祝100話
今回もお立ち寄り頂きまして、ありがとうございます。
遂に100話目に突入しました。
ふざけたサブタイトルを付けてゴメンナサイ!
何か100話の記念に面白い話しにしようと思いましたが、普通に話しを進めました。
ミシェルさんとの訳の解らぬ話し合いで、ごっそりと精神力を削り取られた気分の僕は、重い足取りでホテルにたどり着いた。
ホテル内の食堂に入るとスカーレットちゃんが、食事を済ませてヘヤに戻ろうとしていた、
「お兄ちゃん、遅かったのね、何かあったの?」
「ああ、騎士養成校の大将と話していたんだ。」
「ルドルフさんとですか?」
「知っているのか?」
「ええ、彼ではなくて、彼のお父さんですけどね、第3師団の団長さんなんですよ。」
「へぇ~そうなんだ?」
「いつも団員さん達に、自分の息子は、練習熱心で、向上心が高い、いずれ近衛騎士にでもなるのだろう!と自慢しているらしいですよ。」
「ああ、成る程、今度、一緒に練習しようと持ち掛けたら、喜んでいたよ。」
「流石、お兄ちゃん!ルドルフさんを鍛えて上げて下さいね。」
「じゃあ僕は、そろそろ食事に行くよ。」
「マリーさんとリリーさんが、お兄ちゃんと一緒に食べると言ってましたよ、食堂に居なかったから、見付けたら、声を掛けておきますね。」
「それは悪い事したな、2人を見掛けたら、食堂に居るって教えておいてね。」
「それでは、お兄ちゃん、おやすみなさい。」
「ああ、おやすみ。」
スカーレットちゃんとの会話が終わり、食堂に入ったところで、
「エドワード、君は本当に、王族だったんだな!スカーレット王女に、お兄ちゃんと呼ばれているとは(笑)」
「ああ、僕の父さんは、継承権の無かった王子だったんだよ。」
「と言う事は、アレックス様の嫡子なのか?」
「ルドルフ君よく知ってるね。」
「ああ、君の父上は、有名人だからね。」
「ところで、ルドルフ君は、どうしてここに?」
「知らなかったのかい?競技会に出場する選手は、全員このホテルに泊まっているんだよ。」
「そうだったのか、知らなかったよ。」
「君は、明日の競技にも出るのだろ?表立って応援出来ないが、心の中で応援していらから、頑張ってくれ。」
「ああ、ルドルフ君も、3年の個人戦に出るんだろ、お互いに頑張ろう。」
ルドルフ君と別れ、やっと夕食にありつける。
食堂のカウンターで、料理を受け取り、マリー達が見付け易い様にと、人の少ない所のテーブルを探して席に着いた。
ところが、これが、間違いだった。
ルドルフ君に聞いた、話しを失念していたのだ、競技会の選手が全員、宿泊している事を!
マリー達は、すぐに来るのかなぁ?と、ボンヤリ考えていると、食事を乗せたトレーを持ってミシェルさんが、僕の目の前の席に座り、満面の笑顔で、
「エドワード、僕を待っていてくれたのかい?」
ああ、何て嬉しそうに笑うんだろう、口さえ開かなければ、綺麗な顔立ちをしているのに、残念美人さんだ。
とか、思っていると、
「エドワード、返事してくれないのかい?」
「いや、ミシェルさんは、喋らなければ、綺麗な顔をしているから、さぞや、モテるんだろうなと思っていたんだ。」
「僕の事を綺麗と言ってくれるのかい?少なくとも脈が無い訳じゃ無いみたいだね!
しかし、喋らなければと言うのは、聞き捨てならないな!」
「いや、実際そうだと思うよ。
話しが微妙に噛み合わないし。」
「それじゃあ、僕がスゴく残念な人間みたいじゃないか。」
いや、本当に残念なんだけど、口にすると、火に油を注ぐ様なもんだし、どうしよう?
「エドワード、遅かったのじゃなぁ、待ち草臥れて、眠りかけておったぞ!」
マリーとリリーが来てくれた。
内心、心強い援軍が来てくれた事に、ホッとしていると、
「お主は、騎士養成校の副将をしておった者じゃな、なかなかに良い体捌きであったが、エドワードが相手では、歯が立たなかったようじゃな。」
「貴女は、誰ですか?」
「そうか、団体戦では、魔法士養成校しか出番が無かったから、無理もないか!妾は、総合学園で、エドワードの次に強いマリー·ゴールドじゃ、以後、マリーと呼んで構わないぞ。」
「マリーさん!エドワードの次は、私では、ありませんか?学内の選考会では、無敗で優勝したのを忘れた訳では無いでしょうね。」
「妾は、実力を認められて、選考会に出場せずとも代表に選ばれておるのじゃぞ!」
「エドワード、ハッキリと教えてくれませんか?マリーと私とどちらの方が実力が、上なのでしょうか?」
こちらは、こちらで困った事になっている。
「僕から見て、2人の実力は、拮抗していて、甲乙着け難い、2人共全く違うスタイルの戦い方をするからね、マリーのスピードとパワーに対して、リリーは、洗練された無駄の無い動きは、どちらが強いのか判らないよ。」
「エドワード、この2人は、そんなに強いのか?」
「ああ、マリーは、今年の武闘祭の剣術女子の部で3位になったんだ。」
「それは、凄いな、一度手合わせを願いたいモノだ。」
「お主、ミシェルとか、言っておったな、そこのエドワードは、武闘祭の剣術の優勝者じゃ、今、この国で、2番目に強い剣士がエドワードじゃ!」
「では、1番強いのは誰なんだい?」
「武闘祭で剣術女子の部で優勝した、妾やエドワードの師匠のハクタイセイの姉御じゃ!」
「その人は、そんなに強いのかい?ルドルフと戦ったエドワードを見て、彼に勝てる人間はいないと思う程の強さだったのに、その上がいるなんて、僕には信じられないよ!」
確かにハク姉ちゃん神様で人間じゃないけど、それは黙っていよう。
「ああ、ハク姉ちゃんが本気になれば、僕は、秒殺される程強いよ!練習では、未だに子供扱いされてるしね。」
「そんなに強い人が居るなんて信じられないよ!
エドワードの強さですら、信じられない位に強いのに。」
「ついでに言うとハクタイセイの姉御は、エドワードの婚約者じゃ!」
「あら?マリーちゃん、私の事エドワードのお嫁さんになるって、皆に広めてくれてるの?嬉しいわぁ!」
「ハク姉ちゃん!」「姉御!」「???!」
「いつの間に現れたんだよ、いつも突然現れるんだから!」
「姉御、心臓に悪いのじゃ!」
「綺麗な女性!」
「誉めて頂いて、ありがとう!エドワード、この女性は?」
「今日、団体戦で闘った騎士養成校の副将のミシェルさんです。」
「貴女も、もう何年かすれば、誰もが振り返る程の美人になれますよ!私が保証します!」
「じゃあエドワードが僕の事を、お妾さんにしてくれるかも知れませんね(笑)」
「おや、貴女、見処が在るわね!エドワードの事が好きなの?」
「はい、惚れました!エドワードの様な強い男の子供が、欲しいのです。」
「分かりました。貴女もエドワードのお嫁さんになりなさい!」
「「「「エッ?」」」」
「僕なんかが良いんですか?」
「本妻の私が認めます(笑)」
「姉御、エドワードがそこで白目剥いておるぞ!」
「あら?エドワードそんなに嬉しかったのかしら?」
「ちょっと待ってハク姉ちゃん、どうして、そんなにハーレムを作ろうとするのですか?
って言うか、今僕の嫁さん候補何人に増えたのですか?」
「もう少しで30人になるわよ(笑)」
「姉御、エドワードが意識を手離したぞ。」
「あらあら、エドワードったら、ご飯も食べないで寝てしまうなんて。」
「姉御は、いつもポジティブじゃなぁ。」
「エドワードは、この先どんな人生をおくるのでしょうか?マリー貴女は、どう思いますか?」
「そりゃあ、今まで通り、姉御達に振り回されるのであろうな(笑)」
今回も、最後までのお付き合いまして、ありがとうございます。
100話の記念に、エドワードを気絶させてみました(笑)実際は、競技会が終わってからこの話しをする予定でしたが、100話目と言う事で、ここに持ってきました(笑)
それでは、次回のお立ち寄りをお待ちしております。




