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異世界でも選択は人生を左右する  作者: 平凡BLACK
第一章 べーグン戦争
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血の銃弾

あれから何分経っただろうか?

俺は正気を取り戻し2人の方を向いた。

「雄賀大丈夫?」

「雄賀大丈夫か?」

ルシアとメイアが俺に問いかけてきた。

「あぁ…大丈夫。」

少し俺の声は震えていた。魔王に会った時、あんなにも怖いという感情を持つとは思わなかった。

「何があったの?雄賀」

ルシアがとてもとても心配そうに声をかける。

「……だよ。」

「え?何?」

「魔王だよ…」

ルシアはその答えに驚愕していた。メイアは表情を変えなかったが目の色が赤くなっていた。

「雄賀。魔王は何をした。」

メイアの口調が少し怖くなりこちらをじっと見つめている。

「時間?というか動きを止めてメイア横に倒した。そしてルシアを殺そうとした…そして魔王って名乗った。」

「そうか。」

メイアは俺の右目に手をかざすとじっとしていてと言った。

「安らぎの加護発動。」

すると怖いという感情が綺麗になくなったら。

「一応加護はかけたから少しばかり楽だろう。じゃ!行こうか!」

メイアは途中から目の色が戻り口調も戻った。

「でも魔王がいるかもしれないわよ?」

ルシアが言った。

「大丈夫もう直ぐあるところに着く。そこには魔王軍が入ることはない。あとそこに木があるしね。」

俺らは少し歩いたすると声が聞こえてきた。村があった。

「森の中に村?」

俺は不思議に思った。すると男の人が出てきた。いや、人ではないか?耳が少し長い。エルフだ。

「エルフ?ランガレルアの国では見かけなかったのに。」

俺がそんな事を言うと。ルシアが話し始めた。

「この世界ランガレルアではあまりいろいろな種族が一緒にいることは無いの。別に敵対するわけでは無いけどね。」

男のエルフがこちらに向かってきてメイアの前で礼をした。

「お久しぶりです。メイア様。」

「お久〜」

何だ?知り合いか?男は顔を上げると俺の方を向いた。

「あなたが挑戦者様ですね。私イームルと申します。どうぞよろしく。」

「どうも。雄賀です。」

何か礼儀正しすぎね?

「どうぞ皆さん村へお入りください。」

男に案内され大きめの家に入った。そこには年老いた長い髭の男と綺麗な金髪ロングの女の子がいた。

「ふぉっふぉっふぉ。どうぞお越しくださいました。今回は木に用があるということでよろしいんでしょうか?」

年老いた男が髭を撫でながら言った。

「そうですけど…あの、あなたは?」

俺の質問にあっ!という表情をした。

「失礼失礼ワシはこのエルフの村の村長です。そして隣にいるのが孫のアバルムです。」

「どうぞ皆さんよろしくお願いします。」

アバルムは挨拶をすると身につけている装備の確認を始めた。軽装だがとてもかっこいい。

「えー今回はワシの孫も一緒やらせていただきます。よろしいんでしょうか?」

「構いませんよ。」

メイアが答えた。

「村長」

「?」

イームルが村長に耳打ちした。村長はうんと頷きこちらを向いた。

「メイア様1つお願いがありまして…」

「何ですか?」

「この村にアリス様がいるのはご存知ですよね?」

アリスってどこかで?

「はい。師匠がどうかしましたか?」

あー師匠か。

「アリスさんがここにいるの?」

ルシアが驚きながら声を上げた。

「そうだよ!」

それにメイアが答えた。

「それでアリス様なんですが…昨日あの木に向かってから帰ってこなくて…」

「あーまたですか。師匠はどこでも寝ちゃうからな〜」

師匠大丈夫かよ。

「ついでに師匠のこと探して来ますよ。」

「おーありがたい。アリス様がいないとこの村が危険ですのでどうかお願いいたします。」

「危険?」

俺が村長に聞いた瞬間大きな音が響いた。

「何だ?!」

俺は窓から外を見た。外のエルフたちが慌てている。すると俺らがいる家に1人男のエルフが入ってきた。

「村長!魔王軍が!か、か、幹部が!」

「何じゃと?!」

魔王軍?幹部?エルフの村は安全じゃなかったのかよ!あれか?アリスさんがいないからか?

「全員この家に集めるのじゃ!」

「全員て村長この家に入りきるんですか?」

俺が質問すると。頷き壁のレバーを下げた。すると部屋が広がった。

「外からはそのままの大きさで中だけ大きくるんです。」

すげーな異世界。

続々と村の人が入ってきた。ルシアは守護魔法を使い家を囲んだ。

メイアとアバルムを含む何人かが武器を持ち魔王軍と外で戦っている。俺はまだ敵わないから待っててと言われたが、ただ待ってるのも嫌だ。俺は考えた。待つかアリスさんを探しに行くか。そして俺は外に出た。

「雄賀どこに行くの!?」

ルシアからそう言われたが俺はドアを閉めて木の方に走った。沢山の魔法や矢が飛び交っている。走っていると目の前の岩が爆発した。俺は衝撃で飛ばされた。

「いってーな!」

煙でよく見えないが気配がする。

「君かな?魔王様が言ってたのは。」

そこにはマントを付けた俺より少し背が小さい男がいた。

「誰だお前!」

「僕は魔王軍10の幹部のNo.8ヴァンパイアのラジリミアだ。よろしくね。」

幹部…こいつが?確かに強そうだ。

「魔王様は逃したみたいだけど、別に殺したいなら殺していいって言ってたから殺すね。」

ゾクッと背中に恐怖を、感じた。

ラジリミアは爆発に巻き込まれた小さな鳥を掴むとその鳥の血を空中に集めた。

「血が浮いてる?」

「そう。僕の加護は[王血操作]血を操る力だ。まあ、じゃあ死ね」

ラジリミア血を圧縮するとものすごい速さで銃弾のように飛ばしてきた。

殺される。外に出なければよかった。

とも思った。死を覚悟した瞬間俺の前に1人の女性が現れた。その女性は一瞬で剣を振り血の銃弾を切った。俺はわかった。その女性はアリスさんだ。

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