猫たちの優雅な一日。
にゃにゃにゃ、にゃにゃん。
にゃにゃ。
にゃーん。
にゃーん。
にゃにゃにゃん。にゃん。
にゃーん。
にゃ。にゃーん。にゃーん。にゃ。
どどどどどどどどど!
どどどどどどどどどどどどどどどどどどど!
どどどどどどどどど!
どどどどどどどどどどどどどどどどどどど!
どどどどどどどどど!
どどどどどどどどどどどどどどどどどどど!
にゃにゃにゃん。
にゃにゃ。
どすどすどす。
にゃーん。
どすどすどす。
にゃーん。
なー。
なー。
『はーい、はんぺん、つみれ。ごはんですよー』
なー!
なー!
なー!
なー!
うまーうまーうまー。
うまーうまーうまー。
ふぁぐぐぐ。ふぁぐぐ。ふぁぐぐ。
はぐはぐはぐはぐはぐ。
はぐはぐはぐはぐはぐ。
にゃ。
にゃ。
にゃにゃにゃんにゃんにゃにゃにゃ。にゃ。
にゃ。
すぴー。
すぴー。
にゃーん。
にゃーん。
にゃ。
にゃ。
にゃにゃにゃにゃ、にゃーー、にゃー。
すぴー。
すぴー。
かかかかっ。かかかかっ!
かかかかっ。かかかかっ!
ふーっ!
ふーっ!
かかかかっ。かかかかっ!
にゃーん。
にゃーん。
は~~ん。
すぴー。
すぴー。ぷっ。
がしがしがし。がしがし。
ざっ!ざっ!ざっ!
がしがしがしがしがしがしがしがしがしがしがし。がし。
ざっ!ざっ!ざっ!
ざっ!ざっ!ざっ!
ざっ!ざっ!ざっ!
ざっ!ざっ!ざっ! ざっ!
にゃにゃにゃん。にゃん。
にゃ。にゃーん。にゃーん。にゃ。
なー。
なー。
にゃーん。
にゃーん。
がしがしがしがし!
ふーっ!
ふーっ!
ふぎゃおおおっ!
どどどどどどどどどどどどどどどどどどど!
がしがしがしがし!
がしがしがしがし!
どどどどどどどどどどどどどどどどどどど!
どどどどどどどどどどどどどどどどどどど!
ふぎゃっ!
ふぎゃーーっ!
しゃーっ!
しゃーーっ!
にゃーん。
にゃーん。
すぴー。
すぴー。
にゃーん。
にゃーん。
にゃにゃにゃん。にゃん。
にゃ。にゃーん。にゃーん。にゃ。
にゃーん。
にゃーん。
『ねえ、聞いてください、はんぺんさん』
にゃー。
『あなたと同じ名前のあのひと、今日も酷いんですよ。いきなり人のほっぺたを指で突いてから、私の、私のお。お……も、それくらい柔らかいならいいのにな……って。お。お、お……ぱ……だめですっ!』
にゃー。
『私の口からは、これ以上言えないっ!』
にゃー。
『きれいなまま生きていくことはできないのですね、はんぺんさん……』
にゃー。
にゃー。
「おー、はんぺん、来い。つみれも来い、来い。わははは、どうだ」
……。
……。
「これ、オレが一日はいた靴下。がははははは」
……。
……。
にゃーん。
にゃーん。
「まて。ボクは今からプラモデルを作るんだ。入るな」
なー。
なー。
「よせ。や、やめろ……」
なー。
なー。
「うわああ、やめてくれよっ、そんなつぶらな瞳でボクを見ないでくれえっ!」
にゃーん。
にゃーん。
「あー~~もう、しょうがないでちゅねえ。おとなしく見てるんでちゅよ。お兄ちゃんが細かい作業してるときに飛びかかってきたら、めっ!でちゅよ~~」
どどどどどどどどど!
どどどどどどどどど!
「……」
どどどどどどどどど!
どどどどどどどどど!
「おい……」
どどどどどどどどど!
がっしゃーん!
「わあああああ!」
にゃーん。
にゃーん。
「怪我はないか! 違うよ、怒ってないよ! ごめんな、お兄ちゃん、おまえたちが走る先にプラモデル置いちゃって、ごめんな。ううん、怒ってないよ……ぜんぜん怒ってないよ……」
なー。
なー。
「しくしくしく……ぼくの信濃……」
にゃにゃにゃん。にゃん。
にゃ。にゃーん。にゃーん。にゃ。
にゃーん。
にゃーん。
にゃにゃにゃん。にゃん。
にゃーん。
にゃーん。
にゃ。にゃーん。にゃーん。にゃ。にゃ。
にゃーん。
にゃーん。
『寝ますよー。おいで、はんぺん、つみれ。え。今日は板額さんのベッドですか。そうですか』
にゃーん。
にゃーん。
『わかってるんですか、板額さんはベッドに横になっても眠らないんですよ。いっしょに夢を見るならロボ子さんですよ。ほんとうにわかってますか』
にゃーん。
にゃーん。
『妹ーー! 私の心の穴を埋めてーー!』
『先輩はすぐ胸を触ってくるからいやです』
『よいではないか。よいではないか』
にゃーん。
にゃーん。
なー。
なー。
はふーーー。
すぴー。
すぴー。
『おやすみなさい。はんぺんさん。つみれさん』
すぴー。
すぴー。
すぴー。
すぴー。
にゃ。
はんぺん。
白猫。生後もうすぐ一年ほど。白いからはんぺん。
つみれ。
黒猫。生後数ヶ月のほんの子猫。黒いからつみれ……といってもごく一部でしか理解されないだろう。
途中、板額さんらしき人物が言っている「はんぺんと同じ名前の人」とは、板額さんの恋人、三池典太光世さんのこと。本名が「はん・ぺん」。
書くのは野暮だが。
靴下を嗅がせて喜んでいるのは虎徹さん。
プラモデルを破壊されて泣いているのは宗近さん。
餌を与えたり、一緒に寝たかったのに猫たちが板額さんのところに行ってしまっていじけているのは二号機ロボ子さん。
先輩はすぐに胸を触ると言っているのは神無さん。
最後の台詞は板額さん。




