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第三章(22)

 お立ち寄り頂いた方々、誠にありがとうございます。

 今回は、また新たに、冒険者のメンバーが増える話しです。

 最後まで、読んで下さいね。


 マリーが御社を完成させて2週間が過ぎた、僕とマリーは、リリーが羽化してからも、世界樹までの朝の散歩を日課として、王家の秘伝の歩方を極めようとしていた。

 勿論、リリーも一緒に散歩をしているのだが、リリーも一緒に王家の秘伝の歩方を行っている。

 リリーは物覚えが良いのか?センスが良いのか?それとも才能があるのか、すぐにマスターしてしまった。

 僕達は、毎朝、世界樹の前の御社で、一緒に暮らす事になった女の子達が早く過去の辛い思い出から、立ち直れる様に祈りを捧げていたのだが。


 マリーそっくりの御神体の御利益なのか、彼女達は、日に日に皆とも打ち解けていった。

 まさか、この御神体の御利益凄いんじゃないのかと僕は、驚いた。

 確かに、マリーは、元土地神様だったし、マリーのお婆ちゃんは、ハク姉ちゃんの生まれた国では、神様として、崇められていたらしい。


 僕は、それならと、アンナが僕の事を弟扱いしません様に。

 クリスティーナが、もっと明るく元気に成ります様に。

 メリルが、もう少し落ち着いて行動してミスが減ります様に。

 ミリアさんの狩りの腕が上達します様に。

 ティナさんが、もう少しお淑やかな女性に成ります様に。

 アリッサさんは、体育会系で元気が有るのだが、女性としての魅力が増します様に。

 アナスタシアさんは、皆のお姉さん的な立場で、いつも皆の事を見守ってフォローしたりして、中々気苦労が絶えないみたいなので、もう少し皆が、頑張ってアナスタシアさんの気苦労が減ります様に。

 と願いをかけた。


 その日の夕方、僕が入浴中に、ティナさんとメリルが、お風呂に入って来た。


「エディ、また一緒になったね!」


 と、どこも隠そうとせずに、元気に挨拶された。

 メリルは、僕に驚き足を滑らせて転んでしまった。

 どうやら転んだ時に腰を強く打ち付けたみたいなので、僕が治癒魔法をかけると、痛みがなくなったと喜び、僕にお礼を言いながら立ち上がろうと、僕の股関を掴み、驚いてもう一度転けてしまった。

 今度は、どこも打たなかった様で、僕に謝りながら、風呂場の隅っこに行き、ひっそりと身体を洗い始めた。

 僕が、気にしなくていいですよ!って言っていると、今度は、アンナが風呂場に入って来た。

 僕を見付けるなり、


「エディ、お姉ちゃんが、あんたの身体洗ってあげる!」


 とアンナに捕まり身体を洗われてしまった。

 僕の身体を洗い終わりアンナが、自分の身体を洗おうとした時、マリーが勢い良く入って来て、


「エドワード、妾の身体を洗っておくれ!」


 と言うなりアンナに捕まり、またもや


「マリーも私が洗ってあげる。」


 とマリーの身体も洗いだした。

 アンナは、基本的に人の世話をやくのが好きな様だ。

 これは、余談になるが、リリーが羽化してから、マリーは自分の事を儂と呼ぶのをやめて、妾と呼ぶ様になった、何か心境の変化が有ったのだろうか?


 お風呂から上がり夕食を食べに食堂に行くと、アナスタシアさんとニッキーお姉ちゃんが、お風呂賑やかだったね、と笑っていた。

 よくよく考えてみると、御社の御神体は、僕の願いを一切叶えてはくれなかったみたいだ。

 流石マリーとそっくりな御神体だ、でも、継続は力なり!

 もう少し続けてお願いをしてみよう。


 食事を終えて、少し皆で、いつもの様に少し雑談をした後、ここ暫く僕が寝る為に帰っている、ツリーハウスに帰り、寝ようとすると、マリーがやって来て、


「今日はエドワード、お主が、妾の身体を洗うてくれなんだお陰で、欲求不満じゃ、責任を取って貰うぞ。」


 と言い、日頃、僕のベッドに入る時は、狐の姿で眠り、朝は何故か人の姿に戻っているのだが、今夜は、人の姿の状態で、狐の耳とモフモフの尻尾が付いた獣人スタイルで、僕の横に潜り込んで来た。

 そして僕に抱き付いて、胸の辺りの臭いを嗅ぎながら寝付いてしまった。

 マリーのせいで、身動きが取れない僕は、そのまま眠る事にした。

 

 僕が、うとうとしていると、窓が開き、月の光に照らされた美しく透き通った羽のリリーが侵入してきた。

 リリーは、背中の羽を消して


「リリーもエドワードと一緒に寝る。」


 そう言ってベッドの中に入って来た。

 さすがに、3人は、狭いと思ったのだが、身動きできないので、今夜は、仕方なく我慢して眠る事にした。


 翌朝、まだ夜が明ける頃に、マリーの寝返りの道連れになり、僕は、ベッドの下に転がり落ちた。

 そのせいで、ベッドから、落ちなかったリリーも目覚めたので、早いけど、世界樹までの散歩をする事にした。

 散歩の後、朝食まで時間が、たっぷりあるので、3人で、剣の稽古をする事になった。

 マリーとリリーが練習用の刀を撃ち合わせていると、その音に気付いたアリッサが様子を見に来た。


「私も、一緒に練習しても良いですか?」


 と聞いてきたので、僕は、快くOKして、僕の持っていた練習用の刀を渡して素振りをさせてみると、これが中々の腕前だった。

 試しに僕と撃ち合ってみたのだが、攻撃も、防御も、一定のレベルを越えている様だった。


 これなら、あの時、盗賊といい線で渡り合えたと思う、と言ったら、あの時は、僕の戦いを見て、もしも、英雄や勇者が存在するなら、きっと目の前で戦っている少年だろうと思ったなんて、恥ずかしいくらい持ち上げられて少し照れた。


 朝食の後、ハク姉ちゃんとニッキーお姉ちゃんにアリッサの剣を見て貰うと、ニッキーお姉ちゃんは、私が17歳で本格的に、ここで剣の修行を始めた時よりも、遥かに上手いと、誉めていた。

 ハク姉ちゃんは、これなら、修行しながら冒険者になるか?との問に、直ぐ様、成りますと返事をしていた。

 それならと、昼食の後、ギルドに登録に行く事にした。


 昼まで時間があるので、ジョルジョさんの家を建ている所へ行き、オーラスさんにベッドの事を相談したら、僕がいつも寝る為に帰っている、ツリーハウスに来て、


「これなら、すぐに出来るぜ!」


 と言いながらベッドの上のマットのどけるどベッドの布板を外して、横方向の具材を全て取り払い、その具材を持って出て行った。

 ものの10分程で戻って来ると


「丁度いいサイズの材料が有ったから早く済んだぜ。」


 と持った行った具材の倍位の長さの材料を持って来て、サクサクと組み上げた。

 日頃は、いじられキャラのオーラスさんも、ヤる時はヤるもんだ、と少し尊敬した。


「後で、布板作ってくるから、そのままにしといていいぜ!」


 と仕事に戻って行った。


 僕達は昼食を済ませ、盗賊の所から持って来た、馬車に乗り、アリッサさんとマリーとリリーとニッキーお姉ちゃんのメンバーで王都のギルドへ向かい、アリッサさんの登録を済ませ、僕は、適当な依頼を決めてカウンターに持って行き依頼を受け、ギルド銀行に預けているお金を引き出した。

 よく考えると、僕は王都で、あまり買い物をした事が無いので、物価には疎いが、取り敢えず金貨が50枚も有れば、どうにかなると思い、そのお金を持って、アリッサさんの装備を整えた。

 アリッサさんは、しきりに安い物ていいと遠慮していたけど、命に関わる物たから、と良い物を選ばせた。


 帰りに今まで使っていた物の倍の広さのマットを購入して、残りのお金で、ニッキーお姉ちゃんのお薦めの店で、美味しいスイーツをお土産に買って帰った。

 帰りの馬車の中で、アリッサさんに明日は、一緒に討伐依頼だよ、って教えると、引きつった顔をして、うそ!と答えたまま固まってしまった。

 皆でアリッサさんの緊張を解しながら、世界樹の森へ帰った時には、夕食の時間だった。

 夕食の後、お土産をテーブルに並べると、女性達から、歓声が上がり、ハク姉ちゃんとシェーラさんが、頬にキスしてくれた。

 スイーツを食べながら明日の、打ち合わせを、ハク姉ちゃんの指導の元、ニッキーお姉ちゃんとアリッサさん、マリーとリリーとで行った。

 依頼内容は、小規模なゴブリンの集落の殲滅と聞きアリッサさんが、不安そうだったけど、ニッキーお姉ちゃんがA級の冒険者だと教えたら、少し安心したみたいだった。

 僕もランクを聞かれBランクと教えたら、


「ニッキーさんってエドワードよりも、強いんですか?」


 と聞いてきたので、ニッキーお姉ちゃんが、


「エディは、年齢制限でA級に上がれないだけで、剣の腕前は、ハクタイセイ師匠の次に強くて、私は、剣も魔法も、エディより弱いよ。」


 と答えたたので、アリッサさんが、明日は頑張るけど、ダメだったら守ってね、と言ってきたので 僕も頑張るね!とだけ答えておいた。


 その後、お風呂へは、マリーとリリーの3人で入り、広くなったベッドで、ゆっくりと眠る事が出来た。

 明日の依頼は、最近あまり一緒に遊べていないグレイシアも連れて行こうと思う。

 最後まで、読んで下さいまして、誠にありがとうございます。

 今回は、新たに、アリッサさんが、ギルドに登録して冒険者の仲間入りでした。

 次回は、依頼の話しになります。

 当初、ギルドの依頼の話しは、エドワードが15歳に成ってから等と、後書きに書いておりましたが、またまた、依頼の話しを書いてしまう羽目に………

 次回も、拙い表現力で頑張りますので、よろしければ、またの、お立ち寄りをお待ちしています。


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