リリヰスの残兵|4(14-3)
富国強兵が、富国強兵じゃない?
いやちょっと待った。
わかったからちょっと待った。
思わず声を上げそうになるオレの口を富国強兵の手が塞ぐ。
ついでに暴れないように、背後に回って首もロックされた。
「……………!」
弁解する為に暴れるオレに対し、富国強兵は空いた方の手で人差し指を立て、手で塞がれたオレの口元へと寄せる。
「しぃーーー………静かにしろ。九雷子達に勘づかれる。」
違うって!そうじゃないって!
なんでもいいから声、いや音!
ブーーーーッ
屁はもういいっての!
屁は虚しく拡散していき、再び辺りには静寂が訪れた。
どう考えてもあっちの方には届いていないが、耳を澄ませて警戒する富国強兵。
近くに二人の気配が無いことを確認すると、オレの首をロックしている首に力を込める。
「いいから落ち着け。敵ではない。考えてもみろ、いまお前の命を狙ったら、世界はこのままなんだろう? さっきまで話を聞いていたオレが、それを知った上でお前の命を狙うと思うか?」
違う違う違う!
そんなことじゃねえ!誤解だって言ってんの!
そんなことで取り乱すザンペイ様じゃ……!
ブッブッブーッ
ブブッブブーゥゥゥ……スーッ…………
ガス欠だ。
「落ち着け狭間残兵。お前を騙し討ちするつもりなら、さっきの話をするメリットはないだろう? それにお前の命が危うくなれば未来予知が発動するはずだが、そのような予兆もない。考えろ狭間残兵。」
んなこと関係なしに展開おかしいだろ。
なんで気づかねーんだ
なんか妙だ。
おかしい。
何も起きた覚えはねえ。既視感バリバリ。
よし、まず大人しくするわ。
富国強兵の腕をタップしてギブアップする。
拘束を解かれ、一呼吸して富国強兵へと向き直る。
「…………本当の名前を明かすメリットは話さねえんだな?」
「なんだ?話の脈絡が」
「いいから……マジで。」
「どういうことだ?急にパニックになったお前を止めたと思ったら恐ろしく冷静じゃないか。」
「そういうパニックじゃなかったんだよ。」
「どういうパニックだったんだ。」
「いや、まだ実証できてねーけど、なんかおかしいんだよ。もう一回試していいか?」
「なんだかわからんが、どうぞ。」
「そうか。んじゃ九雷子に全部バラすわ。オーーイ九雷s」
目にも止まらぬスピードで押さえつけられる。
「いでででで、冗談。冗談ですってば。」
声を聞きつけて九雷子が近づいて来たようだ。
「どうしたんだいザンペイ君?何か声を上げたようだが。」
そういって向かって来た九雷子はオレ達の姿を見ると




