#015:心のよりどころは布団の中のように暖かい
ダブルヘッター!!!しんどいよ!!!
5月15日
恵出伊病院(ナレ:鬼)
今、鬼の前にいます。ホントの鬼が目の前にいる。
(エ)「患者が完治もせずにどこを歩いてんだーー!!」
(鬼)(登)「すみません。」
シャンの方は体も落ち着き、けがの治りも良い。しかし、あれから誰にも口をきかない。
(エ)「とにかく、寝ておればいいのに・・鬼帝、聞いてるか?」
(鬼)「ふぁい?!!」
(エ)「メスを頭に刺すぞコラァ!!・・・登、行ってやんな。彼女のところへ。」
(登)「しかし、今回のミスは・・・。」
(エ)「つべこべ言ってんじゃあない!!心の病気は安心できる人とするのが良いんだよ!!」
そう言い、エディは登を病室から外へ放り投げた。
(エ)「鬼帝、ちょっくら話がある。」
(鬼)「・・・?」
(エ)「やっぱり、裏で賞金首になってたよ。」
(鬼)「額は?」
(エ)「藍が2000万ドル、登が3500万ドル、そしてお前さんとハーディーが9000万ドル。米ドルで裏レートだ。お前さん達が最後にした仕事がどうも原因で賞金首になってるらしい。」
(鬼)「警察の方は?」
(エ)「今回のことは事故で処理するみたいだ。メキシカンマフィアのセカンドが死んだんだから、公安が黙っていないと思うがあいつがなだめるだろう。」
(鬼)「あそこにも挨拶に行かなきゃなぁ。」
病室をノックする音が聞こえた。
「コンコン」
(佐)「失礼しまーす。」
(井)「戊流!!」
井練が飛びついてくる。
(鬼)「傷にしみるのだが。」
(井)「ごめん。」
(佐)「エディさん、藍さんどうですか?」
(エ)「心の傷の方が心配だけど、どうにかなるでしょ。」
藍の病室前(ナレ:登)
どんな顔をすればいいのか解らない。しかし、何もしないでいるよりはマシと思いノックして病室に入った。
(登)「シャン、入るぞ。」
(藍)「・・・・。」
シャンは、窓から外を見ていた。返事する気配がない。近寄って、ベット横のいすに座る。
(登)「ほんとに、悪かった。自分のふがいなさに腹が立つ。」
(藍)「・・・ごめん。」
訳が分からなかった。藍が謝ることは何もないはずなのに。
(登)「何で謝る?」
(藍)「私、言われたの。元キラーズメンバーはこんな物かって。自分が弱くなっていることを突きつけられて、ショックだった。だから、お願い!私を鍛えて!」
頭を動かす前に体が動きシャンを抱きしめていた。
(登)「シャン。そうやっていつも自分を追い込んできたんだ。たまには俺に寄りかかってくれ。」
(藍)「そんなことしたら、暁星に迷惑が・・。」
さらに抱きしめていた。
(登)「それは違う。頼り合うからこそ夫婦何じゃないか。そんなんじゃあ、嫁になれないぞ。」
悪戯っぽく言い、腕をゆるめて向かい合う。
(藍)「もう・・・ずるい。」
それからは熱く唇を重ねていた。
こんな事で気が晴れるのならいつでも。
とりあえず、シリアス編完結です。次回からの予定が立っていないのですがたぶん、警察のところでごにょごにょしそうです。
あと、お便り等、待ってます。