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ふんがああああっっっ!!

作者: ソウ マチ

 地図と空気は読めないソウ マチでございます。


現在「姫さまですよねっ!?」の三巻と、新刊のお話を同時進行で考えております。

今は姫さま3を書くため世界地図をガン見しています。ワタシは地理が壊滅的に弱いので、まずは何がどこにあるのかのお勉強からしないといけない。アメリカって、けっこう小さい国なんですね……。ワタシの脳内地図ではカナダとアメリカとブラジルとアルゼンチンが全部アメリカだったので驚いています。


でも大丈夫! また奇妙な偶然が起こってお話が動き始めましたから、何とかなると思います! 空から降ってきた新しいキャラを目的地までどう動かしたらいいんだろう?と悩んでいたら、大航海時代の航路と一致することに気づきました! しかもそのキャラ、実際に世界一周をした国の人だったんです! すごい偶然!! またナナメ上の神様がなにかしている気がしますけれど、愉快なお話が書けたらオールOKです☆


というような事を昨日していまして、頭が煮えて熱くなってきたので「頑張ったごほうびに、なろうのエッセイを書こう♪ そうしよう♪」そう考えてパソコンの前でお話を考えていました。「なにを書こうかな~? うふふん♪ エッセイを書いたらハローワークへ行こう。ハロワへ行くのは何時でもいいし♪」そう思っていたら頭の中で警報が鳴った。なにか大事なことを忘れている気がする……。なんだったっけ?


手帳を見てみると「午前9時 キャリアカウンセリング」と書いてあります。忘れてた! わたし地図は読めませんけれど、カレンダーも読めませんでした! それから空気も読めません! 人として終わってます! 9時にハローワークで個別相談をお願いしてたんだ! 9時まであとどんくらい!? 時計を見ると8:41! あと19分でお約束の時間! 今すぐ出なきゃ! うわ! 雨が降ってる! あわてて家を出ます。もちろん着替えもせず、顔はスッピンです! 髪の毛だってそのまま!! もちろんパンツははいてません!!


ふんがあああああっっっ!! 雨の中をチャリンコで爆走します! 今までの自己ベストは20分! 間に合うのか!?


結果、15分で到着しました! どうもジムでバイトしたおかげで脚力も心肺能力も向上したらしい……。

そういえば一昨日、彼氏さんがワタシの脚を見て叫びました。


彼:マチちゃん! マチちゃんの脚、締まってるよ! 引き締まって筋肉がついてる!!


言われた時はピンとこなかったのですけれど、どうやらダルダルした身体が締まってきているらしい。ジムの仕事、きついんですよ! めっちゃ汗かきますもの!!


ジムで思い出した……。とうとうバイト先のジムに「作家活動をしています」と告白しました!! 


きっかけは甲賀市へ拙書を寄贈するにあたって、寄贈式が行われるからです。一巻の時に広報誌や新聞にフルカラーの顔写真入りで記事が載ったのです。それを見た方たちから「本を書いてるなんて知らなかった! なんで教えてくれなかったのさ!?」と責められまして。ww ワタシだって本が書けるなんて自分で知らんかったさ!!


そういうワケで近々また顔が広報誌に載るな……と考えた時に、ジムの会員さまは地元 → 広報誌を見ている → 「コイツ、ジムにいる!」 → ジムで上司や先輩に「アイツ作家やったん?」ってお尋ねになる → 先輩や上司が「は??」ってなると感じわるいな……と思って、バレる前にバラすことにしました! でもこのエッセイのことを言う勇気はありませんでした!! もう少しようすを見てからにしようと思います……。だってエッセイはアレコレ書いてるもん……。ブチのめされたくないもん……。


なんてドタバタしながら無事にハローワークへ到着! でも部屋を間違えて3分ロス! ウロウロしてると職員の女性が「マチ……さん?」と声をかけてきた。


職員:ごめんなさい。下のお名前しかおぼえてなくて。相談のところへ案内しようとしたら、(とっとと)どこかへ行かれたので……。


この職員さんの中でワタシは「マチ」として認識されているのか。ww 苗字はおぼえてないんだ。ww ちょっとおもしろい。ww


そんな優しい職員さんに案内されて席へ座ったのは1分前! 間に合った! ジムのしんどい仕事のおかげで間に合った!! あざす!!


カウンセリングの先生は、ワタシと同じ50代くらいの小柄な女性。ニコニコして「雨の中、ありがとうございます~!」そう言ってくださいます。こちらこそ、ありがとうございます♪


先日ハローワークで受けた適正検査をもとに、今日はワタシの仕事に対する興味や得意な分野を掘り下げてもらいます。どうぞよろしくお願いします。


先生:まずはお名前と住所、それに年齢や最終学歴などを記入してくださいね♪


げ。最終学歴か……。仕事探しに学歴は必要だからわかるけど……。ワタシは「大学・大学院・除籍」と書き込みます。


先生の顔に「?????」がいくつも浮かぶ。これは説明しないと……。


ソウ:相談員の仕事をするようになって、心理学と福祉のお勉強が必要だと思って通信の大学でお勉強をしました。心理は独学で勉強していたので院の授業を受けて単位を取得しました。一般教養と大学と院を同時進行でやっていたのですけれど、仕事が忙しくてお休みしていて気づいたら除籍になっていました。


一言で言うと「アホなので大学を除籍になったことに気づいてなかった」のです。アホすぎるやろ……。


先生は引きつった笑顔で言ってくださいます。


先生:それは残念ですね! でもお勉強した経験は残りますものね! そして今は新しいお仕事を探しているのですね?


これも説明しないと……。


ソウ:フルタイムの仕事を探していますけれど、今はジムでバイトをしています。

先生:そうなんですか!? ずっとスポーツ関係のお仕事をなさっていたのですか?

ソウ:ずっと事務の仕事でした。でも一番長かったのは主婦です。

先生:じゃあご主人のお給料で家計をやりくりして、子育てなどをなさっているのですね? 頑張っていらっしゃるのですね! 


うわぁ、ぜんぜん違う認識をされている……。これは説明しないと……。


ソウ:私は二回離婚していまして、現在は独身で一人暮らしです。子どもはいません。ジムのバイトをしながら本を書いて印税をいただいています。今は新刊を書いていますので2つ仕事がある状態です。


先生の思い描いていた人物像とまったく違ったようで、先生は絶句します。そりゃそうだ。常識外れな人生を送っている自覚は(少しだけ)あります。


やっとバックグラウンドを理解してもらって、適正検査の結果を見てもらう。


先生:うわぁ! ソウさんは0か100かの性格ですね! 間の50なんて全然ない!ww


やっぱりそうか……。先生は笑ってますけど、なかなか苦労が多いのですよ……。でも先生だって、ご苦労が多いですよね。わたしも相談員をしていたのでわかります。頭と気は使うけど、ぜんぜん身体は使わないからバランスがおかしくなりますよね。中にはヘンな人(わたしもか?)がいるし。たいへんですよね。


いろいろ聞かれるので答えているうちに、先生は俄然興味がわいてきたらしい。仕事探しの話はそっちのけで、わたしの人生や本のことを聞かれます。あの……ハローワークの相談なので、どんなお仕事が向いてるか教えてほしいのですけれど……? そのうち話は先生が読んで感動した絵本の話や、プリンセスめぐがバレーボール選手から絵本作家に転身した話となり、いつの間にか先生がツライと感じている日々の出来事の話になり……わたしが相談に来たはずなのですけれど、先生の相談になっていますか??


先生:ソウさんとお話していると元気が出ます! それにまだまだ聞きたいことがたくさん! 1時間じゃ足りないかも☆


いえ次のご予約が入っていると聞いていますので時間内に……。あと「話してると元気が出る!」って色々な方にめっちゃ言われますけど、自分ではわからんのです。なんかわたしから出てるんですか? 元気汁とか?? 汁が漏れ出ていますか?


あっという間に時間は過ぎ、わたしが話したのは10分もなかった……。なんでこうなったんだろう?? 向いている仕事の傾向を探るのは、途中であきらめました。先生が喜んでくださったから、それでいいや。

次の方がお見えになったと職員さんが告げにきました。ありがとうございます。それではわたしはこれで……。


先生:ソウさんの書いた本の題名を教えてください! 買って読みます!

ソウ:ありがとうございます。「姫さまですよねっ!?」です。

先生:さっそく読んでみますね! ああ、それから…………、



















それからまたソウさんとお会いしたいので、来月の予約も入れていいですか?


なんでそうなるっっっ!? どういう流れでこうなったっっっ!?


ソウ:……お願いします……。

先生:じゃあ来月の〇日に〇〇時にお待ちしています♪ その時までに本を読んでおきますね♪

ソウ:ありがとうございます……。それじゃ……。


ボーゼンとして部屋を出るわたし。なんでこうなった?? この相談のゴールはどこなんだ?? もしかしてモテ期はまだ続いているのか?? でも同年代の女性にモテても、どうしようもないのだが? まあ、いいや(あきらめた)。本を買ってくださるならありがたいし、読んで面白いと感じてくださったら嬉しいし……。


ここまで書いて思い出しました。わたしの近しい人たちの二巻の反応です。


彼氏さんの感想。「知らない国だと読んでいて想像できないから、知っている伊賀のシーンが出てきてほっとした」 ……二巻はぜんぶで205ページあります。その中で伊賀が出てくるのは、たった6ページです。そうか……。良かったのは6ページだけか……(涙)。


母や兄にいたっては感想どころか読んでさえいないようです。先ほど別件で母から電話がきましたけれど、本について一言もありませんでした……(涙)。読んで……。お願いだから読んで……(涙)。


そしてバイト先の先輩!! 作家だと告白したので拙書の1巻と2巻を贈ったところ「僕は本を読まないので、もらっても読みません。ww」と宣言されました!! 読んでくれ!! 頼むから読めっっっ!!


どうしてわたしの周囲の人は、こんなに塩対応な人ばかりなんだろう? 元夫にいたっては1巻で「この本のどこが面白いんだ?」と真剣に悩んでいたので、お渡しすることさえできませんでした!! そんな反応されたら、心が折れるっちゅうの!!


そこそこ売れてるんですけどね。「まだ二巻は出ませんか?」ってお問い合わせも複数いただいたんですけどね。なんで周囲はこんなに冷たいんだ? なろう仲間やツイ友の皆さまの優しさで救われていますけれど、そうじゃなかったら心も筆も折れていますよ……。


ふんがあああああああっっっ!!

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― 新着の感想 ―
[一言] 方向性は違いますが,わたしも似たような感じです 最近も,付き添いで行っただけなのに… でっ,でも敵は増えないと思えばあるいは! 次回こそはカウンセリングが成立しますように…
[一言] まず活字媒体を読む人が世の中には少なくて、ラノベとなるとさらに少なくて、その中でも少女漫画チックな表紙となるとさらに人を選びますよとマジレスしてみる。 そんなことは百も承知の上でのネタなので…
[一言]  ソウ先生、カウンセラーに向いているのでは? (笑)  ちょうど、さっき2巻とも手に入れてきました(なんたる偶然!)。読むのはちょっと時間かかりそうですが、表紙の可愛さからたのしんでおりま…
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