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きれいごと

作者: 杉内あやさ
掲載日:2013/04/03

前書き 作者、詩は初めてですが、がんばって描いてみました。

ご高覧いただければ幸いです。


それは、霧雨に打たれて泣いていた。


とても繊細で、それでいてシルクのように芯が強くて。


それでいて危うい。


みんなは、それを積極的に守らずに遠いところから見つめている。


遠い、遠い、でもとても近くで。


ビードロのように、少しでも力強く「ぷっと」吹くと、


息をかけただけで、割れてしまいそうで。




触れる前に自ら壊れてしまいそうな、狡猾なそれ。




誰が、そんな危ういものを此処に置いたの?


朝顔のように、しなしなっとすぐにしおれてしまいそうで、


ああ、この危ういそれに水を与える気持ちすら湧かない。


霧雨がやんで、お日様が照りつけて、それが苦しんでいたとしても。


それに近づくこと自体が、胸を少し痛くさせるから。




男の子がやってきた。


その男の子は、それを守りたい。


暴風雨が吹こうが太陽が照りつけたとしても、守ってやろうと覚悟した。




それは、すっと息をとめてみた。


虹色に光る夢、黄金に輝く熱帯魚たち。


終わらない憧れ。


それの鼓動は、脈を打ち始めた。


ほら、君を苦しめてきた霧雨も止んだよ。


ありがとうございました。

ご感想お待ちしております。

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