第34話 ナビゲーターのナビさん
ランタンを新しく買ったんだよ!キャンプ行こうと思ったんだよ!ついでにトライポットも買ったんだよ!これでダッジオーブンがまた楽しくなると思っていたんだよ!・・・トライポットが届かないってさ。
キャンプの楽しみ奪われた…(ノД`)・゜・。
港町クライスを後にした俺たちは既に4日経つぐらいはしってた。
今はマックリー王国に向けて旅を再開してゴールドウィングで走っている最中にココには今までの経緯を説明した、そのこともありココはすんなりと今の状況を受け入れてくれた。ゴールドウィングを運転しているのはもちろん俺、俺の後ろにはミアが乗っている。サイドにはココが前に後ろにエミリアが乗っている。インカムで俺とミアのメットとサイドに取り付けたマイクとスピーカーをつないで会話をしていた。
「というわけで、俺たちは今マックリー王国に向かって旅をしているんだ。」
「はわわ、大変ですね。」
「そんなことないよ?私もエミリアも結構楽しんで旅してるからね。」
「そうなんですか?」
「そうなんだよ、キャンプしたり、釣りしたり楽しいことた~くさんあるんだよ!ね?ミア?」
そう言ってミアとエミリアがココにいろいろと説明してはココが驚いたり、わからない単語の説明を聞いて興味を持ったりして何気ない日常を過ごしていた。
俺たちにとってこんな日常会話は当たり前の事なのに、ココにとっては何もかが目新しいもので話をしながら周りの風景を楽しみ、町では一切見れない笑顔を見せていた。
「さて、今日はこの辺でキャンプしよっか。」
「キャンプ楽しみです!ケンゴ君!釣りっていうのもやってみたいです!」
「今回は川も海も湖もないから、また今度な。」
「う~しょうがないのです・・・。」
「ココちゃん、一緒にご飯作ろ!」
ミアがエプロン姿で包丁とお玉を持ってココを誘いに来た。
「はい!ミアちゃん私もやります!」
ココはミアの後ろをとことことくっついて歩いて行った。俺はというとガレージを出して頭をなやませていた。
遡る事一時間前・・・・
「ねぇケンゴー!私もバイク運転してみたい!」
「はぁ?!そんなの無理に決まってんだろ?!」
「できるよ~!こう見えて町では一番の馬乗りだったんだから!」
「あら?エミリアが乗れるなら私も乗ってみたいですケンゴさん。」
「ミアまで!?」
「ね~!ケーンーゴー!」
「ケンゴさん・・・お願いします。」
俺の後ろに乗っていたミアがグッと腰に回していた腕に更に力を入れた。
・・・むにゅんちゃんめ・・・こんな風にお願いされたら断れないじゃないか!ちくしょう!っていうかその前に俺以外にバイクってこの世界で乗れるのか?
『お久しぶりです、ナビゲーションのナビちゃんです。』
「うぉ!いいなりだな!」
『まぁ・・・ご主人様最近私の事かまってくれていなかったので・・・はぁ・・・』
「わるかったわるかった!っていうかナビしてもれうことなかったし、っていうかお前そんな感じだったか?!」
『ご主人様の・・・ケンゴさんのレベルが上がったりなんだりでこうなったようです。』
「なんだそのあいまいな回答は、お前ナビだろ?」
『ま、気にしたら負けですよ。昔よく言ったじゃないですか「働いたら負けだと思う」って』
「お前、そんなことまで知ってるの?!っていうか地球のことも知ってるのか?!」
『私の基本はケンゴさんの知識をもとに構成された上にアカシックレコードなどの知識を沢山つぎ込まれていますので・・・テヘペロ。』
「今アカシックレコードとか聞こえちゃいけない単語が聞こえたんですけど・・・っていうかテヘペロじゃねぇ・・・それはそうとミアとエミリアがバイクに乗りたいって言ってるけど、俺のスキルで地面がアスファルト化してるだろ?二人が乗ったらそうはいかないじゃないか、どうしたらいいんだ?」
『あぁ、そんなこと気にしていたんですか?』
「いや、気にするだろ?この世界の地面は整地された綺麗な道路じゃなくって土丸出しのでこぼこ道なんだから。必ず事故るだろ。」
『バイク自体がケンゴさんのスキル扱いになりますのでその辺は心配しなくて大丈夫です。そんなこと気にしなくていいんですよ、このハゲ。』
「おい今、ハゲっつったよな?おぉ?どういうことだこら?」
『あまりにも構ってくれなかったので拗ねているだけですプンプンです。今度こんなに放置したらハゲだけじゃないですからね、ではまた。』
「あ、逃げるな!ったくあいつほんとに俺のスキルなのか?」
俺は頭中でこんな会話をナビと行ていた、そうしてキャンプができそうな場所を見つけたのでバイクを止めてキャンプ道具をストレージから出して設営するとミアは料理に取り掛かった。ココは俺の側で焚火の準備をする俺を見て不思議そうに見ていた。エミリアはというとゴールドウィングにまたがりぶおーんぶおーんと口で言いながら走るイメージをしている。そんなに自分で運転してみたかったのか…
そしてさっきの状態になったのさ。本当にどうしようか困る・・・う~ん・・・あ!そうか、俺もそうだったんだからそうしよう!俺は早速あるものを作り始めた。現在俺のレベルも上がり現時点でモンスター400、ジェットスキー、ゴールドウィングがあるが今ではプラス1台製作可能だ。ただ俺は少し考えがある。今まで頑張ってくれたモンスターを新しくしようと思うのとジェットスキーは多分もう使う事もないと思うから解体してたらしいバイクを製作しようと思っている。というわけで俺は早速作業に移る、何が出来上がるのかは出来上がってからのお楽しみさ!
「ケンゴさーんごはんができましたよ~!」
ミアが夕飯が出来上がったことを教えてくれた。
皆の所に行くとすでにミア、エミリア、ココが焚火を囲んでダッジオーブンと好きレットで作った料理を食べてニコニコしながら会話していた。
「エミリアお姉さんこれすっごくおいしいですよ!」
「ほんとおいしいよね!お魚最高!」
クライスで購入した魚をストレージで保存することによって鮮度が最高の状態で保存されている、その魚介類を使ってミアオリジナルのパエリアに挑戦してみたらしい、勿論味は絶品!いろんな魚をふんだんに使っている、日本でいうところのサンマ、サバ、ブリ、イワシ、マグロそんなところだろう。これが様々な香辛料と調味料で絶妙な味を醸し出し更に魚たちから出る出汁がお米に吸い込まれ一粒一粒に味がしみ込んでいる、これを日本で食べるとなると…結構いい料金を取られそうだ。更にスキレットの上には分厚いお肉が乗っているレアに焼かれた分厚い肉にニンニクとサワークリームが乗っかっている。サワークリームは肉の熱で徐々に溶け始め好きレット全体に流れ出すとスキレットの熱で今度はサワークリーム自体が焦げていく・・・もうなにこれ?ここは天国なのですか?食欲が止まらないよ!
「どうしたんですかケンゴ君?」
「え?あ、いやこんなにおいしそうなご飯が出てきてマジでびっくりしているだけさ。」
「ですよね!私もお魚一緒に捌いたんです!頑張りました!」
「ココちゃん包丁捌きが凄くうまいんですよ!私びっくりしちゃいました!」
「えへへ、普段からお母さんと自分の料理を作っていましたから。お料理は得意な方なんです。」
「さっすがギルドの受付嬢ね!どこかの誰かさんのような脳筋じゃなくってよかったわ。」
「ちょっとぉ~私のこと!?最近ミアひどくない?」
「誰もエミリアの事なんて言ってないでしょ?それとも自分で思い当たる節でもあるの?」
「うぅ・・・そんなことないもん。」
「ほらほら、みんなで楽しく食べようよ。」
ご飯をみんなで楽しく食べ終わると夜も更けてきた。紅茶とコーヒーを入れて俺たちは焚火を前にしてまったりとしていたが俺は話し始めた。
「エミリアもミアもバイクに乗ってみたいって言ってたよな?」
「え?うん乗っていたい!」
「はい、私も乗ってみたいです。」
「いろいろ考えて二人のためにあるバイクを製作してみたんだ。」
「「え?!」」
「ただ、乗る前にちゃんと俺があれこれ教えようと思う、そして最後に俺が出す最終試練をクリアしたら二人にバイクを乗せようと思う。どうだろう?」
「やる!私乗りたいもん!」
「私もやります!」
「じゃあ明日朝から始めるから二人と今日は早めに寝るんだよ!」
「「は~い!!」
満天の星空に焚火の火が入り、夜も更け二人が寝付いたころにココが一人で焚火の前で火を見つめていた。
「眠れない?」
「あ、ケンゴ君。」
「いきなりこんなことに巻き込んでごめんな。」
「なにいってるんですか、私こそごめんなさいです。」
「なんで?」
「だって私災いの子ですし…」
「どこが?ココのどこが災いなんだ?」
「どこって言われても…」
「いいかココ、この世界も俺のいた世界にも生まれてきちゃいけない子なんていないんだ。」
「え?!」
「この間ココが言った言葉『生まれてきてごめんなさい』お願いだからあんなこともう言わないでくれ。」
俺は炎の光で照らされた顔をじっと見つめ真剣に話した。
「ココの出生は俺もわかった、いろんな不幸なことが重なりすぎたこともある、だからといってココが生きていちゃいけないなんてことはないんだよ。それに災い?何が?ココがいたから起こったわけじゃない、たまたまだったんだ。もしかしたらここじゃなかったかもしれない、でもそんなことは今更どうすることもできない。」
「…」
「ココは今、俺たちと一緒にいることを選んだ、いや、選んでくれたんだ。俺たちだって生半可な気持ちでココといるわけじゃない。俺もミアもエミリアも心の底からココの事を大切に思っているだからわかるんだココの笑顔がほんとの笑顔じゃなという事が…」
「ごめんなさい…」
うつむいたココは少し涙ぐみながら俺に謝た。
「私…お母さんと別れてケンゴ君たちと一緒に来てよかったのかわからない。ほんとはあの町でずっと災いのことして生きて行った方がよかったのかもしれない。ケンゴ君やおねぇちゃんたちのお荷物になってるんじゃないかって…本当はケンゴ君たちだって私のことを災いの子と思っているんじゃないかって…でも一緒にいると胸が暖かくて、私だけこんな風にしてもらっていいのかな?って…」
「なんだ、そんなことか。いいに決まってるじゃないか。」
「どうしてケンゴ君はそんな風にいいきれるの!?私は不安だよ!怖いんだよ!!」
「だってさ?俺なんて異世界人だよ?」
「あ…」
ココは俺の顔を見てハッとする。
俺は俺の世界の話をココに聞かせることにした…ココがこの先どんな思いで俺たちの旅に一緒に来るかそれを決めるのはココ自身だしできれば楽しい思い出やお面白いと思えるたびにしてあげたいと思ったからだ。
空を見上げ一番光る星を見て、俺は東京の町の明るさでほとんど星が見ない空にいつでも必ず光り輝いていた一番星を思い出しながらココに話を始めた。
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