無題詩7
ショッキングピンクのご飯の中に、
尖る画鋲が入っていても、
僕らは食べるんだろう。
巨大でにょろにょろした、
芋虫が地面から生えていても、
僕たちは地雷を埋めるんだろう。
完全犯罪を成功するために、
一生懸命何をする?
キーボードを打っても打っても救われない。
荒野に駱駝で訪れたって、
そこには岩と砂しかないんだぜ。
人間は何がしたいんだ。
人間は何をしてるんだ。
さかしまに廻る落伍者はうめくわめく。
「助けて下さい。何をしてもうまくいかない」
「助けて下さい。世界が私を拒否してる」
ああ、そうさ。ああ、そのとおりさ。
おまえは放逐されたんだ。
おまえは放擲されたんだ。
けして、解放されない。
空のDVDを読み取れば、
そこにうつる自分の死に顔。
イヤホンから聞こえてくるのは、
耳を劈くデスヴォイス。
まるで爆音だ。まるで雑音だ。
今日も安全神話の中で、
殺人事件を起こそうか。
今日も新約聖書の外で、
汚物の神様を名乗ろうか。