ゲームと妄想
5月から始めたソシャゲで課金しかけた話。
※妄想が入っています。
「運試しがしたい」と思っていた時期が、ありました。
100連もすれば何とかなるだろう、と気楽に考えていました。
甘かった。
どうやら私は、ソシャゲの恐ろしさを知らずに生きてきたようです。
「ガチャシステム」が厳しいと聞いていたので最初から狙いを定めていた、これまでの日々。遂に、その時がやってきました。こつこつ貯めていたのものが、目の前で次々と一瞬で消えていく。なのに、本命だけが来てくれない!
厳しい..、まさか、こんな展開になるなんて。他の二人は割とすぐだったのに。
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「..何で来てくれないの?」
画面越しの窓際で見せる気怠そうな表情から、胸中は読み取れない。時折、伏せられる物憂げな瞳に思わずため息が漏れてしまう。ずっと待っていた。君に近付ける、この時を。なのに、そんな私の気持ちに応えてくれる気など微塵も無いようで。
「可愛い顔して、そういう意地悪な所は..嫌いじゃないよ。」
この感じは身に覚えがあった。叶わない恋だ。そう言えば今まで好きになった人が振り向いてくれたことなんて、無かったな。もし、好きになってくれた人を好きになれていたら、幸せになれたのかな..。
そんなことを考えていたせいか、縁のあった子達に対する親近感が更に高まっていくような気がした。思い描いてみる。学生生活をやり直す時に、彼らが傍にいることを。一緒に登校して、お昼に学食でパンを食べて、ゲームして過ごす、そんな毎日を。放課後は映画を観よう。そして、休みの日には水族館に行くのもいい。一日中、日常の喧噪を忘れて巨大な水槽の前で過ごしていたい。それから夜は、星を探しに行こう。一晩中、時間を気にせずに夜空を眺めることを考える。勉強ばかりしていた、しょうもない日々なんて無かったことにして。..なんだか想像したら、楽しくなってきた。
そうよ、と自分に言い聞かせる。意地悪で授業中に寝そうになってる君のことなんて私、知らないんだから。大体、思わせぶりな態度ばかりとって全然振り向いてくれないから、こんな話を書く破目になってるし。もういいでしょ?これからは今いてくれる子達(特に2枚も来てくれた金髪の子)と仲良くやっていくから。今まで、ありがとう。
「..さよなら。」
そう呟いて、そっと画面を閉じた。
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..とはならなくて。結局「全てを費やした対価」として強引にお迎えして来ました。今回の為に今まで備えてきたので、悔いはないです。でもソシャゲで狙ったカードを入手するのが、こんなに大変なことだとは思わなかった。
12月の誕生日お祝いしたいけど、怖い。




