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異世界ほのぼのバイク旅  作者: パンツ吐いた


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第47話 ミアの家族

ココの告白から一夜あけ、三人の嫁とともにキャンプ場を後にした俺たちはマックリー王国に向けてバイクを走らせていた。ナビのいう事ではもう少しでマックリー王国に着くという話らしい。


「あ、ケンゴさん見えてきましたよ。あれがマックリー王国の城壁です。」


「おぉー凄いでかいな!」


「ケンゴの世界の高層マンションよりかは低いじゃん。」


「いやいや、あの大きさの壁なんて俺の世界でもほとんどないから。」


「私マックリー王国に来るのというかほとんどの場所に行くの初めてだから楽しみです!」


バイクのまま王国に向かうのはまずいと思い、少し離れた場所でバイクを降りてストレージに収納する。

このまま歩いて城門に向かうと人の列ができていた。


「あの列はなんだろう?」


「あれ?入国検査の列だよ?ケンゴは初めてだっけ?」


「そうだな、初めてかな?」


「だいじょうぶですよ、私たちも並びましょ。」


俺たちは列の最後尾に並ぶと、順番が来るまでミアにマックリー王国の地理などを聞いたりしていた。順番が来たので門の前で検査をしている兵士の前に行くと兵士が話しかけてくる。


「次、荷物検査するから荷物・・・・あっ!」


「どうしました?」


兵士はミアのほうを見ると口をあんぐりと開けてかたまっていた。


「あら?兵士さんどうしたんですか?」


ミアが兵士をみてじりじりとにじりよりこそこそと話をしている。どうしたんだ?と思ったがここはミアに任せてよさそうだったので、おれたちは別の兵士に荷物を見せてマックリーの城門を抜けた。

門を通ると城下町が広がり最奥に巨大な城が見えていた。俺たちはまず宿を探す、ミアの案内で宿屋『夜空の猫亭』に決まった。二階建ての白い建物で、宿屋の入り口に星空を眺めるクロネコのモチーフが書かれた扉がある。


「あそこがこの町の隠れた名店です。」


「さすがミアの地元だけあって詳しいね。」


「任せてください!どこにでも案内しますよ!」


ミアは嬉しそうに宿屋のお扉を勢いよく開けた。


「こんにちわ~!おばちゃーん久しぶりー!」


「おや!?ミアちゃんひさしぶりだね~!帰って来たのかい!?」


「ちがうよ~!一時帰宅?かな?」


「そうかいそうかい、で?そちらのお連れさんはもしや?!」


「うふふふふふ」


「これはお祝いしないとね~!」


なにやらミアの様子がおかしい…あれ?ミアってこんなキャラだっけ?エミリアもココも頭の上にはてなが並んでいる。チェックインを済ませると俺たちは町を見て回ることにした。


「なぁミア?ミアって町の人気者なのか?」


「え?なんでですか?」


「いや、さっきから行くとこ行くとこみんながミアのこと知ってるし、すっごく仲良くないか?」


「え?あ…いや~、なんといいますか…。」


町を散策していると一台の大きくて豪華な馬車が俺たちの前に止まった。どこかのお貴族様か?ミアの知り合いか?こんな人たちとも知り合いなのか?と思っていた俺たちは周りの人たち同様地面に伏して頭を下げる。


「見つけましたわミアおねー様!城門の兵士から連絡がありました!戻ってきているならなぜすぐに城に来ないのですか?!」


「あーあ、もう見つかっちゃったの?後で行くからお城で待ってなさいよ。」


「なに言ってるのですかミアおねー様!今すぐ行きますよ!」


「マリア、いいからそのまま戻りなさい。」


「ウッ・・・絶対に来てくださいね!お父様もお母様も待ってるんですからね!」


「はいはい、分かったからその馬鹿みたいに派手な馬車どこかに持っていきなさい。」


ミアは馬車の御者をにらみつけるとヒッという声を上げ馬車は走り去っていった。俺とココは一体何だったんだ?という感じでミアを見る。


「ああ、ケンゴさんココ、ごめんね。気にしなくていいから。」


「「いや!気になるでしょ!」」


「あはは・・・だよね~」


「あれ?二人に言ってなかったっけ?ミアはね、マックリー王国のお姫様なんだよ?王位継承権放棄してるんだけど。」


「「は?!」」


「あ~そうなんです。今まで言えないくってごめんなさい。」


「ちょ!まって!なんでお姫様があの町で宿開いてるの!?っていうか借金してたじゃん!?」


「ケンゴさんなんでこんなとこでそんなこと言うんですか!」


「そういえばその借金をケンゴが肩代わりしたんだったよね~。ミアあの時私に抱き着いて寝いてきたもんね~!」


「そうそう、で、さらに宿まで買い取っちゃったんだよね。っていうかクロネコの宿を出したらここで宿に泊まる必要なかったよね?」


「「「すっかり忘れてました…」」」


後から不意に声をかけられ俺たちはバッと後ろを振り向くと知らないお兄さんが立っていた。


「お、お、お兄様!」


ミアが大きな声でお兄様と叫んだ人物は、王位継承権第一位のフレア王子だと紹介された。すらっとした高身長のイケメン王子様…なんで俺たちの経緯を知ってるんだ?


「いや~久しぶりだねミア?お転婆ぶりはいまだに直ってないようだね?」


「お、お兄様、ご機嫌麗しく思い、わたくしはお転婆ではありませんですます。」


「あはは、ミアどうしたんだい?そんなに緊張しなくてもいいんだよ?ミアのことはずっと監視していたからすべての情報が集まっているからね?おっと、君がケンゴ君だね?初めましてミアの兄のフレアです。以後お見知りおきを。」


「よ、よ、宜しくお願いいたします!」


まずくね!?俺礼儀作法とかからっきしだし王族とか知らないし!どんなふうに接したらいいかわからないよ!


「お?フレアじゃねぇか、この間頼まれてた剣整備してあるぞ。」


「あ、フレアくーん。朝とれた野菜あるから持って行ってー。」


「おいフレア!俺に王位継承権わたせよ~!俺も大人になったら王様になるんだからさ~!な~!フレアー!」


町のみんなが凄くフランクにフレアに接している。あれ?ミアみたいな感じだね?


「ケンゴ君、ご覧の通りフランクに接してくれて構わないよ。マックリー王国の国王になる人間は町の事を知らなければならないんだ、だからこうやって皆と仲良くしているんだよ。」


「そうだったんですね。」


「それはそうと、ケンゴ君エミリアさんココさんには申し訳ないんだけど今から我が家に来てもらってもいいかな?」


「お、お兄様!?」


「なにかな?ミア?」


「な、何でもありません。」


「フレアさんのお家ってことは?」


「勿論、お城ですよ?ミアの家といっても間違いはないですね。」


俺たちはフレアさんに強制連行されるように城に招かれることになった。町の住民からはなぜか行ってらっしゃーいと笑顔で送られた。


城に来ると、俺、エミリア、ココの三人を貴賓室に、ミアは自分の自室に一度行くことになった。


「なぁエミリア?ミアはなんであの町にいたんだ?」


「あ~うん、私たちの家は一応マックリー王国の一部になっていて、昔からミアとは仲良かったんだ。幼馴染?みたいなもんなんだよ。でね、マックリー王国の宿「夜空の猫亭」でアルバイトみたいなことしてたんだけど、自分の店が欲しい!って言いだして勝手にウチの町で宿屋を始めたんだよ。」


「あ~それでクロネコの宿が出来上がったのか。」


そんな話をしているとガチャリと扉が開きミアが薄いピンクのドレス姿で中に入ってきた。


「もうエミリア!そんな話はいいじゃない!」


「ミアちゃんきれ~!」


ジョンを抱えながらココが目をキラキラ輝かせていた。


「ありがとココちゃん、って言っても私こう言ったドレスとか好きじゃないの…汚せないし動きずらいし…お料理もできないし…」


「プッ・・・」


「ちょっとケンゴさんなんで笑うんですか?!」


「いや、女神さまが降臨したのかと思ったらいつもどうりのミアで安心したっていうかさ。」


「私は私ですよ?」


ミアも加わって他愛もない話をしていると一人の兵士が扉をノックして部屋に入ってくる。


「ミア様他の方々も国王様がお会いになられるようですので謁見の間までご案内いたします。」


兵士の案内で謁見の間に来ると馬鹿でかい部屋の奥に二脚の豪勢な椅子があり男性と女性が座っている。その横にフレアと先ほどの女の子マリアが立っていた。フレアはニコニコしながらこっちを見ているがマリアは俺を殺す気を放ち睨んでいる。マジ怖いんだけどあの子。


「よく戻ったミアよ。」


「お父様、ただいま戻りました。」


「ミアちゃん、元気そうでよかったわ。」


「お母様、私は何時でも元気ですよ。」


「さて、そちらのお三人がミアの今の仲間なのか?」


王様は俺たち三人を見て、興味を持ってようだ。


「あら?いやですわお父様。ケンゴさんは私の旦那様です。」


ミアが旦那様といった瞬間に国王の顔が一瞬に代わり腰に差していた宝剣を一瞬で抜刀する。その瞬間フレアは大爆笑して王妃様はあらあらといいながら笑っている。マリアはなぜか魔法の詠唱をし始め、国王とともに俺に向かって攻撃を仕掛けてきた。


国王の宝剣を神剣で受け止めるとマリアの魔法ウィンドカッターをミアが武器を手に魔法を切り裂いた。なにあのミアの剣!?ショートソード?!とにかく魔法を切り裂くとかカッコいいんだけど!


「父さんマリア!やりすぎ!」


ミアはマリアを組み伏せたが、王様はいまだに俺を剣で切り刻もうとしている。すごいぞ闘神の心得!全部防いでる!


「いい加減にしなさい貴方!」


王妃様の一括で国王の動きが止まる。よかった、助かった。何事もなかったかのように椅子に戻ると王様はガタガタと震え始めた。え?なに?何があったの?


「父さんはママにものすごく弱いんです。多分後でお説教ですね。ママのお説教本当に怖いんです。」


哀れそうに自分の父親を見るミアは少し楽しそうにしていた。

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