#011:多数決ほど人が流されやすい物はない
毎度毎度、更新遅れてすみません。月刊雑誌並みです。
5月9日
住宅街(ナレ:作)
「コツコツコツコツ・・・・・」
黒いコートを着た人が女を追いつめていく。
(女)「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・」
(?)「行き止まりだ・・・・」
(女)「キャァッ・・・・・・」
5月12日
放課後(ナレ:鬼)
(佐)「この間の通り魔事件、全然手がかりが見つからないんだって。」
(井)「襲われたらどうしよう。戊流ーー!!」
若干涙目ですり寄ってくる。
(鬼)「心配ない。セキュリティは完璧だ。」
すると、顔をふくらませて井練は言った。
(井)「そこは、俺が付いてるよとか言ってほしいなぁ。」
(鬼)「・・・・性に合わん」
口ではそうと言ったものの、ホントに泣き出しそうであるから、頭もなでてみた。井練は泣きやんだ。すると、回りから殺気がたくさん感じられる。一瞬、銃を抜きそうになったがよく考えれば片手でもどうにかなると思い、抜かないでいられた。
(登)「何かよう?話があるって?」
首にシャンを巻いて(正確には巻き付かれて)登は来た。
(鬼)「今後の活動だが、俺の家を本部とする。異論は・・・」
間が空いてから、口火を切ったのは佐藤だった。
(佐)「ちょっと待って。つまりあの活動を続けるために本部って、まさか泊まり込みもあるの?」
(鬼)「そう言うことになる。」
(佐)「あんた、この間藍さんを無理矢理寝かすのにどれだけ苦労したと思ってるの?」
(鬼)「問題ない。」
(佐)「何が問題ないだ!!」
(藍)「問題ないよ。」
(登)「俺たちはそんなときには睡眠をとらない。正確にはとれないといった方が良いかな。」
(鬼)「と言うことだ。とりあえず、問題がなさそうだから、このまま本部へ直行とする。」
そう言い、みんなを引き連れて自宅兼本部に集まった。
呼んでおいたコールはすでに付いており、掃除を終わらせていた。
(コ)「戊流様、中の方は万全です。」
(鬼)「いつもすまない。」
(登)「とりあえず、今日は中を見るだけって事?」
(鬼)「いや、実は仕事がすでに入っている。」
奥の会議室に行き、みんないすに座らせた。
(コ)「私たちはこれから、赤鷹の残党狩りをします。今後目撃情報等を集めます。」
(井)「でも、顔が解らなきゃあ、何も出来ないよ。」
(鬼)「確かにそうなのだが、とりあえず一人ほど目星がついている。」
(コ)「とりあえず、目の前のことから片づけるという方針です。」
(鬼)「初めは最近ニュースでしている、通り魔からだ。」
(井)「危なくない?」
(鬼)「確かに危ない。そこで、今回は俺、登、藍で動く。」
(佐)「留守番しとけと言うこと?」
(藍)「お願いします。」
(鬼)「井練、佐藤にはここでコールの話を聞いて動いてくれ。」
(井)「解った!!」
(佐)「しょうがない。」
全員の了解が取れた上で、今後の動きについて話した。
今回は殺人鬼編第一話でした。今野の展開については粗方決まっていますが、うつのが大変・・・。今後ともご盛況お願いします。次回はたぶん捜査が始まると思います。前みたいにビシッと次回予告がしたいです。