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双銃  作者: 天照 暁
3/39

#003:やられる前にまず逃げろ!!

廃屋(ナレ:作)

「ドン」

 濱田が尻餅をつく。

(濱)「おいおい、冗談だろ。やめてくれよ。」

 濱田の前には男が一人いる。夜であるために、顔は隠れて見えないが、誰にでも解る、危ない雰囲気がある。


 男は何かを持っている手を濱田に向けてゆっくりと突き出した。

(濱)「あっあーーーーー!!!!!」


教室(ナレ:佐)

 私はいつものように登校した。昨日のことを思い出すと、「なぜ、生徒会をしたんだろう?」と考えてしまう。

 それは置いといて、転校生の鬼帝君は本日も一人席について何かを考えていたようだ。

(佐)「おはよう!!!鬼帝!!」

 やはり又感じた。鉄のような冷たさに。

 コイツからはドライアイスの煙でも出ているのか?

 それはさておき、鬼帝の家と内の家が直線距離で10メーターもないことが昨日発覚し、少しうれしかった。


 席に着くと同時に珍しく、鬼帝君から話かけて来た。

(鬼)「佐藤、濱田の様子が見あたらないのだが?この間のがまだ効いてるのでは?」

(佐)「あんなやから、ほっといたって生きて帰ってくるよ。」

 確かにこの間のは、反省している。接骨院に行くまでの状況だったのだ。

 だが、あいつが悪い。


 すると、慌てた様子で先生が駆け寄ってくる。

(富)「鬼帝!!!!濱田がさらわれた。しかも犯行グループからこんな手紙が。」

 先生は転校生に対してなんともブラックなジョークを言っているんだろう。

(佐)「先生下手な冗談を。」

 第一、こんな平和な国でそんなことが身近に起きるのは宝くじに当たるぐらいのことだ。

 とも言いつつも、手紙の内容が気になるので、横から見させてもらった。



 この男、重要人物と分かってるんだ!!!身代金と引き替えに返してやる。


犯人より。



(佐)「うわ!!!どうする、鬼帝!!べたな要求の仕方をするよう、作者に仕向けられた犯人が、かわいそう。」

 二時間サスペンスでももっとましだ。

(鬼)「又、作者が処女作よりも売れてることを根に持ってるんだろ。」

 鬼帝が言った瞬間、あたりが真っ白になる。


(作)「コラーーー!!!何作者になに言っとるんじゃ〜〜〜!!!」

 作者が三話連続登場。コイツ、作者登場用の特別空間まで作っているよ。

(佐)「イライラをこっちにぶつけないでください。」

(作)「別に・・・・・・・」

(佐)「やっぱ思ってるんだ!!まじめにやてくださいよ!!!」

(作)「ああ、はいはい・・・」

(佐)「だれるな!!!!!!」

 頭をかきながら、作者は帰っていった。この際、作者がどこから登場して、どこから帰って行くかについては、皆さんのご想像にお任せします。


 すると、あたりもさっきの教室へもどる。

(鬼)「犯行グループは、犯罪者が大人数いるグループ中の1グループと思われる。」

 鬼帝も本気にしているのか?

(佐)「何で分かるの??」

 相手に合わせてみる。

(鬼)「長年の感だ!!」

 出ました!理由なしのテンプレート。ひどすぎる。

(鬼)「俺は今から濱田を助けに行ってくる。」

 私に背を向けた鬼帝に問いかける。

(佐)「授業は??」

(鬼)「それよりも仲間が大事だろ。」

 ごもっともですが。

(佐)「大人に任せておけば。」

 そう、私達市民の見方、警察がいるではないか。今、気付くが、何故先生は通報しなかったのだろ?

(鬼)「何となく分かるんだ。警察でも手に負えないことだなと。」

(佐)「何で?」

(鬼)「それはあとだ。身代金の金額は?」

 少し、鬼帝の冷たい何かが少し増したように感じた。

(富)「1万円!!」

(佐)「安ッ!!子供の夢か!!!!」

 状況がどうであれ、ツッコミがいないと、これはとんでもないことになる。

(鬼)「間違いないな」

(佐)「何が?」

 もう、コイツが解らない。

(鬼)「犯行グループが入っている大規模な組織の名前は、赤鷹だ。」

 その名に、一度頭の思考がすべて飛んだ。

(佐)「えッ・・・あの国際テロ組織の???でも2年前に壊滅したってニュースでしてたよ。」

 その名はあまりにも近すぎて、あまりにも心から離れる事がなく、一生消える事のない名前である。


 赤鷹とは、海賊行為並びに要人暗殺等を行っていた組織の名前である。三年前のテロ事件で有名になった。そのテロでは私の幼なじみの両親も犠牲になって死んだ。しかし二年前、国連が初めて、組織の抹殺を世界に向けて宣言した。これを後に「平和のための暗殺」と言い、総計二百人もの人が暗殺された。この行為に対して、二年経った今でも賛否の意見対立が激しく続く。


(鬼)「それについては今、はっきりと言えないがそれについても今から行けばわかる。行ってくる。」

(佐)「私も!!」

 何か引かれるものがあった。死への恐怖より人を助けることの方をその時選んだ。

(鬼)「死ぬかもしれないがいいのか?」

(佐)「かまわない。鬼帝と同じ思考で大切だからね、仲間は。」

 そこに校内美人ランキング第一位のクラスメイトで、そして幼なじみの井練由井が近寄ってきた。

(井)「何の話?私も入れてよ。まさか恋の話???」

 温度差というものを少しは感じ取りましょう。

(佐)「そんなんじゃないよ。」

(井)「だって、大切が・・・て言ってたじゃん。」

 どんだけ、そこに付けたいんだよ。

 すると鬼帝が井練の手をつかみ、

(鬼)「こいつも連れて行く」

(佐)「いいの?ほぼ無関係だよ。」

 巻き込むのはよろしくない。

(鬼)「あれだけ内容知っていたらしょうがない。」

 鬼帝の冷たい何かは突き刺すような感じになって四方八方に向かっていた。

(佐)「隠す必要あんの??」

(鬼)「細かいことは、あとだ!!早く行くぞ。」

 鬼帝は、走りながら校門まで行った。

 門を出ると、黒塗りの車が止まっており、その車の後部座席に私たちは、乗った。

 運転席には、60歳代のおじいちゃんが座っていた。

(鬼)「コール、一番近い倉庫に行ってくれ。」

(コ)「了解いたしました。ここですと、A3倉庫ですね。」

 コールと呼ばれる人は落ち着いており、年をとった執事のようだった。

(鬼)「頼む、急いでくれ。あと、エディに救援部隊と武器の回転式ランチャーを頼むと。」

(コ)「かしこまりました。」

 「キュルルル」と音を出して、コールと呼ばれる人は車を出した。走り出しこそ、音をたてていたが、酔いやすい私が酔わない運転だった。

(佐)「今からどこに行くの?」

(鬼)「武器の調達だ。」

 一人、由井だけが顔が青ざめていた。

(井)「ちょっと待って。私も?」

 鬼帝は真剣な顔で言った。

(鬼)「二人ともに言っておく。二人とも今日から殺しの世界に入ってもらう。」

(佐)「なんでよ!!」

(鬼)「機密情報を聞いたからである。」

 もう、由井は涙を堪えきれなくなっていた。

(井)「怖いよう。何でこうなるの?」

 半泣き状態だ。

(佐)「私はともかく、この子だけでも降りさせなさいよう。」

 いくら何でも、降ろすべきだ。

(鬼)「もうねらわれているから無理だ。」

(井)「それって私たちを?・・・てこと??」

 由井は目が点になっていた。

(鬼)「学校でたときからだ。顔も押さえられている。そして後ろの車がそうだ。」

 後ろを見れば、黒塗りの車が追って来ている。

(井)「つまり戦えってこと?」

 私と由井は足がガクガク震えていた。

(鬼)「一様な。でも、お前らに手を汚させやしねーよ。コール、追跡を断ってくれ。」

(コ)「では、発射しますぞ。」 後ろのトランクから、ミサイルが発射された。


「シュルルルルル・・・・・・」


「ドガーン」


 見事に命中し、爆発した。


 そして、追跡を振り切った私達は倉庫に着いた。

(コ)「つきましたよ。」


「ガラガラガラガラ」


 倉庫に入った。

 そこには、キレイに種類別におかれた銃の山だった。

(鬼)「二人ともこれを持っとけ。無線とショットガンだ。お前らにでも扱えるショットガンだ。」

 そして鬼帝は、奥の方へ行き、何か探していた。

(佐)「私たちは生きて帰れますか?」

 心の中にできた不安をコールさんにぶつけてみる。

(コ)「大丈夫ですよ。あの方が、守ってくれます。」

 少し、微笑むように答えてくれた。

(井)「ホントに、私ダメ!!撃てないよう。」

 由井は泣きじゃくっている。

(コ)「かまえているだけで、撃たなくて良いです。」


(鬼)「そろそろ行くよ。時間がない。作者〜〜!!次回またいじゃったね。」


 再び登場。今回は天の声。


(作)「予定が狂うと全体も狂うから・・・ああ、無駄話しちまったよ。ホント読者の皆さん予告通り話が進まなくてすいません。では、又あとで。」


 再び車に乗り、動き始めた。

(鬼)「さっきの手紙に、これまた親切に地図が書いてあった。」

 手紙を裏返すと地図がしっかり書いてあった。

(佐)「これで楽だね。」 ただ、犯人は何がしたいんだ?

(鬼)「ただ、身代金の値段が安いこと、迷子にならないよう地図が入っていること。この二点から考えられることは、相手は殺戮中毒患者だろう。はなから俺ねらいだ。」

 ここで一つ疑問が生じる。

(佐)「殺戮中毒患者なのは解るけど、なんで鬼帝狙いになるの?」

(鬼)「それは・・・・・・」

 鬼帝が言い掛けたときに現地に着いた。

(コ)「つきましたぞ。皆さんがんばって。」

 鬼帝は何か私達に隠し事をしていると、思った。


 中に入ると、ずたずたにされた濱田が椅子に縛られていた。傷は刃物によるものだった。

(鬼)「濱田の保護を二人で頼む。」

 鬼帝が指示した時、どこからともなく、声が聞こえた。

(犯)「お前らは、完全に固められている。動くんじゃねぇ!!!」

 反響で始め相手の居場所が解らなかった。しかし、鬼帝は解っていたようで、すぐ後方を向いていた。

(鬼)「ダブル、冗談がげせねいなぁ。いつから赤鷹に?」

 冷たい。冷たすぎる。明らかに、いつもの冷たい何かが大きさを増している。

(ダ)「お前も分かってるだろう。あの日だよ、あの日。」

 この二人は面識があるのだろうか。

(鬼)「銃抜けよ。こっちはイラだってんだ!!!」

 ダブルと呼ばれる男は銃に手をかけた。

(ダ)「お望み通り!!くたばりやがれ!!!!!」

 

「バンバンバン・・・・・」

−お詫び−

2つほどお詫びがあります。

1つに内容の変更について

毎回4〜5分を目安に製作していましたが予告内容が収まらなかったことを深くお詫び申し上げます。

2つにメールアドレスについて

メールアドレスが異なってなっておりました。

以上の2点を深くお詫び申し上げます。

これからも末永く「双銃」及び他の私の作品を愛読してください。

では、次回の予告。

適地に入った鬼帝達の前に犯人が!!鬼帝はダブルと呼ぶ、この男。そして始まる銃撃戦。果たして鬼帝は生き延びることができるか?又、佐藤と井練に銃の引き金を引かさずに勝つことができるのか。

次回#004:やられる前にまず逃げろ!!(延長戦)

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