カメさんとトビネズミさんとチワワちゃんとカピバラさん
カメカメカメ、カメカメカメ、カメカメカメ
ぴょ~ん、ぴょ~ん、ぴょ~ん……
ワンワ~ン、キャンキャ~ン、ワンワ~ン、キャンキャ~ン
「トビネズミさんとチワワちゃんといっしょに、くまさんのおうちに遊びにいきま~す」
カメさんは、ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり……と、くまさんのおうちに進んでいきます。トビネズミさんとチワワちゃんも、カメさんのペースに合わせてゆっくり進みます。
カメさんもトビネズミさんもチワワちゃんも、なかなか、くまさんのおうちまでたどりつきません。カメさんはとてもスローリー、トビネズミさんとチワワちゃんもカメさんのペースに合わせているのでスローリー、なかなか先に進みません。
「くまさんのおうち、楽しみだな~。チワワちゃんも楽しみ?」
「はい、すごく楽しみです」
カメさんとトビネズミさんとチワワちゃんは、ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり……と、進みます。カメさんの普通のペースに合わせて、ゆっくりと進みます。
その時……
カピカピ~、カピカピ~、カピカピ~
カメさんとトビネズミさんとチワワちゃんの後ろから、とことこと歩いてきたのは、大きなネズミさんのカピバラさんです。
「あっ、カメさんとトビネズミさんとチワワちゃん、こんにちは。お出かけですか?」
「カピバラさん、こんにちは。これから、トビネズミとチワワちゃんといっしょに、くまさんのおうちに遊びにいくのです」
「そうなんですか、くまさんのおうちに……」
カピバラさんは「う~ん」と、少しの間、考えて、
「くまさんのおうち、面白そうですね。いっしょにいっていいですか」
「もちろんです。いっしょに遊びにいきましょう。いいですよね、トビネズミさん、チワワちゃん」
「はい、なかまが増えるのはうれしいことです。チワワちゃんもいいですよね」
「はい、大賛成です」
こうして、カピバラさんも、カメさんとトビネズミさんとチワワちゃんといっしょに、くまさんのおうちに遊びにいくことになりました。
そればかりではなく……
「みなさん、くまさんのおうちまで、わたしの背中に乗っていきませんか?」
カピバラさんの提案です。実は、カピバラさんはネズミさんの仲間ですが、とても体が大きいのです。
「本当にいいのですか? ありがとう、カピバラさん!」
カメさんもトビネズミさんもチワワちゃんも大喜びです。
カピカピ~、カピカピ~、カピカピ~
カメさんとトビネズミさんとチワワちゃんは、カピバラさんの背中でドライブ気分です。
森の「お昼寝会」は、さらに続きます。