての容器に詰め、予めハク姉ちゃんが、売り子の数だけ用意していた収納バッグに詰め込んでいる。


 そして、僕はヘレンさんの指示の元、出来上がった大量の料理を人数分のランチボックスに盛り付けて全て僕の収納バッグになおし、今日、試合を観戦に来るシェーラ姉ちゃんに預け朝食を摂った。



 競技場へ着くと、僕は、選手控室には行かず、観客席に向かった、出番が一回戦の最後なので、先ずは、ゆっくりと観戦しようと思ったからだ。

 総勢24人の席は、マークさんに頼まれた近衛兵の人達が良い席を確保してくれていたので、難なく皆がまとまった席に座れた。

 席に着くと、先に来ていたヘレンさんが、近衛兵と共に、ハク姉ちゃんの唐揚げを売る売り子達を呼びに来たのだが、何故かプリンセスまで付いて来て、私もここで観るの、と、スカーレットさんの横の席を陣取った。

 近衛兵に、大丈夫なのか聞いてみると、僕達の周りの席には、私服の兵士達が固めているので心配は無いとの事。

 そんな話を近衛兵達としていると、唐揚げを売りに行った筈のメリルが戻って来た。

 そそっかしいメリルの事だから、何か忘れ物かと思ったら、メリルの唐揚げは、既に完売したらしい。

 話しを聞くと、最初に買った貴族が、すぐに味見をして、在るだけ全部寄越せと、1人でメリルの受け持ち分を買い占めたらしい。

 そうこうしてる間に、売り子達がぞろぞろと帰って来た。

 メリルから唐揚げを買い占めた貴族を見た他の貴族が、ハク姉ちゃんの唐揚げと聞き瞬く間に売り切れてしまったらしい。

 その話しを聞いたシーナさんとニッキーお姉ちゃんが、師匠の唐揚げ半端ネェー!とはなしていた。

 スカーレットちゃんは、ハクタイセイ先生の唐揚げ私も食べたかった!と残念そうだったので、僕が試合を観戦しながら、食べようと思っていた唐揚げを渡すと、スゴく嬉しそうに、お兄ちゃん優しいから大好き!と言われて少し照れてしまった。


 試合開始の時刻になり、舞台にゴールディさんが、登場すると、会場は、一気にヒートアップした、セルリアや、ローザ達、新しくやって来た女性達は、どうもゴールディさんの事を家畜の世話係か農夫と思っていたと聞いて、笑ってしまった。

 そんな彼女達も、ゴールディさんの試合を観ると素直に、その凄さを認めていた。


 そして、ハク姉ちゃんが、登場すると、エプロンドレスでやって来た13人の内スカーレットさん以外の女性は、武器を持たないハク姉ちゃんを心配していたが、シェーラ姉ちゃんやマリー達が、人間であの人に、勝てる人などいないと皆を落ち着かせていた。

 実際に試合が終わった時には、僕が勝ち進めば、ゴールディさんかハク姉ちゃんが、相手候補だね可哀想!と皆に慰められた。


 その後、僕は選手控室に行ったのたが、すべての一回戦が終了した後、皆は、ランチボックスを取り出しお昼を食べながら、会話を楽しんでいた。


「さっきのお兄ちゃんも、凄く強かったね!」(プリンセスのスカーレットちゃん)


「ハクタイセイさんの、あの蹴りなら、私も出来ると思う。」(ジャニス)


「えっ?嘘?貴女あんな事出来るの?」(アリッサ)


「流石グリフォンじゃ!人化しても飛んだり跳ねたりは得意の様じゃな。」(マリー)


「しかし、エディも、あれで力を何割か封じられているのに、大したものだ。」(ニッキー以後ニ)


 その話しを聞いて、エプロンドレス全員が、声を上げて驚くのだが、


「そう言えば、アナスタシアとアリッサに聞いたけど、皆、

盗賊に捕まっていたのを、エドワードが1人で助けたって本当なの?」(セルリア)


「本当よ、私達を守りながら、1人で盗賊を全員捕まえたの!

 あの時のエドワード凄く格好良かったんだから。」(ミリア)


「そうそう、あの時、こんな格好いいお兄ちゃんが欲しいって思ったら、年下でスゴくおどろいたの。」(アンナ)


「お兄ちゃんと思ったら、弟だったなんて、少し笑えるわね。」(ノーナ)


「それで、アンナはエドワードに姉貴風吹かしてるのか(笑)」(ティナ)


「そんな訳じゃなくって、何となく雰囲気が弟に似ていたから。」(アンナ)


 そんな女子達の会話が続くなか、ゴールディさんとハク姉ちゃんの試合が始まろうとしている。


「ねぇねぇ、あの2人どっちが勝つと思う?」(リリー)


「ゴールディさんじゃないかしら」(ミリア)


「私は、ハクタイセイ先生だと思う。」(アナスタシア以後アナ)


「私、ハクタイセイさんだと思うよ!過去に蹴り一発でゴールディさんを気絶させた事があるからね。」(シーナ)


「えっ?ハクタイセイさんって、そんなに強いの?」(シンディ)


「ハクタイセイさんって、あんなに優しいのに、そんなに強いんですか?」(メリル)


「ところで、ハクタイセイさんエドワードのお嫁さんになるって本当ですか?」(リリア)


「それは本当だよ。」(アリッサ)


「それに、シェーラさんとニッキーさんもエドワードのお嫁さんになるって言っているわよ。」(アナスタシア)


「お嫁さん3人って貴族じゃないんだから、駄目でしょう!」(ローザ)


「あまり、知られてないけど、エドワードって公爵の嫡子なのよ!

 私も娶って貰うんだから!」(アンナ)


「みっ、皆!あれ見て!」(アナスタシア)


「ハクタイセイ先生の胸が!」(アリッサ)


「一瞬だったけど、スッゴくキレイな胸」(ローザ)


「いや!そんな事より、ゴールディさん、何か逃げ腰になってない?」(セルリア)


「あちゃーハクタイセイ師匠、本気になっちゃったわね。」(シーナ)


「えっ?どう言う事?」(ノーナ)


「しっ!黙って見てごらん。」(ニッキー)


「速過ぎて、訳分かんない!」(メリル)


「ゴールディさん、動かなくなりましたよ!死んでないですよね?」(ティナ)


「ハクタイセイさん何してるの?治癒魔法?」(クリスティーナ)


「ハクタイセイ様は、魔法使いとしても超一流じやからな!」(マリー)


「あっ!ゴールディさん動きましたよ。

 大丈夫みたいですね。」(クリスティーナ)


「次の試合、お兄ちゃんと、お父様だ!」(プリンセスのスカーレットちゃん)


「「「「「「「「「エェ~!」」」」」」」」」


「って事は、あの銀色の仮面の人って国王様!」(全員)


「あれ?審判と何か話してますね。」(リリア)


「えっ?何?不戦勝?」(アリッサ)


「あぁ、やっぱり、皆さん今夜は、お世話になりますね!」(スカーレットちゃん)


「えっと、どう言う事かな?」(アナスタシア)


「お父様が、もし、お兄ちゃんと試合で当たった時もし、試合放棄したら、今夜は、世界樹の森に皆で遊びに行くって言ってたから。」(スカーレットちゃん)


「こりゃあ、今夜は、忙しくなりそうね。」(セルリア)


「じゃあ、皆様、王族用観覧席に行きましょう。」(スカーレットちゃん)


「えっ?何で?」(アンナ)


「皆で転移するから。」(スカーレットちゃん)




 皆が、王族用観覧席に着くと、マークさん、マリウスさん、ウインスレットさん、ケインさんにアレックス父さんマーガレット母さんにセリーヌ姉さんと今日、観戦していた王族の人達と、ハク姉ちゃんの転移魔法で世界樹の森へと移動し、恒例の大宴会が始まった。

 明日の武闘祭は、槍術部門の試合で僕の出番はないから、観客席でハク姉ちゃんとアナスタシアさん、の応援を頑張ろうと思う。


 

 今回も、最後まで付き合って頂きまして、誠に、ありがとうございます。

 一度、トーク回をしてみたかったので、やってみたら、結構疲れました(笑)

 次回の話しは、宴会から始まり槍術部門の試合へと進む予定です。

 宜しければ、次回も又、お付き合いくださいね。


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