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異世界でも選択は人生を左右する  作者: 平凡BLACK
第一章 べーグン戦争
6/51

世界第3位

ガタンガタンと揺れる音。その音で俺は目を覚ました。荷車のようだ。前に人がいる

「お?男の子は目覚めたようだね」

金髪赤眼の男が言った。

「目覚めた…そうだ!ルシア…ルシアは?」

俺は辺りを見回した。すると横にルシアが寝ていた。どうやら無事らしい。

「安心しなよ。ルシアちゃんも無事だ。まぁ僕がいなきゃ死んでたね(笑)」

「あなたが助けてくれたんですか…ありがとうございました。」

「気にするな」

この人は誰なんだろう?頭の中でそう思った瞬間金髪の男がこちらを向いた

「今、この人は誰だろうって思ったでしょう?」

一瞬ゾクッと来た。

「はい。でも何故?」

「加護だよ僕についてる。[心読み取り]って言う加護さ」

面倒くさそうな人だ。

「面倒くさいとか言わないでくれよ。」

「あ、すいません。言ってないけど。」

「僕のことについてはルシアちゃんが話してくれるよ。」

金髪の男がそう言ってるのを聞いているとルシアが起きていた。

「雄賀?ここは?私死んでないの?………って、まさかそこにいる金髪って…」

「ハハハ!僕だよ」

「やっぱりね…ルルス・クラウン。あなたが助けてくれたんでしょう?よりにもよって嫌いなあなたが…」

知り合いなのか?ルルスっていうのか。ルシアには嫌われてんだな。

「さあさあルシアちゃん僕のこと教えてあげて!」

「嫌よ!何で私が…」

「あれあれ?助けてあげたのにな〜?貸しができてるだろう?」

「もーう!わかったわよ」

何だこれ?よくわからん早く終わらないかな。

「この金髪は[走り抜ける風の団]団長そしてランガレルア世界強者ランキング第3位ルルス・クラウンよ。」

「よーろしくーぅ」

団長かぁ。強者ランキングとかあんのか。そしてまたルルスとルシアの言い争いが始まった。

少したつとルルスが二本角の馬を止めた。それと同時にルルスは荷車から降りた。

「さあ!着いたよ僕らの船(家)ライトニングだ!」

そこは大きな森の中で大きな船とその先端に特殊な紐で繋がれた大きな神鳥と思われる鳥がいた。

「船が家ですか?」

ルルスは神鳥のもとへ行き頭を撫でた。

「そう。神鳥にこの船ごと引っ張って貰うんだ。今は神鳥の休憩でこの森にいるんだけどね。」

俺も飛んでる時に乗ってみたい!

「今日は泊まっていくといい。部屋はあるからね。僕の仲間達も紹介しよう。」

船の中に入るとルルスから全員紹介してもらった。窓を見るともう日が落ちていた。

「ご飯にしますよー。皆さん外に来てくださーい。」

ルルスの仲間の女性が呼んだ。

「ルシア行こうぜ。」

「まぁ今日はしょうがないわね。」

一体ルルスとルシアに何があったのだろうか?外に出るとバーベキューをしていた。

「やっぱストーンドラゴンの肉はうめぇなー!」

「あぁ!倒すときはめっちゃ硬いのに食べると柔けぇ]

ドラゴンとかやっぱいるのか。俺も貰って食べてみるととても美味しかった。そういえば異世界にきて初めての食事だった。みんな酒を飲みながらワイワイ楽しんでいる。ルシアも美味しそうに肉を食べている。するとルシアの近くに数人の女性が集まってきた。

「ルシアちゃん可愛い!水色の髪に金髪が少し混ざってておしゃれ!」

「2人で旅してるんでしょ?どうなの?」

ルシアは困った様子だ。それもまた可愛い。野菜と思われる物を取ろうとした瞬間、ルルスの兵士達は一斉に森の奥を見た。空気が変わった。

「団長。やっぱり来ましたね。」

男の戦士がルルスに言った。

「まぁ森の中でワイワイしてれば来るか。」

ルルスがため息をつきながら言った。

一体何が来たんだ?ルシアも警戒しているようだ。森の奥からミシッと音がした。それを聞き戦士達は一斉に武器を持った。剣、弓、ハンマー様々だ。だがルルスが指をパチンと鳴らすと皆武器をしまった。

「僕がやろう。」

ルルスがそう言うと。みんな少し後ろに下がった。

「雄賀!あなたも下がって。」

ルシアにそう言われ俺も下がる。その2秒後くらいに森の奥から何かが出てきた。小さなドラゴンだった。

「リトルスタードラゴンだ。また面倒くさいやつだな…」

戦士がそう言った。

「どう面倒くさいんですか?」

俺は聞いてみた。

「1匹みると何百匹もいるんだよ」

「ゴキブリか!」

「ゴキブリ?何だそりゃ?」

そうかゴキブリわからないのか。確かにたくさんリトルスタードラゴンが出てきた。どうやら船の周りを囲まれているようだ。

「ユーミア全員を防御魔法に囲め。」

ルルスがそう言うとユーミアという魔法使いの女性が魔法を唱えた。全員を囲むように壁が出来た。外は見える。

そしてルルスは右手を上げ、叫んだ。

「大地の一撃の加護の力見せてやる!オールグランド!!」

そう言った後周りの草木からエナジーがルルスの手の上に集まっていった。

「はじまるぜ。」

誰かがそう言うと。ルルスは手を素早く振り下ろした。エナジーが集まって出来た球から無数のエナジーの塊が放たれた。それは1発も外れず敵に命中していく。するとルシアはため息をついた。

「あの技は一見エナジーを出してるだけに見えるけど大地の一撃の加護で威力が何十倍にもなってるの。もし外れたらここら辺一帯は消し飛ぶわね。でも何らかの継続加護で外さないのね。」

「すげぇ…ルルスはいつもニコニコしてるけどあんな強いのか。」

するとルシアはまたため息をついた。

「まああれでも世界3位の強さだからね。どれだけ私があいつを嫌いでもそれは変わらないのよね。」

話してるうちにいつの間にか終わっていた。

「さあバーベキューの続きだぁぁぁああ!」

ルルスは言った。

皆んなさっきと変わらず食べ始めた。

そして俺は何故かルルスに呼ばれた。

「雄賀くん。僕の団に入る気はないかい?」

その質問に俺は考えた。確かにルルスは強い。でも、自分で強くなっていきたい気持ちもある。俺はルシアのことを考えた。あいつと戦うって言ったからなぁ。

ルルスと行けば楽なのは確か。でも

「ルルスさん。ありがたいですけど遠慮しときます。俺はまだ…」

「いいよ。最後まで言わなくて。君はそう言うと思ってたから。」

俺はまだ2人で旅することを選択した。この選択が正解かはわからない。でも、まだいいんだ。話を終えると食事は終わっていた。部屋に案内され寝る支度をした。

「今日はルルスは別の部屋か。」

独り言を言い俺は眠りについた。


翌朝出発の準備をし、ルシアとルルスの部屋に行きお礼を言って船をでた。帰りに金貨を10枚貰って、ルシアは嬉しそうだ。

「そういえば雄賀異世界に来てから制服のままね?」

そういえばそうだった。寝るとき服を借りるだけで昼は制服だ。

「どこかで私たちの装備を買いましょう?」

「そうだな。動きにくいし。」

そう言って俺たちは歩き出した。少し歩くと村があった。俺たちは村に入り装備屋に入った。そして適当に装備をかった。

「うん。いいなこれ。」

俺は白を基調とし、黒のラインが入った。動きやすい装備を買った。

ルシアはスカートは変わらず少し露出が多い装備になった。

「似合ってる?」

もちろんですよルシアさん!

一応武器として安い剣を買ったがまともに使ったことがないので本当に一応である。

「ルシアは武器いらないのか?」

するとルシアは自慢げに言った。

「魔法を、中心に使う私にはいらないわ。でも威力向上のブレスレットは買ったけど。」

そんな話をしていると1人の女性が店に入ってきた。緑のツインテールで俺と同じくらいの歳に見える。ルシアをみるとその女性を見つめている。すると女性が近づいてきた。

「あなた、剣の使い方わからないでしょ?私が教えてあげようか?」

女性が俺に言ってきた。何故わかったんだ?持ち方か?

「さすがですね。見ただけで見破るなんて。この世界ランガレルア一番の剣士アリスさんの弟子メイアさん。」

ルシアはそんなことを言った。

「あら?知ってるの?」

「はい。できれば雄賀の剣教えてもらいたいです。」

「いいわよ。あなた私と同じ歳のようだし仲良くなれそう。ただ条件があるわ」

ルシアは何でも来いと言わんばかりの顔だ。

「あなたのパーティに入れて!」

「「は?!」」

俺は普通に驚いたが一番ルシアが驚いていた。

少し投稿ペース落ちます。

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