第三章(7)
今回も、お目汚ししております。
今回、巨大です芋虫の捕獲シーンの回想からです。
芋虫が嫌いな人は、我慢して下さい。
なお、今回は、前回の後書きの内容と違う話しになってしまった事を、お詫び申し上げます。
芋虫 リリーカサブランカ
ハクタイセイに刀を渡され、エルフ姉妹と食材を狩りに世界樹の北の森へと、入って行った。
世界樹から進み比較的森の浅い所で狩りをする事にした。
この辺りでなら、エドワードにも狩る事が出来る獲物が多く、仮に猛獣が現れても、今のエドワードならば、そこそこ対応出来るとハクタイセイからのアドバイスがあったので、この辺りに狩場を決めた。
エルフ姉妹は、腰に細身の片手剣を帯剣し手には、短弓を携えていた、獲物を発見したら、弓を引き、もし外して反撃されても、剣で対応が出来るからで、姉妹は弓の腕も剣の腕も、祖母アレイシァのお墨付きである。
エドワードについては、まだ未知数なのだが、ハクタイセイが言うには、ブラウンボア位の獣なら、充分狩る事が出来るとの事なので、あまり心配はしていなかった。
それに、世界樹の辺りから、エドワードの、後ろに多尾狐のマリーが、付いて来ているので、3人は範囲を決め別々に獲物を探していた。
エドワードが、獲物を探していると、マリーが何かを感じ取りエドワードを連れて、その妙な気配へと、向かった。
そこには、巨大な身体を隠す様に、落葉にくるまっている白い生き物がいた。
刀を抜き、基本的な正眼の構えをとるエドワードに、マリーは、「刀を納めなさい、この生き物に害意はありません。
むしろ、エドワードに好意すら感じていますよ。」
と教えてくれたので、エドワードは、刀を納めその白い生き物に近付いた。
すると、その巨大な身体を震わせて落葉を震い落とした中からは、真っ白な芋虫がその姿を現した。
そしてその白い芋虫は、まるで飼い主にジャレ付く飼い犬の様にエドワードの、脚に擦り寄って来た。
そのグロテスクな姿よりも、飼い犬の様な仕草を可愛いと思ったエドワードは、芋虫の背中を撫でて見た。
すると、多尾狐のマリーが、
「この子の名前は、リリーカサブランカ背中に乗ってもいいと言っている。」
と芋虫の言っている言葉が解るみたいだった。
エドワードは、マリーに教えられた通りに、芋虫のリリーの背中に跨がってみると、リリーは、用意はいいのか?とばかりに頭をエドワードに向けると、ゆっくりと、進み始めた。
リリーはそのまま、世界樹の方へ進んで行くと、少し離れた所にシェーラを見つけたので、多尾狐のマリーに、先に戻ると伝言を頼み、そのまま帰る事にした。
シェーラは、5羽目の山鳥を仕留めたところで、何か動く物を感じ取り、振り向くと、白く巨大な芋虫が、エドワードを載せて走って行くところだった。
その芋虫の大きさに腰を抜かしそうになったシェーラの元に狐のマリーがやって来て、
「芋虫が、エドワードに懐いたので、芋虫に乗って先に帰るから、居なくなったからと探さなくても良いぞ。」
とマリーが、教えると
「なっ、何、あのデカイ芋虫?」
と、かなり怯えていた、日頃、凛とした立ち振舞いを見せるエルフの長女とは思えない素振りを見せ、マリーに伝言を頼んだ。
その頃、エドワードは、世界樹を越え剣士達が前に暮らしていたテントを過ぎて、食堂テントを目指していた、すると、ゴールディが、薬草を育てている小さな畑の前にハクタイセイを見付けたエドワードは、珍しく大城な声で、「お姉ちゃん!」とハクタイセイを呼んだ。
振り向いたハクタイセイは、エドワードに手を振ろうとしたが、エドワードを乗せた芋虫に気付くと、「ひっ、ヒィ~~~~~~~!」と叫び声をあげてしまった。
世界樹の森で最強と噂される、ハクタイセイも、芋虫の大きさに驚いて、普段では、耳にする事が出来ない様な声をあげてしまった。
いつもの、冷静なハクタイセイなら、この巨大な芋虫の正体に気付いていたのだろうが、冷静さを失ったハクタイセイは、「芋虫を、何処かにやって~!」と叫び、その叫びを聞いた芋虫のリリーは、エドワードを乗せたまま踵を返し剣士達のテントの方へと戻って行った、そこに、シェーラから、伝言を受けた、多尾狐のマリーが、やって来て、シェーラの伝言を伝えた。
シェーラが言うには、芋虫と仲良くなるのは良いけど、家の周りや食堂テントの周りとか、私の目に付く所では、飼わないでね!
と言う事だった。
どうやら、この白い芋虫は、人間の言葉が理解出来るみたいで、ハクタイセイの悲鳴とシェーラの伝言を聞いて元気を失くしてしまった。
マリーが、もうすぐエルフ姉妹が獲物を持ってここを通ると、教えてくれたので、エドワードは、リリーとマリーを連れて、剣士達がが前に暮らしていたテントに入って、マリーと一緒にリリーを元気付けた。
リリーは、巨大な身体に似合わず、結構、繊細な芋虫だった。
エドワードは、マリーに偵察を頼み、エルフの姉妹が、食堂テントに戻って来たら、教えに来て、と頼んで、リリーとテントの中でマリーの帰りを待った。
その間に、リリーは、世界樹の上で暮らせば、皆に見付からないと教えて、リリーが寂しがらない様、毎日会いに来るから、心配しないでね。
とリリーに言い聞かせていた。
やがてマリーが、やって来てシェーラとシーナは、食堂テントで料理を始めたと教えてくれた。
エドワードとリリーは、テントから出ると、世界樹に向かい、明日も会いに来るからと、リリーが世界樹に登るのを見届けて、テントに戻った。
夕食が済むとシェーラがエドワードを、お風呂に連れて行った。エドワードが五歳の頃迄は、よく一緒に入っていたのだが、最近は、修行で汚れが酷い時にハクタイセイと入って身体を念入りに洗って貰う事しかなかったのだが、今日は、シェーラが、芋虫にバイ菌が着いていたかも知れないからと、エドワードを引っ張って行った。
芋虫が怖いと泣き付いて来たレジーナも何か面白そうと、お風呂に付いて行くと、たまには皆でとハクタイセイまで、付いて行った。
すると、師匠が行くならと、ニッキーとシーナまでがお風呂に乗り込んで行った。
中では、シェーラがエドワードの髪の毛を念入りに洗っていた、その横にハクタイセイが並び身体を洗ってちると、後からなだれ込んで来たニッキーが、師匠は、スタイルも抜群ですね。
と言いながら自分の発育途上の胸を見た。
次にハクタイセイの隣のエドワードの髪の毛を洗うシェーラを見て、エルフってスレンダーな人ばかりと思っていたけど、シェーラさん結構、胸ありますよね~と、又もや自分の胸を見た。
小さいのが嫌ならとニッキーの後ろから入って来たシーナが、ニッキーの胸を鷲掴みにしながら、ニッキーの残念な胸も、揉んだら大きく成るんじゃない?とばかりに揉み始めると、浴室内で服を着たままのレジーナが、いいぞと囃し立てる。
身体を洗い終わったハクタイセイがレジーナに、フッと息を吹き掛けると、レジーナの服が、消えて無くなり、全裸になっていた。
すると、服の上からはわからなかったが、意外な程のナイスバディが現れた。
服が、無くなった事に気が付いていないレジーナは、そのまま、フワフワと漂う様に浴室から、出ていった。
髪の毛を洗い終わった、エドワードを、ハクタイセイが捕まえて身体を洗い始めると、脱衣場からレジーナが、
「キャー何で私裸なの~!」
叫びながら、浴室に飛び込んで来たのを見て、エルフ姉妹が声を上げて笑っている横で、ニッキーは、レジーナさんまで、何でナイスバディなのよ~と、言いながらシーナに胸を揉まれていた。
やっとの事で、シーナから、解放されたニッキーは、エドワードの隣に腰掛け、身体を洗いながら、まじまじとエドワードの股間を覗き込み、あんたも私と同じ発育途上ね!と言いながら心の中で友情を誓っていた。
エドワードは後何年かで立派に成るわよね!とハクタイセイがエドワードの身体の前の方を洗い出すと、私もエディの身体を洗ってみたいと、ニッキーが言う。
じゃあ明日は、ニッキーがエドワードとお風呂に入りなさいとハクタイセイが言うと、いいんですか?と言いながらニッキーがジュルっと舌舐め摺りしたので、あんた危ないから駄目ね、とシーナがダメ出しをされ、そんな~とイヤイヤをする。
身体を洗い終わったエドワードは、1人風呂に浸かり温まった頃静かに1人で出ていった。
脱衣場で、1人服を着ながら、お姉ちゃん達とお風呂に入ると、いつもオモチャにされてる気がする、と思いながら、寝室に向かった。
やがて、温まった女性達がお風呂を後に、脱衣場で、服を着ていると、中から、レジーナが
「裸じゃ出られないよー!」
と叫んでいた。
その後、ハクタイセイが服の消し方と、出し方を教えていた。
レジーナは、次から、浴室に入る時は裸になる事を、ハクタイセイに誓わされていた。
その頃エドワードは明日もリリーとマリーと一緒に遊びたいと思いながら眠りに就くのだった。
今回も、最後まで目を通して下さった方感謝です。
今回、芋虫とお風呂の話しになりました。
お風呂のエピソードは、エドワードが、五歳になる前にする予定でしたが、話しの中に皆でお風呂に入る必要性が無かったので、ここで無理矢理、捩じ込んでみました。
お陰で、いつも以上に文章、メチャクチャ荒れてしまいました、
申し訳ありません。
宜しければ、懲りずに、また読みに来ていただけるとうれしいです。




