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スケープゴート殺人事件  作者: 馬場悠光
第一部 スケープゴートの殺人――弓嶋魁の手記
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【始めに】

 この手記は日本の長野県にあるペンション『スケープゴート』で発生した事件をぼくの視点で書き記した記録であり、そこでぼくが犯した罪の告白であり、それに対する謝罪文であり、ぼくの遺書である。

 

 本題へ入る前に、少し説明をさせて頂きたい。

 

 ぼくは生まれた時より、一度でも読んだ文章や見聞きした場面を忘れる事はない。この手記に記した出来事は、一切の誤りや嘘偽りなどのない物であると断じる。そもそも、ぼくは嘘が苦手なのだ。

 

 また、一応この手記はぼくの親友、小森真介へ向けて書かれたものであるが、ぼくや彼、そして彼の妹の真理花の事をよく知らない他の人が読んでも話に置いて行かれぬよう、最初にぼく自身の自己紹介と、彼らとの出会いと、事件が起こる前のあらましについて記していく事とする。

 

 ──このような小説という形では、謝罪として誠意を欠いていると思われる方が多数だろう。しかし、ぼくは物心着いた時より古今東西の名作小説に触れ、物書きになる事を夢見ていた。そんなぼくの最後の我儘を、どうか許してほしい。

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― 新着の感想 ―
RT企画へのご応募ありがとうございます! とあるペンションで起きた事件の真相が語られるということですが、書き手自身も何か罪を犯している……それも遺書ということだから、死んで償うほどの罪……とても興味…
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