4, 『魔』属性
「君は『魔人』なのか」
「そもそも『魔人』って何ですか」
という会話が宰相と私の間であった。・・・地下牢の外と中で・・・
☆ ☆ ☆
【『魔人』を知らない人はこの世界にはいない、よって、『魔人』ではない。そもそも召喚したのだから『魔人』のはずがない】という結論になって地下牢から無事に出てくることが出来たよ!ってなるわけがない!冤罪で問答無用で気絶させられて地下牢ってないでしょ。謝罪が無かったんだよ!あり得ない・・・。いや、あり得たんだ。最悪って思い、気絶させた人を呪いながら、一応無事に3人の元に戻った。
宰相と騎士団長(初日の騎士がそうだった)からはあったよ、謝罪。ただ、気絶させた人から無かったってだけ。
皆の元に戻ってから、宰相から説明があった。説明といっても今回のことじゃなくて、『魔』属性のことだったよ。まぁ、いいけどさ。何か釈然としない・・・。
とりあえず、宰相の説明でわかったこと『魔』属性は人を襲う側の魔王や魔人、魔獣が持つ属性なんだって。そして、人には使えない属性なんだと。・・・それって、使える人 = 魔人となるの?変なの。私の中でだと『魔』属性(実は皆の元に帰っている時にこっそりやってみちゃった)は、『夜』とか小説でよくある『闇』属性って感じだった。因みに魔法はイメージで使えちゃった。人の気配に私の気配を混じる感じで、私の気配を消すやつを使ったんだ。1番騒がれないやつだと思ったのがこれだったんだけど、さすが騎士団長私の前にいたのにこっち振り返った。ちょっと驚いた。
まぁ、そんな感じで『魔』は敵対心を持つものなんだと。で、結果私は地下牢に放り込まれたんだって。迷惑。
☆ ☆ ☆
これから先、私だけ騎士団の近くの小さい武器倉庫の横にある寝るスペースがギリギリとれる部屋で寝泊まりすることになった。
『魔』属性持ちだから不安なんだろうね。こっちはただの迷惑なだけ何だけど。