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リリヰスの残兵7

九雷子(クライシ)富国強兵(フコクキョウヘイ)に、先ほど天使ちゃんと話した内容を伝える。

その間にも少しずつ大穴からは遠ざかっているため、多少は解凍の中心地となる座標も移動出来ているはずだ。

しかし安心はできないので暫くは歩を進める事にする。その間に作戦会議もしとくか。


「なあお二人さん。何か良い案を……と言いたいところだけど、そんなすぐには思いつかねえよな。だからまずは現状の確認をしていくぜ。」


九雷子(クライシ)が眼鏡をクイッとやりながら続きを促す。

富国強兵(フコクキョウヘイ)もこちらへ向かって手振りで続きを促している。


「とりあえず生命維持については九雷子(クライシ)校長のおかげで相当効率よくチャージ出来てるらしい。暫くは二人ともそのエネルギーを元に生きていけるはずだ。食料は水なんかについては、見つけた食料の時間を解凍するしかないな。」


そこまで聞いて九雷子(クライシ)が手を挙げる。


「はい九雷子(クライシ)くん。」


「君はどうなんだ?ビッグバンの力がどうにかなっているらしいとは聞いたが。」


「おう、オレの方は腹も減らねえし眠くもないぜ。体温の維持も勝手に湧き出してくる感じかな?自分でもわかんねーけど。とりあえずビッグバン並みのエネルギーを使い切るまではガス欠することもないっぽいぜ。」


「ビッグバン並みのエネルギー、か。要するに宇宙全体のエネルギーと同等のはずだが……人体のサイズにそんな質量が収まるはずがないんじゃないか?」


「ん、そういやそうだな。なんでだ?」


「知らんよ。しかし普通ならブラックホールと化してもお釣りが来るレベルの質量なのは間違いないはずだ。人の形をした宇宙みたいなものなんだろ?今のザンペイ君は。」


「そう言われるとそうだけど、別にお前らに影響もないし何か上手いことなってんじゃねえの?聞いた方がいいのか?」


「個人的には非常に興味がある。ただ、上位存在だったかい?神の伺いを立てるような真似をしてまで聞きたいかと言われると、とてもじゃないが聞きたいとは言えないな。」


「あ、そういうのは大丈夫。聞くわ。」


「あ……ああ。そうか?じゃあ……」


……だとさ。

実際のところどうなんかね?

たしかに気になる点ではあるんだよ。

このまま宇宙を元に戻していく時にオレの質量と元の宇宙の質量がぶつかったら、地球どころが宇宙丸ごとブラックホールになるっぽくね?


「………………ご安心を。エアロバイクを漕いでる時のザンペイさんの質量は、肉体を通して出力されていました。残りのエネルギーはザンペイさんと繋がっているビジョン内に貯蔵されているので、エネルギー全てが発露するわけではなく、背後に控えていてザンペイさん自身のエネルギーが減った分だけ継ぎ足されるような形になっています。」


ああ、そういや自分でも言ってたわ。オレの形をした蛇口みたいなもんって。

つまりアレか。ここには蛇口のオレしかいないから、表面上の質量も普段のオレのままってことか。


「その解釈で問題ありません。」


サンキュー天使ちゃん。

段々と自分の事が分かってきたわ。

ただ九雷子(クライシ)に説明するのめんどいから省略しちゃうね。


とりあえず大丈夫。オレの質量はそのまんまらしい。

九雷子(クライシ)にはそれだけ伝えておいた。


「とりあえずオレの質量についてはそんな感じらしい。ただ疲れたり眠ったりは必要ないし、オレはオレで独立した宇宙みたいなもんらしいからなのか知らんけど、停止した宇宙の影響も受けてないっぽいわ。」


狭間残兵(ハザマザンペイ)。」


今度は富国強兵(フコクキョウヘイ)が手を挙げる。


「どうぞ富国強兵(フコクキョウヘイ)くん。」


「お前が普通の人間とは別の存在となったことは分かった。だがそれは内在するエネルギーだけの話で、フィジカルの面では今までとは変わりない……という解釈で合ってるか?」


「そうだな。スタミナなんかは無限に湧いてくるから十日間ぐらいエアロバイクを漕いでも大丈夫だったけど、脚力なんかは今までのオレと全く変わってないわ。筋肉が付いた感じもないからフィジカル面は固定されてるっぽいな。」


「そうか。それでお前はその状態をどこまで維持できるんだ?」


「維持?まあ体温は無限に湧いてくるし、消費カロリーも継ぎ足されて元に戻るし、少なくともビッグバン並みのエネルギーを全部消費するまでは痩せることすら無理って聞いたけど。」


「いや、そうじゃない。例えばお前が未来予知の時のようにイノウエタカシに頭を真っ二つにされた場合、生命活動を維持できるのか?」


ひょー。

めっっっちゃ怖いことぶっ込んでくるじゃん。

想像したくもねえんだけど。天使ちゃん、どうなの?


「………………少々お待ちください。」


あい。

富国強兵(フコクキョウヘイ)にちょい待ってと伝える。


「…………………」


さて待ちますかね。


しかしそもそもで言えば、死に直面した場合に起こる未来予知のビジョンとはまだ繋がってるわけだよな。

オレ自身、そこから流入するエネルギー源で動いてるみたいだし。そもそもこの巨大エラーのきっかけなわけだから、ビジョンとオレの縁が切れてたらエラーとも縁が切れて、こっちの宇宙も正常に動いてるはずだ。


となるとまた未来予知が始まっちゃう可能性もあるってこと?

いやでもそうなると、また極点まで行っちゃったらどうなっちゃう感じ?

動くためのエネルギーはあるから動ける?

いやビジョン内で動くってなに?意味不。


「……………………」


あれ?ちょっと長いな。

まあいいや。


あと普通に考えて、ビッグバン並みのエネルギー持ったまま死ぬとかも意味わからんくね?

人の形をした宇宙が人にやられるのってシンプルにおかしいでしょ。

どう考えてもオレのが高次元の存在じゃねえの?

いやでもガワはオレか。裏から継ぎ足しでエネルギー注入されるだけだったわ。


てコトはなにか?

頭真っ二つにされたら、次から次へと血とか生成されて生命維持される感じか?

それとも代謝もガンガン上げて傷口もくっ付けてくれる感じか?

傷口くっつけるまではガンガン生成するようなダブルシステムか?


「………………………」


いや待てよ?

頭を半分こ程度なら最悪そんな方法でもなんとかなりそうな気はするわ。


でもこれがミキサーですり潰されたとか。

そのあと粉末状にして焼却された場合どうなんの?

代謝どころか肉体の欠片も残ってないんだけど。

ビームみたいなので一瞬にして消し飛ばされたりとかも同じパターンよな。


あとは想像もしたく無いけど頭を真っ二どころか身体ごとイカれた場合よ。

両側から再生とかしちゃって、どっちが本物

みたいな哲学的な問題に発生しそうな展開とか……うわ考えたくねえ。


くっそー富国強兵(フコクキョウヘイ)のおかげでとんでもねえ妄想が(はかど)



【審議中】

    ∧,,∧  ∧,,∧

 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧

( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )

| U (  ´・) (・`  ) と ノ

 u-u (l    ) (   ノu-u

     `u-u'. `u-u'



「!?」


おお!?ジョーイやんけ。

お前、普通にこっち側にも顔出すんだな。


「違いますよ。」


「!?……天使ちゃんやんけ。」


……てことは


「ようこそデバックルームへ。」


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