第三章(32)
仕事が、忙しいと言いながら、投稿してしまいました。
お陰で、明日の朝が心配です。
今回の話しは、武闘祭の2日目の夕食からの話しになります。
よろしければ、また最後まで読んで下さいね。
武闘祭の2日目の夜、世界樹の森の集会場では、宴会が行われていた。
何しろ、剣士部門の男性の部では、僕と、女性ながら、男性の部に、出場したニッキーお姉ちゃんは、勝残り、剣士部門女性の部では、出場した4人が全員ベスト4に残っている。
1日で、優勝者が、決まる弓術部門では、シェーラ姉ちゃんが優勝し、シーナさんは準優勝、そして、ルイさんが3位と、表彰台を独占したのだから。
そして、その成績に浮かれて、マークさん、ケインさん、そして、現国王のマリウスさんまで参加している。
僕はマリウスさんに、会う度に、弟の様に可愛がられているので、いつからか、マリウス兄さんと呼んでいるのだが、マリウスさんの娘のスカーレットちゃんとは、3歳しか違わないので、どちらかと言えば若いお父さん位の歳の嵳である。
実際、僕の父親のアレックス父さんと、マリウスさんは、兄弟位の歳の嵳だし、マリウスさんは、アレックス父さんの事を、兄さんと呼んでいる。
しかし、そんな事より、連れて来た護衛も5人と少ない上に、護衛の近衛兵さん達まで、宴会に参加して、酔っ払って、ケインさん達と、肩を組んで、お酒を呑んでいる(笑)
マリウスさんに、王国のトップの3人が、こんな少ない護衛で、しかも、皆酔っ払っているけど、大丈夫なのか?と、尋ねたら
「王国内に、ここより安全に酒が呑める所はない!」
と豪快に笑い飛ばしていた。
確かに、ゴールディさんやハク姉ちゃんが、いるだけで、この国の軍隊を相手に出来そうな気がする。
しかしマリウスさんは、言いきった、ここが一番安全だと。
王城の中は、安全じゃないの?
気になるので、尋ねてみたら、あまり飲みすぎると、ウインスレットさんが、鬼の様に怖いと教えてくれた。
何処でも女性は、怒らせてはいけない存在のようだ。
酔っ払ったマークさんが、シェーラ姉ちゃんに、国中の女性を敵に回したかも知れない!と輕口を言えば、珍しく、皆と呑んでるハク姉ちゃんが、私もやってあげるね!と僕にウインクしてきた。
そりゃ盛り上がるぞ!と楽しそうにケインさんが言えば、マリウスさんが羨ましそうに僕を見詰めていた。
ケインさんは、笑いながら、こりゃ女性が優勝した競技のプレゼンテーターは、全てエドワード君に任せるしかないじゃないか!
と、笑いながら、目は、本気だった。
僕としては、この場の冗漫で済ませて欲しいものだ。
僕は、マークさんお陰で明日も試合が、有りますのでと、少し嫌味を言いながら、ツリーハウスに戻り床に就く事にした。
夜明け前に目覚めると、何故か湖畔のシェーラ姉ちゃん、シーナさん、ハク姉ちゃんが住んでる湖畔の家で、目覚めた。
しかも、ハク姉ちゃんと、シェーラ姉ちゃんに挟まれて目が覚めた。どうやら、酔っ払ったハク姉ちゃんが、転移魔法で、僕をここに連れ込んで、シェーラ姉ちゃんと、2人で抱き枕にしたらしい。
2人を起こさない様にベッドを抜け出し、ツリーハウスに戻ると、僕のベッドには、マリーとリリーとグレイシァにジャニスそして何故かソフィアさんが寝ていた。
どうやら、ここに僕が眠るスペースが無い様なので、集会場にいくと、王族の3人と、近衛兵さん達に占拠されていた。
あと少し眠りたいのに、とうろうろしていると、飲み物を取りに来たアンナが、声を掛けてきた。
事情を話すと、お姉ちゃんに任せなさい、と僕の手を引っぱって、自分の部屋に連れ込まれ、一緒のベッドで寝る事になった。
ここでも、アンナに弟扱いされて、眠るまで、頭を撫でてあげる、と僕の頭を撫でながら、僕より先に寝付いてしまった。
全く、寝付きのいいお姉ちゃんである。
その後、普通に朝目覚めて、集会場に行くと、二日酔いの者が多かったので、王都まで、ハク姉ちゃんと、スカーレットさんが全員、転移魔法で送ってくれた。
今日は、格闘部門の試合が、これから行われる、世界樹の森からは、僕とグレイシアが参加する、今回は、剣士部門とは違い、一回戦の最後の試合なので、少しのんびり出来る、最初の方の試合でも、見ておくかと思い、観客席に出ると、一回戦の第一試合、そこに立っていたのは、なんとスカーレットさんだった。
しかも、体格差のある相手に、ハイキック一発で試合を決めていた。
ヤバい!スカーレットさん、マジで強い!
また、当たりたくない相手が出現してしまった。
あのハク姉ちゃん張りのハイキックは要注意である。
僕は、試合で対戦しない事を祈りながら、控室に戻った。
今回も最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。
さて今回の話しは、まさかのスカーレットさん出場までの話しになりましたが、次回の話しは、いよいよ、エドワードとグレイシァそれぞれの仕合が始まります。
よろしければ、またのお立ち寄りをお待ちしておりますね。