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第三章(5)

今回も、立ち寄って頂き、ありがとうございます。

 今回は、次回以降への転機となる話しになりますが、面白くないです。

 ごめんなさい。



    エドワード冒険者ギルドに行く

 エドワードが、5歳に成ってから、ハクタイセイは、剣術の修行を始めたが、最初は、一番の基本となる、打ち下ろしの素振りの型から初めて、足裁き、基本八種類の素振り、攻撃の受け方、返し方と教えていったのだか、教える相手は、5歳の子供。


 いくらエドワードが素直に育っていようとも、自らの輝ける将来の為に、剣を振り続け修行に明け暮れた剣士達とは、考え方が違う。

 自立して自分の腕一本で生活する夢に向かって頑張った剣士達とは、違うのだ。

 最初は面白くても、毎日続く修行に、その内飽きて来るのは仕方ない事。

 その辺り、ハクタイセイは、やはり指導者としても一流であった。


 足裁きを練習が形に成りだしたの頃から、ゲーム感覚で、得点を付けたり、エドワードのやる気と集中力が途切れる事のない様に工夫を凝らし、常に一定以上のモチベーションを保ち続ける事に成功していたので、エドワードの、素振りや、足裁きの無駄の無い滑らかさは、ハクタイセイの弟子達の中では、ニッキーと並ぶレベルに達していた。


 それから、2年の月日が流れ、気が付けば、ヘレンの、お腹には、2人目の子供がもうすぐ産まれそうで、おっきなスカーレットは、何故か、常にハウスメイドのエプロンドレスを着用し、ゴールディとヘレン夫婦のメイドと化していた。


 エルフ姉妹は、ヘレンの指導の元、料理の腕とレパートリーが、凄い事になり、最近では、マーガレットや、王城の見習いシェフが教えを乞いに来る始末である。


 剣士達は、冒険者ランクがBに上がり、結構稼いでるらしい、本拠地を王都内に移し、月のうちに何度か、大量の酒と、お菓子等の土産を持って、世界樹の森へと、戻って来て皆で宴会を開き、皆を喜ばせている。

 ちなみに、ニッキーは、エドワードの、修行の手伝いがメインの筈だが冒険者ランクAの猛者である。

 結構、単独で、依頼を受けて短期間で成果を上げ続けているようだ。


 エルフの大工3兄弟は、剣士達か王都で、手に入れた土地に、本拠地となる建物を建設して、剣士達と冒険者の依頼を受けながら、大工としで、古い家の修繕やリフォームの仕事をしているが、仕事の都合で、剣士達程、頻繁に戻っては来ない。

 剣士達が冒険者ランクBのうちに同じレベルに上がれたら、長期の休暇を取り、こちらに戻ると言っている、中々良いライバル関係のようだ。


 そして、エドワードの腕輪の1つ魔脱の腕輪が外され新しい腕輪に交換された。

 この腕輪の効果は、本人の持つ魔力を際限なく溜め込んみ使用出来る魔力量を半分に押さえながら、足りなくなった魔力お補充すると言う、質の悪いバッテリーのような物だ。

 この腕輪によって、エドワードの、魔法の修行が行える様になったのだが、魔法の修行の前に正確な魔力量を計る為に、冒険者ギルドに行く事になった、通常、ギルドに登録するのに明確な年齢制限はないのだが、あまり若いとギルドの方で断るのだが、お金を払えば、登録時に、受ける魔力量測定を受ける事がてきるので、エドワードに魔力測定を受けさせる事にした。

 ギルドへの同行者として、世界樹の森から、ニッキーとハクタイセイとスカーレットが王都まで出向き、王都で剣士達とエルフの大工3兄弟とも合流して、総勢9名とエドワードを入れると10人が、ギルドを訪れた。実のところ、スカーレットも地上での身元保証の為にギルド登録をしに来たのだ。

 先ず、スカーレットが登録して、ギルドカードを受け取り、ステータスを確認した、魔力量は、登録する時に、ギルドカードを測定器にセットして魔力量等のスペックを計測すると、ダイレクトに記入されるので、本人がカードを他人に見せない限りギルド職員であっても知る事が出来ないのだが、エドワードの様に計測だけなら、ギルドカードを測定器にセットしないので、プリントアウトした物をギルド職員が、数値を読み上げた後に、本人にプリントアウトした物を渡すとギルド職員から教えて貰ったので、魔力以外の数値も、一般の成人男性並みと予想されるエドワードの数値を秘匿したかったハクタイセイは、計測ではなく、登録を望んだ。

 ギルド職員は、エドワードの年齢を理由に難色を示したが、依頼に関して、成人する迄は、薬草採集や、掃除しか受けないのと、例え薬草採集や、掃除でも、今日、同行しているうちの、誰かが常に一緒に依頼を受けると言う条件付きで、登録が出来た。

 

 ギルドカードを受け取り、スペックを確認したハクタイセイが、笑顔で、ギルド職員に、カードに記された数値を見せた。

 通常ギルド冒険者のランクは、Sが最高位でFが一番下とされているのだが、エドワードのギルドカードのランクは、Gと記されていた。

 どうやらそれが、ハクタイセイは、気に入らなかったみたいだった。

 だからだろう普通なら、パーティーのメンバーにも、見せない人もいるのに、あっさりとギルド職員に晒したのだ。

 ギルド職員はカードの数値を見るなり、言葉を失い硬直してしまった。

 それは、女性ながら、元冒険者ランクCにまでなった自分よりも、7歳の少年の方が、高い数値を叩き出しているのだ。

 薬草採集などに縛らなくても、普通に魔物でも討伐する事が軽く出来るスペックだった。

 その中でも、特に驚くべきものがうった。

 まず、魔力量である、7歳の少年か、既に大魔導師のレベルに達している。

 そして、EX欄に、女神の祝福、神龍の加護と記されていた。

 それを見せられた受付嬢は、直ぐ様、ギルド長に報告にいった。

 受付嬢は、戻って来ると、ギルド長の部屋へと、皆を案内した。

 そこは、部屋の奥にギルド長の執務用の机と秘書用の机、手前に応接用のソファーとテーブルと言う極めてシンプルな部屋だった。

 ギルド長は、入って来た人数を見て、秘書に会議室に皆を案内させた。

 皆が、着席して、直ぐにギルド長が入室して来た。

 ギルド長が着席すると、ハクタイセイがエドワードのギルドカードを見せて、


「ランクGとは、なんですか?

 普通なら、冒険者はランクFからでは、ないのですか?」


 ハクタイセイの質問にギルド長は


「通常ギルドカードに記載されるランクは、SからFまでなのですが、稀に誕生する勇者や大賢者などの、ランクSSがある様に逆の場合もあるのです。

 普通の場合、遺児や孤児は、孤児院や、教会に引き取られますが、稀に両親がモンスターや猛獣に殺された冒険者の年端もいかない遺児等が、ギルドに登録して薬草採集等の仕事をする場合、討伐等の仕事を受けられない、限定条件付きのギルドカードを発行するのです。

 それが、ランクGのカードなのです。」


 ハクタイセイから、ギルドカードを受け取りながら、ギルド長がランクGの理由を説明し、まじまじとエドワードの、ギルドカードに目を通した。

 すると、みるみる顔色を変えて。


「なんですか?この出鱈目な数値は!

 しかも、この名前、ブ、ブライトリングって、もしや王族の方なのですか?」


 確かに、この国で、ブライトリング姓は、王族にのみ許された名前である。

 ギルドカードの申し込み用紙に、エドワードが、正直に記入していたのだ。

 でも何故、受付嬢は、気付かなかったのだろう?

まあ今は、そんな事どうでもいい。


 エドワードが、王族の出である事は、エドワードを含め、エルフの大工3兄弟も剣士達も、知らされていなかった。

 当然、皆は驚いたのだが、当のエドワードは、世界樹の森での生活が全てだったので、狩りや薬草の知識はあっても、一般常識には疎かった。

 ただ一人訳も解らず、呆然としていた。

 ハクタイセイは、座学で、読み書き計算等は、教えていたのだか、エドワード出自などは、全く教えていなかった。

 実際のところ、王族であると知られる事に対しては、問題ないのだが、王族と知られて、騒がれたり、特別扱いされるのは困るので、その旨を、ギルド長に相談し、エドワード・H・カイゼルグランデの名前で、新たにランクFのギルドカードを発行して貰う事になった。

 それから、暫くの間、世界樹の森でのエドワードに対する大工3兄弟と剣士達の接し方が、ぎこちなかったのは言うまでもない。

 





 今回も、最後まで、目を通して下さった方、ありがとうございます。

 今回、エドワードがギルドに冒険者登録しましたが、討伐依頼等の危険な仕事を受けるのは、もう少し先になる予定です。

 次回は、ヘレンの、出産とエドワードの修行と狐の話になる予定です。

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