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第三章(13)

 いつも、読んでいただき、ありがとうございます。

 今回、いよいよエドワードの初の依頼に向かいます。

 お風呂から、出るとマリーは、既に食堂テントから、家の方に帰って行ったみたいで、僕も家に帰ろうとしていると、ハクタイセイのお姉ちゃんに、呼び止められた。


「私も家に帰るので、一緒に帰りましょう。

 明日の依頼の前に渡しておきたい物があります。」


 そう言われたので、一緒に家に帰ると、ハクタイセイのお姉ちゃんの、部屋に招かれ、冒険用の新しい服と刀を貰った。

 それから、採取した物は、この中に入れるといいですよ。

 と小さめのバッグも頂いた。

 このバッグは、ハクタイセイのお姉ちゃんが、色んな魔法を付与したらしく、バッグを開け片手をバッグに触れた状態で中に入れたい物を、もう片方の手で触ると、魔法で収納出来るらしい。

 しかも、容量は、20トン位は入ると思うと、結構いい加減だが、20トンも採取する気ないし、それから、バッグの中は、時間が止まっているらしく、入れた物は、いつまでも中に入れた時と同じ状態で保存されるらしいので、食べ物とか、傷んだり腐ったりしないので、冒険者や旅人には、持ってこいの逸品である。

 明日の依頼に必要な物だからと、この三品をハクタイセイのお姉ちゃんから貰って御礼をいうと。


 明日の依頼が成功して、無事に帰って来られる様に、おまじないをしましょうと言って、僕の両方の腋の下に手を入れて、僕の身体を抱えて膝の上に乗せると。


「では、目を閉じて。」


 と言われ、言われるがまま目を閉じると、僕の唇に何が触れた。

 驚いて目を開けたら、目の前にハクタイセイのお姉ちゃんの、顔があった。

 ビックリして顔を離そうとしたら、後頭部を抑えられ、離れる事が出来なかった。

 どの位の時間が、経ったのだろう?僕には凄く長い時間に感じられたけど、唇を離したハクタイセイのお姉ちゃんが、


「新たに、ささやかな加護を与えました。

 明日の朝が楽しみね。

 それから、私の事を、いつもハクタイセイのお姉ちゃんと呼んでいるけど、長いから、普通に、お姉ちゃんでも、ハク姉ちゃんでもいいから、もう少し短い呼び名にしてね。」


 と言われたので、ハク姉ちゃんと呼んだら、それでいいのよ、と頬っぺたに、キスされた。

 最後に、冒険用に貰った服を着て見せてと言われたので、着てみたら、少し大きかった。

 明日は、その服を着なさいね、と念を押されたけど、どうしようかと思いながら部屋に帰った。


 部屋に帰ると、マリーは、狐の姿に戻ってベッドの中で既に眠りに就いていた。

 僕は、マリーを起こさない様に静かにベッドに入り眠りに就いた。


 翌朝、目が覚めると、マリーが、また、裸の女の子になって僕に抱き付いていた。

 どうやら、マリーは、女の子の姿に成ると、あまり早起き出来ないみたいだ、僕は、マリーを起こして、今日の準備を始めた。

 昨夜貰った服は、もう少し身体が大きくなってから、着させてもらおう、と思っていたら、寝間着がキツイと言うより、僕の身体が少し大きくなっている。

 試しに昨夜、貰った服を着てみると、丁度良く身体に馴染む感じだった。

 ハクタイセイのお姉ちゃん、じゃなくって、ハク姉ちゃんに、話しを聞きに行くと、


「今日の依頼は、採取だけど、薬草とかじゃなく、グレートボアの肉を取りに行くのよ。

 北の森の奥に棲むグレートボアは、ブラウンボアより遥かに大きな身体をしているから、貴方の刀では、少し厳しいと思ったので、私の刀を扱えるギリギリの体格に成長させたのよ。

 試しに、腰に刀を差して、刀を抜いてみて。」


 言われるままに、腰に刀を携え、抜刀してみると、今まで使っていた刀よりも刀身が長く、刀自体の重さも、かなり重い、少し大きく成ったこの身体で、ギリギリ取り回せる長さと重さの刀だった。


「エドワードが、今まで使っていた軽銀(ミスリル)の刀は、切れ味は良いけど、グレートボアの様に大きな獣が相手なら、相手の質量に押し負けし

て、致命的な斬撃を与える事が出来ないの。

 だからと言って、魔法で倒しては駄目よ。

一応、剣の修行だからね、そんな理由で、貴方の刀と比べて、重さ、切れ味共に上回る刀を私の持つ刀の中から、今日の依頼と今のエドワードの実力を考慮して、その刀の選んだのよ。

 刀の銘は、シンザン、今のエドワードになら、とうにか、使いこなす事が、出来るでしょう。」


 説明を聞き終わった時マリーが、大声で僕を呼んだので、ハク姉ちゃんの部屋だよ、と返事したら、準備を済ませたマリーが、駆け込んで来た。

 ハク姉ちゃんは、マリーにも、刀を渡して、僕に教えた様に説明をしていた、刀の銘は、花椿、と言って僕に渡した刀より刃の厚みが薄く少し軽いが、その分、切れ味が鋭く、体力の劣る女性でも扱い易く効果的な攻撃が期待出来るらしい。


 3人揃って食堂テントに行くと、ニッキーお姉ちゃんや、剣士さん達、ゴールディさんに、奥さんのヘレンさんマークさん達が激励してくれた、朝食を済ませ、出発する時、ガンバレーと、皆の声援に見送られて、僕とマリーとニッキーお姉ちゃんの冒険がこれから始まる。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 前書きで、いよいよエドワードが初の依頼に向かいます。

 と書きましたが、向かったところで、今回は終わります。

 次回は、本格的に冒険の話しになりますが、結果は次回のお楽しみ。

 ここ数回、少しエロかったのですが、冒険が始まり少しシリアスになるかもです。

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