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第三章(15)

 今回も、お立ち寄りいただきまして、ありがとうございます。

 戦いの細かい描写、難しいですね。

 分かりにくい文章に成ってしまいましたが、御容赦下さい。



 翌朝、目覚めると、ニッキーお姉ちゃんとマリーの抱き枕にされていた。

 頭はニッキーお姉ちゃんの胸の間に挟み込む様に抱き締められ、脚をお腹に絡ませていた。マリーさん僕のお腹に絡ませていたニッキーお姉ちゃんの脚を枕にして、僕の脚に抱き付いて、二人共まだ気持ち良く寝ているので、起こすのも可哀想に思えたので、僕ももう一度寝ようとしたんだけど、眠る事が出来なかった。

 しばらくすると、ニッキーお姉ちゃんが、寝返りをうち、顔がニッキーお姉ちゃんの胸から解放された。

 それで両手が自由に動かせる様になったから、マリーの手と足を解き、逃げ出す事が出来た。


 素振りでもしようと、ハク姉ちゃんから、渡されたシンザンを持って、テントから出ると、 獣避けの魔道具で作り出された簡単な結界のすぐ向こうに大きなブラウンボアが……

 普通のブラウンボアよりは、二回り以上の大きさがある。

 僕は、グレートボアの前哨戦とばかりに、シンザンを鞘に納めたまま腰の帯剣用のベルトに差して、気合いを入れる。

 最近、少し練習している技とシンザンの切れ味を試したい。

 そう思った僕は、左手で腰に差したシンザンの鞘を握り締め、静かに結界の外に出て右手は、左側の腰にあるシンザンの束を軽く握り締め、身体の力みを抜き右足を肩幅分だけ、前に踏み出し少し半身に構えて軽く腰を落とす。


 この構えた状態で、身体中に気を巡らせ、力みは無いか、等チェックした。

 脱力した状態も構えも問題無し、準備は整った。


 目標の巨大なブラウンボアを見据え、左足の爪先、厳密には、左足の親指に力を込めて地面を蹴りだし一気にトップスピードに持っていく。

 ブラウンボアがこちらに気付き、臨戦態勢に入るが、こちらが早い。

 僕の真正面に向かって来るブラウンボアに対してトップスピードのまま、右に一歩踏み出し、鞘走りの勢いを借り、抜刀しながらの、横薙ぎを繰り出す。

 走り込みながらの居合い抜きで、ブラウンボアの四肢を胴体から、切り落とした。

 正確には、胴体の方が脚から落ちた感じたけど、シンザンの切れ味は、巨大なブラウンボアの質量に押し負ける事失く、4本の脚を両断した。

 僕自身、巨大な獣相手で、巨大な質量に押し負けしない方法は、これしか無いと思い前哨戦とばかりの試し切りだったのだが、自分の想像の遥か上をいく結果とシンザンの切れ味だった。


 四肢を失い胴体だけで、悲鳴の様な鳴き声をあげるブラウンボアのけたたましさに、マリーとニッキーお姉ちゃんがテントから飛び出して来た。

 あまり暴れさせると、体内の毛細血管が損傷して肉の味が悪くなると、ニッキーお姉ちゃんが、暴れるブラウンボアの頭に刀を刺し止めを差した。

 その後、ニッキーお姉ちゃんが、収納バッグに入れれば鮮度は保てるが、せっかく冒険者に成って初の獲物だから、ここで血抜きと簡単な解体を教えてくれると言うので、教えて貰う事にした。


 猪系の獣の場合、仕留めて最低でも一時間半以内に血抜きを終らせて内臓を取り出しておかないと、商品としての価値が失くなるらしい。

 最初にこの話しを聞き、僕達は、急いでブラウンボアをロープを使って頭を下にして、木にぶら下げた。

 ニッキーお姉ちゃんの指示の下、ブラウンボアの首を半分迄切り込んでそこから血を抜きながらお尻の方から喉まで、お腹を切り開き直腸を切り切り離し喉元で、食道も切り食道、胃、十二指腸、小腸大腸まての、1本の管を切り離し、食道の方から、大量の水を流し、腸内を洗浄する。

 洗浄に使う水は、もちろん水魔法を使う、このパーティーは、全員、水魔法が使えるのでその辺りは困る事が無い。

 ニッキーお姉ちゃんは、元々低位の治癒魔法しか使えなかったけど、ハク姉ちゃんから、剣術の手解きを受けながら、魔法についても、教えて貰っていたらしい。

 次に、横隔膜を切り取り、その中の心臓をマッサージをする様に揉み、中の血を揉み出し心臓も切り取ったら、開いて中に残った血を洗い流す。

 続いて肝臓、膵臓、胆嚢と取り出す、更に腎臓と膀胱も取り出して中の水分を出して洗浄する。

 そして、キレイに皮を剥ぎ取り、その後、首を切り離して、大体、完了した。

 血抜きの終わった巨大な肉塊と化したブラウンボアと、切り分けて洗浄した内臓を、収納バッグに入れた、残った頭の部分は、この後、皆で食べる事にした。

 なかなか冒険者らしいので、少しワクワクする。

 調味料は、塩とハーブを持って来ているので、それなりのモノが食べられると思う。

 マリーとニッキーお姉ちゃんは、僕が倒したブラウンボアを、あまりの大きさに、グレートボアと、思ったらしく、依頼終了と思ったみたいだった。

 何か糠喜びさせたみたいで、少しだけ、申し訳なく思った。

 朝食は、収納バッグのお弁当を食べて、ブラウンボアの頭は、塩とハーブをまぶして、昼か、夜の食事に食べる事になった。


 食事の後、テントを収納して僕達は、更に北を目指して歩みを進めた。

 毎度同じ文章ですが、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

 今回、少しグロテスクな表現がありましたが、御容赦下さい。

 今回、残念ながら、ブラウンボアでしたが、 次回の話しは、いよいよグレートボアに遭遇する話しになります。

 

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