輪切りのレモン
蒸し暑くなってきたので、清涼感のあるテーマで書いていきます。
かつて私にも中学時代というものがあって、バスケ部に入っていました。
当時は漫画の影響もあって、男女問わず特にバスケが人気でした。読んでいなかったので知識が無いにも関わらず「好きな男の子と同じ部活に入りたい」という理由だけで、入部しました。
当然のことながら現実は、少女漫画の世界とは無縁の生活でした。体育会系らしく、ひたすら汗を流していたように思います。特に真夏の体育館での練習は、ただただ試練でした。蒸せた中で毎日よく走り回れていたな、体力が有り余る10代だったから成せていたのだろうな、などと今ではそのように思わずにはいられません。
小さい頃から水泳を習っていたので体力には自信があったのですが、入部の動機が不純だったのもあり、結局チームに大して貢献をしないまま、受験勉強を理由に退部しました。水泳は10年続いたので、団体競技が合っていなかったのだと思います。
しかし時が経ち、こうして埋もれていた記憶を辿る中で思い出したのは、試合の休憩時にいただいた、蜂蜜漬けのレモンの差し入れです。確か、チームメイトのお母さんが作って下さったもので、タッパーに輪切りのレモンが、たっぷり入っていました。その時に初めて口にしたように思います。試合の結果は忘れたままですが、こうして書くことにより大切な記憶を取り戻せたような気がしています。
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「手が届かないから、幻想を抱いてしまうんだ」
という訳で575、はじめました。
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はちみつにひたすレモンのやうな恋




