リリヰスの残兵 /Δ(14-4)
富国強兵が、富国強兵じゃない?
あーわかったわかった。
わかったのでちょっと待ってね。
パニックになりそうなオレの口を塞ぐべく身構える富国強兵を手で制する。
「落ち着け富国強兵。オレは冷静だ。」
富国強兵に向けて人差し指を立て、口元へと寄せる。
「しぃーーー………」
「?」
富国強兵が怪訝な表情を浮かべる。
あ、なんとなく真似してみたけど、コレはいらんかったのね。
ブーーーーッ
屁はもういいっての!
屁は虚しく拡散していき、再び辺りには静寂が訪れる。
どう考えてもあっちの方には届いていないが、耳を澄ませて警戒する富国強兵。
近くに二人の気配が無いことを確認すると、困惑した表情でオレの方を見る。
「どうした狭間残兵?お前、少しおかしいぞ。」
違う違う違う。
誤解だって。
ブッブッブーッ
ブブッブブーゥゥゥ……スーッ…………
ガス欠か。
展開は違うのに何で屁は出るの?
「落ち着け狭間残兵、どうも様子がおかしい。お前は取り繕って見せているが冷静ではないように見える。」
ほぼ屁のせいだろ。
つうかなんで気づかねーんだ。
これオレだけか?
オレだけだよな?
死んだわけでもねえのに巻き戻ってねえか?
もしかして知らず知らずのうちに何か地雷踏んだ?
「まずは落ち着いてくれ富国強兵」
「お前が落ち着け。」
「…………本当の名前を明かすメリットは話さねえんだな?」
「なんだ?話の脈絡が」
「スマン、そうだな。でも前置きとかいいから……マジで。」
「ああ、そうだ。だが急にどうし」
「聞け富国強兵。何かおかしいぞ。」
「お前の様子を見れば分か」
「違う、そうじゃねえ。いいかよく聞け。オレは多分、この状態を3〜4回は繰り返している。」
「つまり……未来予知が始まっているのか?」
「いや、まだ実証できてねーけど、なんかおかしいんだよ。それとは違う気がする。悪いけどもう一回試していいか?」
「どうぞ。」
「そうか。んじゃまず九雷子呼ぶからオレを押さえつけてくれ。オーーイ九雷s」
目にも止まらぬスピードで押さえつけられる。
「いでででで、もうちょい弱めでいいって。」
声を聞きつけて九雷子が近づいて来たようだ。
「どうしたんだいザンペイ君?何か声を上げたようだが。」
そういって向かって来た九雷子はオレ達の姿を見ると




