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第1章

今回、又もや、主人公の名前すら出てこない回になりますが、我慢して読んで下さい。

    シェーラとシーナと大工3兄弟(2)

 またもや、レジーナの見て気を失った3兄弟が目を覚ましたのは、昼食の準備のために、姉妹達が、真ん中のテントで下拵え等の作業を始めた頃で、

 3人は、家の建設予定地へ着くと、

「とりあえず、家の向きや何かは、シェーラとシーナが星を見て割り出すらしいから、今日は、一気に製材を終わらせてしまおう。」


 長男のジョルジョが作業内容を伝えると、


「昨日、そこそこやっているから、3人でやれば、そんなに時間掛からないよ。」


 三男のオーラスが、言うと。


「なら、製材が終わったら、各々、周辺の設備とか適当に作らないか?」


 次男のセルジオのアイデアに、残りの2人がくいついた。


「じゃあ、その辺りで休憩出来るように、テーブルと椅子を作るよ。」(オーラス以下オ)


「じゃあ俺は、湖の真ん中に向かって釣りが出来るような、簡単な船着き場をつくろうかな。」(セルジオ以下セ)


「船着き場が出来るなら、俺が舟を作ってやろう。」(ジョルジョ以下ジ)


3人は、各々が、作りたい物を出し合うと、一斉に製材作業に取り掛かった。

 三男のオーラスの言う通り、製材作業には余り時間が掛からなかったので、各々が、製材した木材を使い、自分の宣言した物の製作を始めた。

 最も早く出来上がったのは、やはり、オーラスのテーブルと椅子のセットで、早くに作り終えた三男のオーラスは、2人の兄を見比べて時間の掛かりそうなジョルジョの手伝いを始めた時。


 シェーラとシーナが籠を持ってやって来た。


「3人共、お昼食べに来ないから、お弁当にして持って来てあげたわよ。」(シェーラ以下姉)


「何か、いい感じにテーブルが出来てるじゃん。

それはいいけど、何で舟とか作ってるの?」(シーナ以下妹)


「イヤ、家の向きとか、まだハッキリ決まらないんだろ?

 だから、暇潰しを兼ねてサービスで、周辺の設備でもって感じかな。」(ジ)


「それは、何かありがたいわね。

 そうだ、テーブルが有る事だし、これからは、仕事に出る時は、弁当作ったげるね。」(姉)


「朝にお弁当作って、持って行ってもらえば、こっちも食材探しに行ったり、色々出来るから、それがいいね。」(妹)


「それから、貴方達に、謝らなければいけないのだけれど、今日は、こんな天気だから、夜も雲がかかって星が見えないと思うの。

 星の観測は、最低でも、2日連続で観測したいから、良く晴れて星が綺麗に見える日が2日続くまで待って欲しいの。

 だから、仕事が出来ない日が何日か有ると思うの、その間、もし良かったら、レジーナと仲良くなれる様に頑張って欲しいの、お願い。」(姉)


「分かったよ、レジーナ見て気絶しないように頑張ってみる。」


 そう言ってジョルジョ達は、作業の手を止めて姉妹が持って来た弁当を拡げて、昼食をとりはじめた。



 それから、5日後、姉妹達が星の観測と測量を済ませ、家の向きや窓の位置がきまり、本格的な家の建てかたが始まった。

今回も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

 次回、ついにエドワードが目覚めますが、赤ん坊ですので、活躍はできませんが、金龍と白龍と今回出番無しのハイエルフのルイ・デイトが少し存在感を発揮します。

 宜しければ、また、読んで下さいね。

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