表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/33

変異

BLっぽいかもしれません

「喉、渇いた……」

ベッド代りに使っていたソファの上で、洸は薄っすらと目を開いた。


激しい喉の渇きに耐えられず、蛇口をひねり洸は流水に口をつける。

「ゴホッ、ゴホッ」

塩素くさくて飲めない。


「……コウくん?」

物音に気付いて、ユーシスは様子を見に来た。

「グルルル……」

獣のような唸り声を聞いて、屍食鬼(グール)の能力でユーシスは夜目を利かせる。

襲いかかって来た洸の頭を軽々と掴むと

「仕方ありません」

勢いよく、床へと叩きつける。

「がっ……」

もがいている洸を見て

吸血狼(ディアベル)の力が移った影響……いっ」

抑えていたユーシスの右手に、洸が噛み付いた。

ゴクゴク、と喉を潤す。

そして、顔を顰めると

「不味い……」

「飲んでおいて、失礼ですね」

眠ってしまった洸を見て、ユーシスは溜息をつく。

「一度、医者にみてもらった方がいいかもしれませんね」


♦︎♦︎♦︎


「やはり、私の服では大きいですね」

ユーシスから着替えの服を借りたが、洸には上着とズボンの裾に余裕がある。

まさに、服に着られている状態。

「ま、帰りにでも古着屋で購入しましょう」

何事もなかったように振る舞うユーシスを見て

「あの……昨日は、ごめんなさい」

頭を下げる洸。

屍食鬼(グール)は、人間より傷の治りが早い」

気に病む必要はありません、とユーシスは洸が噛み付いた腕を見せる。


「俺は……どこか悪いんですか?」

「それを調べるのは、医者の仕事です」


洸は、ユーシスに連れられ病院に来ていた。


「こちらで、お待ちください」

十二、三歳位の少女。

この病院で働いているのは若い子供。

「また、ホムンクルス増えてますね」

「ホムンクルスって……人工生命ですか?」

見目麗しい銀髪赤目の少年・少女。

あきらかに、人為的に作られた存在。

「ここは、院長の趣味で職員がホムンクルスです」

要するに変態です、とユーシス。


「聞き捨てならない。君には、ホムンクルスの芸術が分からないのか?」

陰鬱な表情の白衣の男。

「永遠のロリとショタこそ至高。愛でる価値がある」

表情とは裏腹に、言ってることはどうも危ない人間。


白衣の男は、洸を見て目を光らせる。

「君、いくつだ!?」

「え、俺……?」

洸は戸惑いながらも

「……十六です」

それを聞いた男は「チッ」と舌打ちをして悪態をつく。


(何がしたいんだろ……この人)








読んでくださってありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ