十一話 第二中隊のメンツ
十一話目で新キャラ登場します。
愛斗と秀人はイヴォンと別れ、訓練場に向かった。新入生はたいてい、こういった感じに顔合わせをする習慣になっている。訓練場には百人近くの学生兵士がいた。どれもEMAの搭乗者だ。
学生兵士の一人がこちらに気づいた。そして、叫ぶ。
「全員!新中隊長に敬礼!そして、第一小隊新隊長に敬礼!」
秀人は呟いた。
「一応、上級生もいるんだよね?」
愛斗は頷いた。
「しかし、この学校では階級がものを言う。年齢は二の次だ」
「でも、僕たちまだ階級なんてもらってないよ」
学生兵士の一人が前に出て来た。
「えー、本日付で我が第二ノーマル混成EMA中隊の隊長に任命された澪坂愛斗中尉殿、同じく同中隊、第一小隊隊長に任命された識神秀人軍曹殿へ敬意をこめてお祝いいたします」
愛斗は感じのいい笑みで言った。
「ありがとう、君の名前は?」
学生兵士の一人の茶髪の青年は元気よく言った。
「第二小隊隊長のロラン・ギヌメール伍長です。識神軍曹とご一緒に愛斗中尉の補佐をさせてもらいます」
金髪の青年も愛斗に手を差し出してきた。
「中隊参謀長のセドリック・シャバンヌ曹長です。隊の副官を務めさせてもらいます」
愛斗は書類を見ながら頷き、呟いた。
「第三小隊隊長は?」
すると、奥のEMAを整備していた黒髪の少年が顔を上げた。顔はまだ子供だ。とても幼く見える。
「君の名前は?」
少年は立ち上がり、敬礼した。
「はい、第三中隊隊長のアルヴィ・ラーファエル小尉補です。えっと、よろしくお願いします。新中隊長殿」
愛斗は素直に驚いた。秀人に至っては口をあんぐり開けて、素っ頓狂な声を出した。
「小尉補?君みたいな子供が!?」
「失礼ですが、貴方方より年上ですよ」
セドリックはニヤニヤ笑っている。
「愛斗さん、こいつはEMAの実戦となると性格が豹変して、夜叉みたいになるんですよ」
ロランが教えてくれた。
「そうか、期待しているぞ」
後の面子は黒髪ロングヘアーの第四小隊隊長ブルーノ・アルマーニなど、かなり、有能だ。
「この部隊は優秀だな。素晴らしい」
愛斗は感心した。ロランは秀人の肩を叩いた。
「秀人隊長?貴方の専用EMAが上の方から支給されていて・・・まだ試作品らしいんですけど、試験飛行ということで貴方が乗って良いらしいです。もし、気に入れば貴方の者になりますし・・・どうですか?」
秀人はすぐに頷いた。
「もちろん!専用機を持つことが憧れだったんだ!」
ロランは満足そうに頷いた。
「じゃあ、こちらへ」
そう言い、案内された格納庫には青と金を基調とした中型のEMAがあった。
「すごい!精鋭機じゃないか!こんなのに乗っていいのか?」
ロランは頷く。
「はい。貴方の物ですよ。試験飛行ですけど・・・ちなみに機体名は「スピッツ・オブ・ファイア」ですよ」
秀人は感激のあまり涙を流した。
「かっこいい!最高!」
秀人はロランに尋ねた。
「君達は専用機無いの?」
ロランは恥ずかしそうに言った。
「まぁ、専用機と言う程ではないけど、量産機のストライク・パニッシャーを強化したやつを使ってますよ。この中隊で専用機を持ってるのは貴方と中隊長とアルヴィくらいですから」
秀人は愛斗の専用機も見たくなった。
「愛斗のはどれ?」
そこへ丁度来たセドリックがロランに言った。
「中隊長の専用機なら用意してましたけど、中隊長が自分で選ぶって、お金もってどこかに行きました」
秀人は首を傾げた。
「EMAって買えるの?」
ロランはまぁ、と言った感じに頷いた。
「多分、安いのを買ってきて自分でカスタマイズするんでしょうね。そうゆう奴は結構いますから」
唐突に秀人は教室に弁当を忘れた事を思い出した。
「ちょっと、弁当取ってくるから待ってて」
ロラン達は頷いた。
「詰め所にいますから、いつでも来てください」
秀人は頷き、教室に走っていった。
ご意見・ご感想お待ちしております。あと、キャラ紹介を更新します。




