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第2話 2010年6月15日 電車の中

「○○行き、まもなく発車します。ドアが閉まります。駆け込み乗車はご遠慮ください」


夕方の帰宅時間だったら、絶対座れないであろう路線のはずだが、今日は火曜日の10時で、しかも下り電車である。


席などいくらでも空いていた。


ここから3時間はかかるはずなので、座れたことにほっとする。


電車から見える建物を見ながら、俺はこれから会うであろう彼女の事を考えていた。


まず、俺は彼女になんて言いながら会えばいいのだろうか?


やはりここは定番の「久しぶり!」だろうか?


それとも「小学生の頃の約束、覚えていたんだね」だろうか?


まったくわからん。


そんなことよりも俺は、今日彼女が通り魔に殺されてしまうことを回避しなければならない。


彼女が刺されてしまうのは、23時ごろ、約束の場所である。


これは彼女の葬式に出席した時に周りの人たちが話していたのを今でも覚えている。


だから俺は何としても、彼女をその場所から連れ出さなければならない。



そういえば彼女はなんで俺なんかを待っていたんだろうか?


そんなことを考えていたら、目的地の駅に着いた。
















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