グレヰトな裁定5
辺りには殺気立ったシヴァ神とか人狼とか虎男とかオークとか、あとは猫ちゃんとその他大勢がいて、その中心には白い学生服のような服を着た白いフルフェイスのヘルメット男が立っている。
この世の終わりかよ。
それにしてもこうして客観的に見ると、こちらの軍勢の方が圧倒的に悪者感があるよな。
マキシマなんかほぼ特撮ヒーローだもんな。名前もマキシマム・ジョウになっちゃってるし。
悪者軍団の中から、悪の親玉みたいな奴がマキシマへと声を掛ける。
「どうするマキシマムジョウ。いかにお前でも、この状況はマズイんじゃないのか?」
悪の親玉こと富国強兵の問いかけに対し、マキシマは返事をせずに体だけをそちらへ向ける。
と、その瞬間。またもあの高速ダッシュで富国強兵との距離を詰める。
だがまたしても九雷子の帝釈天包囲網により攻撃を阻まれる。
「まるで会話にならん。無答。」
富国強兵が無答心索へと合図を送る。
話にならなさすぎるので、そもそもコイツが何を考えているのかを探ろうというわけだ。
なおも攻撃を仕掛けてくるマキシマを九雷子が妨害し、タカシが畳み掛ける。周りでは人狼や虎男達が態勢を低くして、好きあらばマキシマへと飛び掛かろうとしている。
こうしてマキシマが富国強兵やオレを責めあぐねている隙に、無答心索が声を上げた。
「なんだこれは。これは人の思考回路では……」
「…………ォオ……オ!!」
同時に、マキシマが声を上げた。
ヘルメットから覗く双眸が赤く輝く。
そして
目に も止ま ら ぬスピード で
包 囲 を
かい く ぐ り
オレ
の
眼
前
に
駄目
だ
死
ぬ




