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模擬戦

「これよりライラ=サンダース対エリザ=アルダーソンによる模擬戦を開始します。両者従魔を所定の位置に移動させてください」


審判役の教師がそう言うと自分は訓練場の真ん中に立たされた訓練場の真ん中には模擬戦専用のフィールドがありそこ周りには簡易結界が張られるようになっている。


自分に対するのは、緑色のトカゲの様な二本足で立つモンスターだ。


『リザードマンか、これはちょっときついんじゃね?』

『リザードマン如きに負けるわけにはいかぬな、幸いこちらには魔闘気がある』


『たしかリザードマンはランクCだったはず、技量で押せるか?』

『対面のあの娘は先ほど我らの召喚主に嫌味を言っていた奴か』

『そうだな、ここは少しお灸を据えてやらんとな』


対面のエリザは下卑た笑みを抑えもせず


「あらライラさん、そんなランクFのゴブリン如きで私のランクCのリザードマンに勝てるのかしら?恥を晒す前に降参しなさっては?」


自分ではゴブリン如きだと思っていてもいざ人に言われると青筋を立てずにはいられないゴブリンさんであった。


『これは本格的にやらねば』

『ああ 少しのお灸じゃすまねぇなこりゃ』


ほんの数分前まで、大人の対応をしようとしていた二人だが存外子供なのかもしれない。

自分の武器はロングロードと小さい円盾だ、対するリザードマンはシミターに円盾だ、両者の剣の刃は潰れているが鈍器には十分の威力だろう。

リザードマンのステータスは前世の記憶ではたしか


名無し lv15

種族 リザードマン

HP 150/150

MP 20/20

筋力 C

耐久 C

魔力 F

俊敏 C

-スキル-

剣術2 ファイアブレス1


こんな感じだったと思われる。魔闘気を使えばギリギリ倒せるかどうかだ。

そろそろ始まるようだ自分は練っていた魔闘気を体に纏わせる。


名無し lv1 【魔闘気】

種族 ゴブリン

HP 50/50

MP 10/10

筋力 B

耐久 E

魔力 F

俊敏 C

-スキル-

剣術1 棒術1 槌術1 魔闘気4


筋力と俊敏が互角以上かこれはいけるかな。


「両者準備はいいですね?では始め!」


「グルル」

「グギャ!」


先に動いたのはゴブリンだ、ゴブリンとは思えない速度で近づいてくる自分にリザードマンは油断していたのかあっさりと盾を弾き飛ばされてしまった。

リザードマンは体制を立て直し肉迫してくるゴブリンに対しブレスを放った


『おい、考えていることはわかるな?』

『ああ、これでも元魔王だ、魔力の扱いには長けているさ!」


『『【水壁】!』』

―水魔法1 を習得しました―


周囲の生徒は唖然としたただでさえ魔力の低いゴブリンが魔法を使ったのだ、誰もがゴブリンメイジだと疑ったのだがゴブリンメイジを知る魔術師がそれを否定し周囲は騒然とし始めていた。


『『そして筋力が高いとこんなこともできる』』


ゴブリンは水壁を目隠しに大ジャンプをし水壁に気を取られているリザードマンの脳天にロングソードを叩き込んだ。


『『はあああああ!』』


リザードマンはその衝撃に昏倒してしまった。


周囲は唖然としていた審判役の教師でさえその事実を認めるのに1分はかかっただろうか。


「そこまで!勝者ライラ=サンダース!」


対面のエリザは顔を真赤にしてリザードマンを送還魔法で戻すとそのまま訓練場から走り去ってしまった。

自分は、ライラの下に駆け寄りハイタッチを促す動作をした。


「グギャ!」


戦闘描写がこんなに難しいとは思わなかった

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