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社長は屍食鬼

ダーク・コメディなので、表現は抑えてますがやっぱりグロいかもしれないので苦手な方は注意してください

「これは、コウ君が持っていたランプ」

ランプの破片を見つけ、ユーシスは辺りを捜索する。


すすり泣く少年を見つけ

「良かった。ここに……」

左肩から血を流して倒れている、無惨な姿のクラウス。

それを見て、ユーシスは眉を顰める。


「……俺が、やったんです」

洸は嗚咽をもらしながら

「ものすごく喉が渇いて、気がついたら……やっぱり、外にでてもいいことなんてない」

クラウスは、自分を利用した最悪な人間だ。

こんな奴どうなってもいいと思ったが

「殺すことはなかった。俺は、ここに来たとにに死んでいれば良かったんだ」

「コウくん、死んだ方がいいなんて簡単に言ってはいけません」

ユーシスは責めることなく、穏やかに諭す。


ランプを地面に置いて、クラウスの状態を確認する。

「それに、死んだと勘違いしているようですが息はあります」

「この状態から、無理だよ」


ユーシスは眼鏡を外して

「油の乗った肉は、いいものですね」

碧眼を深紅に染めた。

「食べ過ぎるとアレなので、コウくん傷口を見て指示してください」

「た、食べ……?」

動揺する洸に

「私の祖母は、屍食鬼(グール)です」


屍食鬼(グール)って、墓をあらして人間の死体を食べるって……」

「ああ、その辺りの認識は異世界共通ですね。ところが、突然変異で」

そう言って、ユーシスはクラウスの左肩の肉を食べ始める。

「私は、食べると肉を再生できます。時間はかかるし、生きてる人間限定ですが今は緊急事態です」

仕方ありません、とユーシスは続けた。


「あ、あの……食べ過ぎです」

洸に言われて

「いけませんね。これはバランスを取らなくては」

ユーシスは我に戻る。

「これでは、腹の肉が邪魔に」

「だ、大丈夫ですよね?」

「ああ、元通りになるかは保証できません」

「……そんな」


その矛盾した光景眺めながら


『向こうの人間がこっちで死んだところで、誰も咎めるわけがない』


洸は、クラウスの言葉を思い出した。


「ここでは、それが普通なんだ」

洸は刺された腹の辺りを抑える。

傷はいつの間にか、癒えていた。

おそらく、あの吸血狼(ディアベル)ーー出来ることなら、きちんと弔ってあげたい。


「あの、ユーシスさん。手伝ってもらいたい事が……あります」





















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