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いつから変わったんだろう

作者: 七色菜月

いつからだろう。

生まれたばかりは、ただ元気だったら、それで充分と言っていた。

いつからか、もっと御飯を食べて

もっと遊んでもっと寝てと言い。

いつからか、早く歩いて早く話してと言い。いつからか、もっと勉強しなさい、

もっとスポーツも頑張りなさいと言うようになった。

彼は、頑張った。

大好きな両親の期待に応えるために、

本気で頑張り続けた。

だが、両親は、仕事が忙しい仕事で疲れて、頑張っている彼に気が付く事もなく

ただ学校の評価の通知表やテストの結果しか見なかった。

そして、両親は、彼にもっと頑張りなさいと言ったのだ。

彼は、もうすべてがどうでもよくなった。

どんなに頑張ったっても

親の期待に応えることはできない。

僕は、ダメな人間なんだ。

その日を境に彼は、別人になった。

彼は、話す事も笑う事もなくなった。

部屋から出てくる事もなくなった。

両親は、気が付いた。

ただ元気でいてくれるだけで、普通に過ごせいるだけで、充分に幸せだった事を。













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