春色
小説家になろうでは初めての投稿です。稚拙な文章ですが、お目汚しにならなければ幸いです。
例えば、小さい時に大事な人から貰った大事なハンカチを落としたとき
最悪の気分だ
あんなに頑張って入った高校の入学式でも、気分は暗いまま
あのハンカチがいけないんだ。大人しく見つかってくれればよかったのに
あの電車がいけないんだ。あんなに混んでなければハンカチ落とさなかったのに
あの目覚まし時計がいけないんだ。もっと早く鳴ってれば空いた電車に乗れたのに
昨日の私がいけないんだ。もっと早く寝ておけば空いた電車に乗れたのに
例えば、幼い頃大切な人にあげたハンカチを拾ったとき
むずかゆい気分だ
あんなに憂鬱だった入学式でも気分は浮かれてる
あのハンカチのお陰かもしれない。まだ大切に使われてたなんて
あの電車のお陰かもしれない。いつもよりちょっとだけ空いてた電車
あの目覚まし時計のお陰かもしれない。いつもより少し素直に起きられた
昨日の俺のお陰かもしれない。ちょっと早く寝てたから早起きできた
「どうしよう・・・・・・」
高校生になった彼はすごく大人になってた。背も伸びたし声も変わってた。
高校生になった彼女は大人になってた。背も伸びたし髪も伸びてた。
彼はハンカチを差し出して、いった
彼女は、ハンカチを受け取って、いった
「ありがとう」
いかがでしたでしょうか、本来はもう少し凝った演出もあったんですが、諸事情によりカットしました。