まさかの転生
目が覚めるとそこは訓練場のような場所であった、周りにはローブを羽織ってモンスターを召喚している奴らがいる。
魔術師たちだろうか、しかし妙に背が高いな奴ら
周りを見渡すと背の高い魔術師しかいなかった。
違うこれは、自分が背が低いのではないのか?子供になってしまったのだろうか
しかし転生神は転生と言っていたはず、ではなぜ?すると後ろ方からの声が聞こえてきた。
「うぅ~ゴブリンかぁ、これはやられちゃうかな はぁ」
どうやらこの少女はゴブリンを召喚して落ち込んでいるらしい召喚魔術はランダム性があるものの術者の力に比例した強さのモンスターが召喚される。
果てさてこの少女はなぜ俺を見つめてそんなに落ち込んでいるのだろうか?
「うぅ~しかたない!ゴブちゃん!頑張って!」
だからなぜこの少女は、俺に話しかけているんだ!
なんでこっちを見ながら言うんだ!そう言おうと少女に声を掛けた
「グギャ!グギャ!」
は?自分からゴブリンの様な声しかでない転生したてで声が出にくいのか?
「グギャ!グギャギャ!」
『おい 魔王しっかり声合わせろよゴブリンみたいな声になってるぞ』
『おい!勇者貴様だろ!しっかりしてくれ』
そこから数秒声を発し続けたがグギャ!グギャ!とゴブリンの様な声しか出ない
これはおかしい勇者も魔王も合わせようと必死のはず体はしっかり動かせるのに声が出せないのはおかしいのではないのか?まさか...
自分は内心青ざめていた嫌な予感がしたからだ。
すると近くにいた魔術師がミラータートルと言うモンスターを召喚した。
ミラータートルの甲羅は鏡のようになっておりそれで周囲に溶け込む事を得意とするモンスターだ。
自分は咄嗟にその甲羅に近づいた。
するとそこに映っていたのは、紛れもないゴブリンだったのだ
『魔王、これってもしかしてもしかしたりするのか?』
『ああ勇者よ、これは参ったな』
召喚魔術と言うのは従魔を召喚する魔術だ野生のモンスターがどこかしらから、呼びだされ魂を上書きされて従うようになる。しかし召喚魔術そう安々とできる魔術ではない、触媒が高価なのだ なので普通の魔術師は万が一弱いモンスターを召喚しても成長させ進化させることで強化していく、それでもゴブリンはめったに呼び出されない最弱モンスターの一種なのだ。
『『ステータスオープン』』
名無し lv1
種族 ゴブリン
HP 50/50
MP 10/10
筋力 C
耐久 F
魔力 G
俊敏 F
-スキル-
剣術1 棒術1 槌術1
この世界にはステータスと言う概念が存在する。ステータスは一般成人ではHPは100程度MPは30程度、各種パロメーターは鍛えていなくともオールFくらいにはなるのだ、レベルアップによるステータスの上昇は微々たるもので各種評価が上がるには最低でも15レベルはあげなければ変わることはない。
『『そんなバカな!?』』
「グギャギャギャ!?」
自分はゴブリンに転生してしまったらしい。
不定期更新です。妄想が膨らめば更新します。