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第三章(6)

 今回も、お目汚ししております。

 今回、巨大です芋虫が登場します。

 芋虫が嫌いな人は、我慢して下さい。


     魔法の修行も始まりました

 エドワードが冒険者ギルドで、冒険者登録を済ませて、世界樹の森へと、戻って来ると、ハクタイセイがエドワードに、冒険者の事を教え始めた。


「ギルドで、簡単な説明がありましたが、私からも詳しく説明しますね。

 先ず、ギルドカードを見て下さい、エドワードは、LV3と記入されていますね。

 先ずは、このレベルについてです、この世界に存在する全ての命には、漏れ無く魔力が宿っています。

 生き物の種類により、持っている魔力の量は異なりますが、モンスターと呼ばれる魔獣や魔族は、特に多く持っています。

 これ等を倒したり、従魔にする事によって、その魔力を受けて、倒した者の体力等に反映されて、少しずつ力が強くなっていくのです。

 そうして、ある基準を超えるとレベルが上がるのです。

 次にHPこれは、自分の体力の事です。

 だから、0になれば、当然動けなくなりますから気を付けて下さい、これは、お腹が空いても減りますからね。

 次はLPです、これは、生命力です。

 だから、0になれば、死にますので、0にならない様にして下さい、なお、HPが0になると、時間を追ってLPが減少していきますので、回復は、早めにする様に心掛けて下さいね。

 そして、MPこれは、魔力量の事ですね。

 多ければ多い程、沢山、魔法を使えますが、このギルドカードでは分からない事もあります。

 魔力量は、多いに越した事がないのですが、魔力の質が大切です、魔力の質が高い程、変換効率が高く、同じ魔法でも、効果が高くなるのです。

 そして、魔力操作、まず魔法は、体内で魔力を練り上げ、発現、これは、体内から、身体の外へ魔力を放出させる迄の行程です。

 そして、変換、体内から、放出された魔力には、属性が有りませんので、イメージや詠唱、魔法陣等で属性を付与します。

 魔力の質が高いと、ここで、無駄なく変換が行われるのです。

 そして、放出された魔法を操作するのですが、操作の種類としては、まず、放射これは、ただ出すだけです。

 そして、拡散これは、放射された魔法の効果を任意の広さに拡げる事ですね、この場合魔力の質が低いと効果も下がってしまいます。

 それから、集積、文字通り魔法の効果を一点に集中させて、効果を上げる方法です。

 そして、固定、これは、壁を造ったり、魔法を物質化させる事ですね、馴れてくると、水魔法で剣を作ったり出来ますよ。

 それから、圧縮、魔法の密度を上げて効果を高めます。

 固定や、集積と合わせる事でより、高い効果を生みます。

 最後に、かなり特殊な操作ですが、擬人化です。

 これは、圧縮。集積、固定を使い魔法に形を与え命令をあたえ、魔法に自立行動させる事です。

 例えば炎の魔法に人の形を与え、モンスターに抱き付いて燃やすとか、逃げたら追い掛けて抱き付くとかですね。

 しかし、これは、膨大な魔力と緻密な制御が必要なので、覚える事が出来ればいいな、ぐらいに思い、こんな方法もあると、知識の中に留めておくぐらいが良いでしょう。

 魔法を中心に教えましたが、今回はこの位で後は、また次の機会に教えますね。」


 ギルドに行った者のうち、大工3兄弟は、大工仕事があると、王都に残っていたので、剣士達と、ニッキーにエルフ姉妹スカーレット、狐のマリーが、エドワードと共に、ハクタイセイの講義を静かに聞いていたが、話しを最後まで聞いた、ニッキーが、


「ハクタイセイ師匠、師匠は、最後の擬人化出来るのですか?」


 と質問してきた。

 ハクタイセイは、微笑みながら、人形の炎を作り出した。

 大きさは、エドワードより少し小さい位の人の形をした炎は、炎の身体の中から、火の玉を三つ取り出して、その火の玉で、見事なジャグリングを披露した。

 気が付けば火の玉は、五つに増え、最後に見事な礼をして消えていった。

 皆は言葉を失い、ハクタイセイを見つめる中、エドワードだけが、「お姉ちゃん、スゴイ!スゴイ!」とハシャギながら、ハクタイセイに抱き付いていた。

 ハクタイセイは、嬉しそうに


「エドワード貴方も覚えられるといいわね。」


 と、いつもより、優しそうだった。

 この日は、これで終わったのだか、翌日から、魔法の練習も始めると聞かされたエドワードは、ハクタイセイが見せた魔法に、魅せられていた。

 いつかは自分も、あんな事が出来るかな?

 と夢に胸を膨らませていた。



 そして、翌日、午前中にエドワードとハクタイセイは、剣術修行を終わらせて昼食の後に魔法の修行を始める予定だったのだが、昼の食事が終わった頃に、スカーレットが騒ぎながら、飛び込んで来た。


 ヘレンが産気付いたのだ。

 いきなりの事に、修行の出鼻を挫かれたハクタイセイは、今回も、一人で全てやる、と部屋に閉じ籠っているヘレンの部屋にズカズカと乗り込み、エドワードを取り上げた時の様に、魔法でサッサと出産を終らせてしまった。

 今度は、元気な男の子だった。

 嵐の様な出来事に言葉を失っているヘレンの胸に産まれたばかりの赤ん坊を預けると、ヘレンと赤ん坊に一本づつフェニックスの羽を渡し、その場から、王城へと、空間転移して、元国王のマークとケインを見付けたので、ヘレンの、出産を伝え再び、その場から、世界樹の森へと、転移した、ヘレンの、部屋に入ってから、僅か10分の間に、出産、報告、帰還を済ませて、何食わぬ顔で、エドワードと魔法の修行を開始した。


 夕食の頃には、王位を退き自由な時間が増えたマークが馬に乗り橋を渡って来た。

 ゴールディと宴会を開くのだろう、酒樽持参である。

 宴会が始まる前にゴールディに、お産の事で文句を言われたが、エドワードの、修行の邪魔になりそうだったと、一蹴した。

 今回は男の子が産まれたので、ゴールディが名前を考えるらしいので、候補はあるのか?とハクタイセイが聞いていたが、まだ何も考えていないらしい。

 どうやら、マークと二人で酒の呑みながら考えるらしい、今から名前の発表が待ち遠しい。

 翌朝、名前は決まったのか聞いてみると、まだ決まらないらしい、酔った脳では、そんなモノだろうとハクタイセイが笑うと、マークは、名前が決まるまで帰らないと言い出した。

 エルフ姉妹が、エドワードを連れて狩りに行ってもいいか聞きに来た。

 ハクタイセイは、エドワードに刀を持たせ、貴方も何か仕留めて来なさいと送り出した。

 戻って来たエドワードは、何故か、巨大な白い芋虫に乗って帰って来た。

 どうやら、従魔にしたらしいが、全ての女性が目を背けていた。

 いくら白くて綺麗に見えても、芋虫は、グロテスクである。

 あまりの不評に人目に付かない所と思ったエドワードは、世界樹まで芋虫を連れて行き、ここなら大丈夫だからと、世界樹の幹を登らせた。

 直後にレジーナが、泣きながら料理中のエルフ姉妹の所に飛び込んで来た。

 巨大な芋虫が怖いらしい、今夜は、エルフ姉妹ニッキー、ハクタイセイと一緒に寝ると言っている。


 夕食の時、レジーナが、ニッキーをまじまじと見詰めて、「貴女、全然変わらないわね。」と言うと、「私、暫く年を取らないの。」と言うと、エルフ姉妹は、ハクタイセイに詰め寄った。


「もしかして、本当に年齢を停められるのですか?」


 と聞かれ


「出来るって言ったじゃないの、」


 と軽く返し、更に


「皆でエドワードに娶って貰うのよね!」


 と美しく微笑むと、その話しを知らないシーナが


「何それー!」と叫ぶので、事のあらましを教えると、微妙な表情で、私的には、旦那様には、私だけを愛して欲しいな、と頬を染めるとニッキーが、「シーナさん初々しいです。」と囃し立てると、真っ赤になった。

 そんな盛り上がりを見せた女性達もそろそろ床に着こうとしていた。

 ハクタイセイは、寝る前にエドワードの、ギルドカードを確認すると、従魔‥‥リリー・カサブランカとEX欄の記載が増えてレベルが5に成っていた。


「あの芋虫で、レベルが、2つも上がったのかしら?結構強い従魔みたいね。」


 と微笑んで床についた。

 今回も、最後まで目を通して下さった方感謝です。

 今回は、ほぼ、この話しの中の魔法の概念と言うか、種類とか使い方の話しをカケアシでしました。

 次回は、今回、予定に入れていたのに、外れてしまった練習風景から芋虫リリーの話しとゴールディの長女オリヴィアの話しになる予定です、また読みに来て頂けると、嬉しいですね、

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