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双銃  作者: 天照 暁
32/39

#032:頂豚帽子挟(トップ○ム・○ットキョウ)ってすごい任侠者みたい

最近疲れがとれない。

タワー5階(ナレ:作)


 現在、先ほどまで定時連絡が続いていた一階と通信できない状況に陥っている。数階ごとに置いている中間本部は、ビルで敵を迎え撃つ中で、敵の進行状況を知る簡単な方法として今回使われた。一つの階ごとに20人ほど人員を配置しているがその階からの連絡が途絶えたとたん、そこはやられた物だと考えるのが鉄則。


(警備1)「一階と連絡が取れない。上からの上方では、俺らはテロリスト対策と言われていたが・・・・・・本当に来たと言うことか?」


 彼らには、何が来るかは聞かされていない。まして、相手が子供であると言うことも知らない。彼ら警備人の頭の中では、屈強なテロリストが襲ってくることを考えていた。


(警備2)「下の階の三階まで電気が消えています。」


 窓から首を出していた者が下の様子の異変に気づく。


(1)「さっきの音は配電盤がやられた音だったのか。・・・・・・いや、もしそうなら・・・・・・何故、この階も電気が落ちていない。ビル全体の電気が落ちてもおかしくない。奴らは、何がしたい。」


 警備人にとって、電気系統がやられることは分かっている話だった。しかし、普通のテロリストならば、すべての電気を落とし短時間で大将の首を取ろうとする。此処で生じる疑問は、何故、一階から三階までだけなのかと言うことである。


(1)「おい新人!ちょっと下を見てこい。」


 情報が無い状態でテロリストとやり合うのは難しい。まして、下からの声が一つも無いことが不思議だ。


(警備新人)「了解しました。」


 新人の彼は階段の方へ向かった。大きなガタイが揺れる。


(1)「一度、半階降りたらそこで状況を教えてくれ。」


 ミイラ取りがミイラになってしまってはもともこもない。新人の彼は、用心深く半階降り、踊り場に立った。その位置は、階段の入り口からも見える位置である。


(1)「異常はあるか?」


(新)「ありません。しかし、人がいないようです。このまま、降りて四階の状況を見てきます。」


 新人の野太い声が階段の踊り場に響き渡る。


(1)「よし、慎重に行け。」


 そう言って送り出した。




 しかし、新人が四階のフロアへと消えていってから、数秒後。


(新)「うっ・・・・・・」


(1)「おい、大丈夫かー!!!」


 彼の消息が途絶えた。



 それと同時に四階の電気も消えた。



(1)「コレは本部に伝えなければ。おい、警備部長につなげろ!!」


 階段を覗くのを辞め振り返るとそこには誰もいなかった。約20人ほどいたのにそれが一瞬にして消えたのだ。


 先ほどまで連絡として使っていた電話が受話器より挙げられた状態で置いてある。


 恐る恐る・・・・・・受話器に近づいていく。




「ガバッ・・・・・・」



(1)「フンガ・・・・・・フンガ・・・・・・」


 口元をタオルか何かで覆われていてしゃべることができない。


 そして、電気が消えた。




タワー48階


 此処では、下の階が一つまた一つと電気が消えていくのを警備部長が防犯の監視カメラで確認していた。


(警備部長)「何故、どんどん電気が消えていく!そして、誰も情報をよこさない!不可解すぎる。」


 今までに前例の無い方法で攻められているため、警備部長の頭の中がパニック状態になっていた。このフロアに散らばっていた全員に招集をかけ現在、階段とエレベーターが隣接しているホールに集まっている。


 すると階段を誰かが上ってくる音がし出した。


 警備部長その他100人ほどが階段の入り口を注視する。


(警備新人)「すいません。逃げてきました。」


 上がってきたのは入社した手の新人で5階に配置されていた者だった。


 敵で無いことを確認できた事でそれぞれが元の持ち場へ移動していく。


(警備部長)「まあ良い。下の階はどうだった?」


 その問いかけに、新人は声を変えていった


(新)「時期解る・・・・・・。」




「うっ・・・・・・」




 遠くから、仲間がやられたであろう声がした。


(長)「貴様いったい何者だ!!!新人の遠間スネ夫では無いのか!!!」


 警備部長は5mほど後退し、新人との間合いを10m以上とって、銃を抜いた。


(新)「名乗るほどのもんじゃあねぇ。遠間スではない・・・・・・。本名はゴードンだ。」


(長)「貴様テロリストだな!!!」


 警備部長はその一言の後、引き金を引いた。


「バン・・・・・・」


(ゴードン)「そんな物きかんわーーー!!!」


 新人元言い、ゴードンは厚い鉄板をメリケンのようにはめた拳を飛んでくる銃弾に向かって付き出した。


「キンッ・・・・・・」


 あろう事か、拳だけで銃弾をはねのけた。


(長)「嘘だろ・・・・・・うっ・・・・・・。」


 余りの神業に驚いているところを、後ろから何者かに口をふさがれる。


 そして、警備部長の目の前に立っていたゴードンが言う。


(ゴ)「お休み前に一つ言ってやる、電気は消して寝ろよ。」



そして、48階も電気が消えた。




ということで、#032でした。


作中でゴードンが弾丸殴ってましたが、これが運動量だけで考えるとあながち神業では無い事実。


詳しくは活動報告で。


あと、頂豚は作中に出てきません。完全にネタ要員です。元ネタは解ると思いますが・・・・・・。


次回、最上階に到達!!

(これ、全階の後書きでも書いたな・・・・・・)

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