プロローグ
初投稿です
少しでも楽しんで貰えたら嬉しいです
この後第1話出します
※追記
何故か別作品では正しくプロローグって書いてたのに、こっちエピローグにしてたの発覚したんで直しました
気を付けます
太古より世界は3つに分かたれていた。
━━━創造を司る天界。
━━━調和を司る人界。
━━━破壊を司る魔界。
その中でも天界と魔界は直接交わることはなく、互いに牽制しあうような関係であった。
それもそのはず。
天界とは神や天使達が住まう神聖な場所。
一方の魔界とは魔王や魔族が住まう穢れし場所。
創造と破壊、神聖と穢れ。
互いが互いに本能的に相容れない存在と場所なのだ。
そんな両界が唯一関わる場所が人界である。
両界の中間地点に存在する人界には定期的に天界、魔界からコンタクトがある。
ただ、基本的には世界同士で争うことはなく数千年に渡りそれぞれ繁栄を築いていた。
きっかけは分からない。
ある時唐突に魔界から天界に宣戦布告があった。
無論これは今までにないイレギュラーである。
天界と魔界は互いに干渉をしないというある種の不文律のもと関係を築いていた。
宣戦布告などあり得ないし、あり得てはいけない。
本来であれば会談をし、争わぬ方向で話を進めるべきであった。
━━━だが、天界はそれを受理したのだ。
しかし両者の争いには問題があった。
それが互いが互いの世界に干渉できないと言う問題である。
そこで魔界は人界に侵攻を試みた。
実は人界は神たちの加護により繁栄や安全を築いてきたと言う歴史があり、天界の庇護下という考え方が出来るのだ。
つまりはその人類を手中に収めれば魔界の方が上であると言う証明が出来ると考えたのだ。
不運にも人界は天界と魔界の争いの場に選ばれてしまった。
魔界側は最高戦力の一角である魔王たちを人界に派遣した。
しかし天界側は創造を助ける代償に直接顕現する事を固く禁じられており困り果てた。
人間達も魔法などは使え、武もあり対抗できる者もいるが決して多くなはない。
単純に頭数から違うのだ。
真正面からぶつかると人界は壊滅する可能性も高い。
そこで考えたのが天界の加護を付与すると言う事。
それにより人間だけでなく人界に住まう精霊や獣人、亜人なども力を付けて魔界に抗う事となる。
その中でも強く加護を受けた者の事を【勇者】と呼ぶようになった。
それから時間は経過し、依然として双方の争いに終止符は打たれていない。
しかしながら、天界側の対策が功を奏し人界は魔界から抗うことに成功していた。
そんな人界最大拠点とも言える都市。
中央都市【リゼルハイト】
現代で最も繁栄しているとされている都市国家である。
人間だけではなく、精霊、獣人、亜人など様々な種族が共に暮らしている多種族国家だ。
今日もまた数多の冒険者達が世界の平和を守るため、名声を手に入れるため、各々思惑を胸に旅に出るのだった。




