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短歌
沼の底から捧げる祈り
びんづめの手紙に込めた密やかな祈りが君に届いてほしい
眠りから目覚めた私が行ったのは、短歌を詠むことだった。
憧れと恋の狭間で拗らせて啜るラーメン葱大盛で
勢いで恋文みたいな歌を投稿したら、読まれていたらしいです。
梅飴を口に含んだ三月に戻してと乞うくらい許して
心の隙間を埋めようと、無駄な努力をしてはみた。
白詰の花は触れると消える夢かもしれなくて見るだけにする
四つ葉を探さなかったのは、手にいれたくはなかったから?
沼色の羊羹により舞い戻る沼の底から捧げる祈り
お花見した翌朝に目覚めると、そこは既視感のある場所だった。
ささやかな画面の中のときめきに触れたくて解く初級ナンプレ
もしかしたら、光の初級魔法を習得できるかもしれない。
※この作品は事実を基にした創作です。