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魔法中年 君の魔法  作者: 宮上想史
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信也は苦笑しつつ、お願いだから食べられる量にしてくれと言った。

 おにぎり二個と、パンとプリンを買って公園に戻った。

「名前は?」

「萌」

 二人はベンチに座わる。

「いただきます」と萌は信也に言った。

「どうぞ」

 それから二人は手を合わせていただきますをした。

 萌はパンの袋を開けてチョココロネを頭から食べ始めた。

 口の端にチョコレートがついている。

 右に座っている信也はコンビニのおにぎりの赤い目印を下にひっぱてから包装を左右に抜いて、パリパリの海苔と共に白米をバリバリむしゃむしゃと口に入れていた。

 萌がプリンを食べ終わった後、また花火を見せてあげていた。

「どうやったら、そんな魔法が使えるの?」

「信じるんだよ、魔法を」

「あたしも、信じたら使えるかな」

「もちろん」

 いつの間にか少女は眠りにおちていた。

 信也はベンチから立つと、手をパンと合わせて地面に手をつくや、何やら地面に穴が開き、その穴に手を突っ込んで寝袋と毛布を引っ張り出す。

 横にあったもう一つのベンチに寝袋を敷いて、そこに寝かせることにした。

 萌を抱き上げようとした時、

「お母さん……」

 少女の閉じた眼から涙が一粒ほほを流れた。

(やっぱり寂しかったよな)

 

なぜ信也が警察に届ける選択をしなかったのかは魔法の制御の利かない子を預けるのは非常に危険だと判断したからだ。何かことが起こってからでは遅いのだ。魔法は一般の人

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