表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法中年 君の魔法  作者: 宮上想史
4/57

4

右腕を伸ばした先、人差し指に蝶々がとまってはねを開いたり、閉じたりしている。

 それを少女は眺めている。

 女の子の髪は真っ黒で、長く、美しい。肌はきめ細やかで純白の絹のようだ。服は黒いふわふわのワンピース、九歳くらいだろうか。

 なにか不思議な魅力を醸し出していた。

「蝶のお姫様ってとこかな」

 信也は一人独語して、口角をあげる。

 少し近づいて十分な距離を保ちながら、

「今晩は」

 と声をかけた。

 少女はちらと、信也を見てからまた黒い蝶に目を戻した。

(え、無視?)

「なにしてるんだい?」

 その少女は信也のほうを見ずに言った。

「お母さんを待ってるの」

 待ってるのって今はもう、夜の十時を過ぎてるけど、と信也は思った。

 おかしい。

「いつから待ってるの?」

「お昼から……」

 信也は心配になった。

「いつ、お母さんは戻ってくるの?」

「わかんない」

「お父さんは?」

「いない」

 さてどうしたものか。

「お母さんは何をしに行ったか知ってる?」

「わかんない」

 さて、夜中に女の子一人はまずいよなあ、かといって家に連れ帰るのもまずいだろうな

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ