建国英雄譚01
*20.05.25 「第一章:登場人物」と入れ替え。
*20.05.25 一部修正。
『遠い遠い昔のお話。
魔獣や魔族といった”魔のモノ”が世界中で暴れまわっていた時代。
オリージネア大陸には12の国が存在していた。
小国、大国に関わらず互いに協力しあい、
”魔のモノ”が大陸に侵略するのを防いで平和に暮らしていた。
―しかし、それは長くは続かなかった。
”魔のモノ”たちを統率する【魔王】が誕生したことにより、
”魔のモノ”の大陸への侵攻が一層に激しさを増し、
遂には大陸への侵攻を許してしまった。
ひとつ、またひとつ国が”魔のモノ”に侵略され、
12あった国々は8つへと数を減らした。
なぜ、我々を理不尽に襲うのか?
なぜ、我々の居場所を強引に奪うのか?
なぜ、我々はただ平和に過ごしていたいだけなのに…
なぜ。なぜ。なぜ?
人々は嘆き、悲しみ、絶望を抱えた。
そして次第にその思考は狂気となり、
今まで協力し合っていた他国へとその矛先を向けるのだった。
”魔のモノ”との戦闘以外に、
かつて協力していた他国とも戦争を繰り広げ、
平穏だったオリージネア大陸は戦争の焦土で溢れるのだった。
そんなある日。
一人の少年が仲間と共に立ち上がる。
この大陸をかつての平和な時のように過ごせるように。
大切な人と笑い合えるように。
少年は武器を取り、前を見据えるのだった…
建国英雄譚 序章より』